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『ガール』深川栄洋監督、『宇宙兄弟』森義隆監督が作品の裏話を披露!

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深川栄洋監督と森義隆監督
深川栄洋監督と森義隆監督

 13日、開校15周年を迎えた映画学校ニューシネマワークショップにて、クリエイティブセミナー「映画監督を目指そう!」が開催され、本校のOBである深川栄洋監督と森義隆監督がそれぞれの監督作品である映画『ガール』や映画『宇宙兄弟』の撮影秘話などを語った。

映画『宇宙兄弟』写真ギャラリー

 30代前半にしてメジャー配給映画作品を手がけた深川監督と森監督。現在公開中の映画『宇宙兄弟』を撮った森監督は映画『ひゃくはち』に次いで長編2作品目が初のメジャー作品となるが「メジャー映画ということでしたが、東宝のプロデューサーがマーケットの論理を振りかざさず、純粋に良い映画を作ろうという気持ちが伝わってきたので、自分のペースを守って作れました」と現場を振り返った。

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 そんな森監督はテレビのドキュメンタリーの仕事を通じて「先入観を持たずフラットに『今日は何が起こるかな』という気持ちで現場に臨むようになった」と語る。その演出方法の一例として劇中、小栗旬演じるムッタが会社で面接を受けるシーンは「本当に面接しているみたいに40分の長回しを2回やりました。その場のリアルな状況から出る言葉と、用意された言葉では意味が違いますからね。小栗君も『監督のやりたいことがわかりました』って言ってくれました」と意図を説明。

 一方、女性4人が主人公の映画『ガール』を撮った深川監督は「最初プロデューサーから『セックス・アンド・ザ・シティ』の日本版みたいな映画にしたいと言われたので、僕じゃないんじゃないですかと言ってお断りしたんです」と裏話を披露。それでも「『そう思っているのは君だけだよ』という言葉が胸に響いて気持ちが変わりました。今は引き受けてよかったと思っています」と心境を告白。

 それでも「主人公4人(香里奈・麻生久美子・吉瀬美智子・板谷由夏)がそれぞれ2日間ずつ衣装合わせをして50着ぐらい着てもらったんです。女性誌を読んだり女子会などに顔出したりして一生懸命(イメージを)考えました。最初の5分間を作るのにものすごい苦労しましたね。ストレスでクランクイン3週間前に肺気胸になってしまったぐらいです」と生みの苦しみを吐露した。

 その他、インディペンデント系映画とメジャー映画の境目や違いなど深川監督と森監督の興味深い話に受講者の眼差しは真剣だった。(磯部正和)

映画『宇宙兄弟』は全国公開中、映画『ガール』は5月26日より全国公開

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