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ピーター・フォーク追悼特集が放送! 「刑事コロンボ」だけじゃない輝かしいキャリアとは……?

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ピーターが共演者ジーナ・ローランズの迫真の演技に圧倒されたという映画『こわれゆく女』
ピーターが共演者ジーナ・ローランズの迫真の演技に圧倒されたという映画『こわれゆく女』 - (C)1974 Faces International Films,Inc.

 昨年6月に83年間の生涯を終えたピーター・フォークの追悼特集がWOWOWでオンエアされる。ピーターが公私共に親交の深かった「インディペンデント映画界の父」ことジョン・カサヴェテスの遺作、探偵パロディー映画といった代表作での芸達者ぶりを、知られざる珍エピソードを交えて振り返ってみた。

 ピーター・フォークといえば、多くの人が「刑事コロンボ」を思い浮かべるだろう。彼の出演した映画を知らない人でも、トレンチコート姿のコロンボは目にしたことがあるに違いない。そのトレードマークとなったトレンチコートは、なんとフォーク自身の私物であり、30年近くも使い続けたため、あそこまでヨレヨレになってしまったのだとか。アカデミー賞にノミネートされた2作(1960年の『殺人会社』と1961年の『ポケット一杯の幸福』)では、自ら衣装のコートを選ぶなど、ピーターにとってコートは生涯のラッキーアイテムだったと言える。

 そんな役者バカにも思えるピーターだが、もともと俳優志望ではなかったという。第2次世界大戦中は軍の船で料理係をしていたし、子ども時代からスパイにあこがれ、CIAの試験にも挑戦。さらに画家としての才能に恵まれるなど、俳優以前にもドラマチックな人生を送っていたせいか、多種多様な経験が、コロンボのみならず多くの作品で彼を輝かせることになる。『名探偵登場』などコロンボの人気によって得た役もあったが、やはりピーターの俳優人生を語る上で欠かせないのは、盟友ジョン・カサヴェテス監督の作品だ。

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 カサヴェテス作品の中でも、ピーターの演技力が最大限に発揮されたのは『こわれゆく女』。彼自身、カサヴェテスの妻であり共演のジーナ・ローランズとのリビングルームでのシーンが「人生で最も強烈だった」と振り返っている。クローズアップの多い本作は、幼いころに悪性腫瘍で義眼になったピーターの右目が醸し出す、どこか怪しげなムードも観る者を惹(ひ)き付けた。

 そんなピーターは、映画の現場だけでなく私生活でもオモシロ珍エピソードが満載の人。その激動の人生を振り返りながら、改めて彼の出演作を観れば、他に類を見ない独特の「味わい」をさらに深く感じることができるはずだ。(斉藤博昭)

映画『こわれゆく女』は、10月24日午後6:30よりWOWOWシネマにて放送

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