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アンディ・ガルシアを直撃!メキシコで語られぬ史実を描いた映画とは?

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アンディ・ガルシア
アンディ・ガルシア

 映画『ブラック・レイン』や『オーシャンズ』シリーズなどでおなじみのキューバ系アメリカ人俳優アンディ・ガルシアが、新作『フォー・グレイター・グローリー(原題) / For Greater Glory』について語った。

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 同作は、1920年代半ばのメキシコで、当時の大統領カリェスが制定した法案によりカトリック教会の財産が没収され始めたことにより、カトリック信者がその法案に反対して暴動に発展していく中で、かつて政府に仕えたエンリケ・ヴェラーデ(アンディ・ガルシア)も反乱軍の指導者となっていく。そして自由な信仰を求め政府と対立して、クリステロ戦争に発展していくというドラマ作品。メキシコでは教科書では教えられない史実を映画化した作品でもある。エンリケの妻をテレビドラマ「デスパレートな妻たち」のエヴァ・ロンゴリアが演じている。監督は、これまで映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどで視覚効果スーパーバイザーを務めてきたディーン・ライトがメガホンを取っている。

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 まず、出演経緯について「このような興味深いストーリーであるが、僕は何も知らなくて、さらにメキシコ系アメリカ人の友人に聞いてみても、このような史実があったことさえ知らなかったんだ。そこで、この史実がメキシコでタブーな題材であることがわかって、より興味が湧いたんだ。さらにディーン・ライト監督とプロデューサーに勧められて、作家ジャン・メイヤーが執筆した『La Guerra Cristera』という本も読んだんだ。その本には、当時の出来事が克明に記されていて驚かされたよ。そのため、意味のある作品にかかわれると思ったのがきっかけなんだ」と明かした。

 カルビン・クーリッジ米大統領がクリステロ戦争が起こる前に、アメリカ大使を派遣してカリェス大統領と会合をさせているが、アメリカはメキシコでのカトリック信者の反乱を鎮圧させることに関与していたのだろうか。「クーリッジ大統領がこの反乱を鎮圧させようとしたのは、メキシコにおける油田発掘の権利上の契約締結を図るためで、アメリカは多少メキシコ政府に支援をしようとするが、武器の支給や武器の製造などの直接的なかかわりを持たないようにしていたんだ。だから、映画内でもメキシコのカリェス大統領が、『いつになったら戦闘機を確保できるんだ?』とアメリカ大使に関与することを促しているシーンもあるんだ」と語る通り、政治的背景も見所の一つになっている。

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 ホゼ役を演じた素晴らしい演技をする子役マウリシオ・クーリについて「僕が彼にすべてを教えたからだよ!(ジョーク)彼は賢い子役で、しっかりと下準備ができていた。彼は親切で熱心な性格の持ち主で、僕はできる限り彼が演じやすい環境を作ってあげて、緊張しないようにさせたんだ。だから撮影中よりも、むしろ撮影以外で彼と時を過ごすことの方が多かったよ。つい先週、メキシコのプレミアで彼に会ったが、撮影を終えてからわずか1年半会わなかっただけで、大きく成長していたんだ。彼には素晴らしい将来が待っているよ!」と評価するくらい、マウリシオは重要な役をこの映画で担っている。

 映画は、メキシコで記録的な興行を記録するだけでなく、歴史の史実として注目すべき作品だ。さらに、ピーター・オトゥールブルース・グリーンウッドらの俳優の演技も見逃せない。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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