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国民的アイドル、キティちゃんに恋人は存在するのか!サンリオキャラクタープロフィールに込められた思いとは?

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サンリオキャラクターデザイナー山口裕子
サンリオキャラクターデザイナー山口裕子

 今や世界的人気キャラクターとなったハローキティの3代目デザイナーであり、ジュエルペットのプロデューサーを務める山口裕子が、『映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス』の公開に寄せ、キティとジュエルペットの制作秘話を明かした。

『映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス』写真ギャラリー

 山口がデザイナーに就任した当初、キティの人気は低迷していたという。そこで山口は、キティのデザインを一新した上で、季節や年齢層に合わせてデザインした多種多様なグッズを展開。さらにファン交流イベントを開いて、キティをサンリオ一の人気キャラクターへと育て上げた。その中でキティの詳細なプロフィールが出来上がったのだが、後付けでプロフィールを設定したのは、ファンから寄せられた質問がきっかけだったという。

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 例えば1980年代、「キティにボーイフレンドはいるか」という質問に応える形でアイドル的存在のキティに恋人の存在を明かせば人気がなくなると思い、くまのティッピーはキティのことが大好きだけど、キティはみんなのことが好きだという設定に。1990年代になっていろいろな芸能人が恋人宣言をし始めた頃、キティにもダニエルというボーイフレンドがいることを発表した。血液型の質問も多かったが、「大好きなキティが自分と違う血液型とわかったら、ファンをがっかりさせてしまう」と日本人に一番多いA型に決めた。「今でも、キティはファンの皆様の声でキャラクターが作られています」と語る山口は、キティで得たノウハウをその後のキャラクター作りに生かしたという。

 ジュエルペットは、2008年にサンリオとセガトイズによる共同開発で誕生したグッズ用キャラクター。山口は、企画会議で「児童に慕われるのは、人間より動物」と主張。すでにキャラクター化されている動物との差別化を図り「特徴として瞳に天然石の色を使い、宝石の名前をそのままキャラクター名にして、魔法が使える」設定を提案した。さらに「最初から大勢のキャラクターを作り、ファンに自分好みのキャラクターを選んでもらおう」と考え、33種類のペットを同時に発表。その思惑は見事的中し、グッズ発売以後女児を中心に徐々に人気を集め、翌2009年4月にテレビアニメ化。さらにテレビアニメの人気に押される形で、今回サンリオキャラクターとして久しぶりの劇場進出を果たしたのだ。

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 ジュエルペットの人気上昇の秘密は、ウェブサイトや児童向け雑誌でのマンガ連載などのマルチメディア展開で、ファンとの密な情報交流を行っていることにもある。キティの経験から「キャラクターは生み出すだけでなく、長い時間をかけてファンと共に育てていく必要がある」という信条を持った山口は、映画化に先立ち、スウィーツを取り入れた新キャラクターのアイデアをテレビアニメで募集。本作では、小学生女児のアイデアから誕生した桜餅のスウィーツペットさくらんをはじめとする12種類のスウィーツペットと、40種類のジュエルペットが登場し、スクリーンをにぎわせている。

 「ジュエルペットもキティをお手本にして、長く愛されるキャラクターになってほしい」と期待を寄せる山口。ファンの声に真摯(しんし)に耳を傾ける姿勢は、キャラクター作りにおいて「人の意見を聴くことが一番大切だ」と確信しているからこそ。夢は「幅広い年代に愛されるサンリオのキャラクターグッズを通して、親子の絆を持ち続けてもらう」ことだ。ファンと共にジュエルペットの育成に励む一方、すでに次なる新キャラクターの制作を手掛けているという山口。今後ますます、サンリオキャラクターから目が離せなくなりそうだ。(中村美奈子)

『映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス』は全国公開中

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