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アジア・インディーズのミューズ、美人プロデューサー杉野希妃、自分主演&プロデュース映画を撮影

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異色のフィクション+ドキュメンタリー『Jury(審査員)』を撮影中の杉野希妃
異色のフィクション+ドキュメンタリー『Jury(審査員)』を撮影中の杉野希妃 - Photo:Harumi Nakayama

 “アジア・インディーズのミューズ”と呼ばれている女優・プロデューサーの杉野希妃が、第13回全州(チョンジュ)国際映画祭期間中に自分主演&プロデュース作の撮影に挑んだ。タイトルは『Jury(審査員)』(公開未定)。同映画祭韓国短編部門の審査員を務めた自分をそのままカメラに収めた異色のフィクション+ドキュメンタリーだ。

 監督を務めたのは、長編デビュー映画『奇跡の夏』(2005年製作)で注目された韓国のイム・テヒョン監督。イム監督と杉野は、人類滅亡の危機が迫る中、大阪で出会った男女のドラマを即興演出で撮り上げた『大阪のうさぎたち』(2011年製作)でもコンビを組んでおり、本作が2作目。イム監督が全州出身という縁もあり、企画がトントン拍子で進んだという。

 杉野は「最初は(在日三世である)わたしの故郷はココであるという設定のドラマとドキュメンタリーを行ったり来たりする展開を考えていたんです。でも映画祭の空気を吸ううちにドラマは必要なのか? と考えるようになった。それで急遽、ソウルから呼ぶはずだった役者をキャンセルし、セルフドキュメンタリーを撮りに映画祭にやって来た……という設定に変更しました」と言う。

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 期間中、イム監督は審査員としての仕事を全うする杉野の姿はもちろん、ホテルでくつろぐ姿など密着取材を敢行。杉野自身も、映画祭会場で出会った『サウダーヂ』の富田克也監督や、地元韓国の学生たちに次々とアポ無しインタビューを仕掛け「あなたにとって映画とは何か?」といった質問をぶつけては、その答えを自分の中で反すう作業を続けていった。どんな作品に仕上がるのか? 杉野自身全く見えないそうだが、若い観客で盛り上がる同映画祭の熱気や、参加監督たちの思わぬ素顔や本音も垣間見れそうだ。

 杉野は「イム監督に『トイレまで全部撮りたい』と言われ、そこまで自分をさらす意味があるのか? マスターベーションな映画になるのではないか? と自問したこともありました。でもインタビュー場面では自分自身が話しているのか? 役として話しているのか? わからなるような、今までにない感情を体感した。カメラの中で変貌していく杉野希妃を見て欲しい」とアピールする。

 杉野は本作のほか、内田伸輝監督の長編『穏やかな日常』(年内公開)、マレーシア人監督エドモンド楊の短編、フィリピンのアドルフォ・ボリナガ・アリックスJr.監督作を現在手掛けており、精力的にプロデュース&女優活動を続けている。杉野は「わたしにとって映画とは世界と繋がるためにあるもの。これからも映画祭などでいろんな人と出会い、合作映画を作って行きたい。いずれは地球制覇かな?(笑)」と語り、ミューズの野望はまだまだ尽きないようだ。(取材・文:中山治美)

映画『大阪のうさぎたち』は6月30日より大阪・シネ・ヌーヴォほか全国順次公開

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