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コロンビア大学出身の女流監督たちが語る!

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(左から)シェリエン・デイビス、ニコール・ホロフセナー、リサ・チョロデンコ、シャリ・スプリンガー・バーマン
(左から)シェリエン・デイビス、ニコール・ホロフセナー、リサ・チョロデンコ、シャリ・スプリンガー・バーマン

 ニューヨークのリンカーンセンターで行われたコロンビア大学出身の女流監督たちを集めたイベントで、映画『Amreeka(原題)』のシェリエン・デイビス、映画『アメリカン・スプレンダー』のシャリ・スプリンガー・バーマン、映画『キッズ・オールライト』のリサ・チョロデンコ、映画『セックス・アンド・マネー』のニコール・ホロフセナーが語った。

リサ・チョロデンコ監督映画『キッズ・オールライト』写真ギャラリー

 同イベントは、女性初のアカデミー賞監督賞を受賞したキャスリン・ビグローを含め数々の監督を輩出してきたコロンビア大学の出身である女流監督たちを集め、個性的な作品を力強く描いてきた彼女たちに、映画界への思いを語ってもらった。

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 まず、難しいとされる初監督作品を手掛けることになった過程についてリサ・チョロデンコは「コロンビア大学に居た頃は、インディーズ作品の波が押し寄せていたわ。だから、脚本を書いて映画を制作して、サンダンス映画祭に出展して賞でもとれば、配給会社がすぐに決定するかもと安易に考えていたくらい」と答えた。もちろん、普通はそんなに単純にはいかないが、「わたしは偶然にもそうなってしまったの。このコロンビア大学のもとで、初監督した映画『ハイ・アート』の脚本を大学の教授に教わりながら執筆していたの。それから、同じ大学の授業を受けていた男性編集者と知り合い、その彼が当時、金持ちの女性と結婚していて、結局彼がわたしの初監督作品を制作してくれることになったのよ! つまり、なんとか映画製作できる方法を常に探していることが(初監督までの経緯には)大切ね」と語った。ちなみに、この男性編集者はジェフリー・レヴィ=ヒントで、今でもリサの作品をプロデュースしている。

 撮影中のセットでの監督としての指揮についてシャリ・スプリンガー・バーマンは「初監督したときは、セットに居るスタッフを見て、これからどうして指揮をすればよいか戸惑ったわ。初監督で女性だから、俳優やスタッフは不安になるから……。だからまず自信を持つことが先で、それがこれから指揮するうえで、全体の約半分を占めるほど重要なの。それと、撮影期間が少なかったら、しっかりとスケージュールを把握しておくことは重要ね! これは、ラインプロデューサーにその日のスケジュールを渡してもらっても、自分がその日の撮影状況次第で、撮影の順番を変えたければ、ちゃんとスケジュールも把握して撮影シーンの順番を変えることができるから」と答えた。このスケジュールすべての把握は、俳優やスタッフに気を取られている初監督にとっては、よく見落としがちであるそうだ。

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 初めてメガホンを取るまで、どのような職業に就いていたのかとの質問に、ニコール・ホロフセナーは「普通の仕事をしていたわね。会社の秘書や衣服の販売もしていたわ。もちろんその当時も脚本は書いていたわよ。ただ一度メガホンを取ると、チャンスが巡ってきて、わたしが監督した1作目と2作目の間には、スタジオでの製作が決まった脚本を改稿したり、テレビドラマの監督もしたことがあったわね」と、まず1作目を製作することを強調した。

 一方、シェリエン・デイビスは処女作『Amreeka(原題)』を製作したものの、2作目を製作するまでかなりの時間が掛かっているそうだが、彼女を含めどの女流監督も前向きに物事を考え、まだまだ厳しいハリウッドの男性社会の中で、前進しているところが印象に残った。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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