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永作博美、小西真奈美、井上真央、光石研たちが、映画ファンが選ぶ「第3回TAMA映画賞」を受賞!!

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「出産直後で休もうかまよっていた……」と永作博美
「出産直後で休もうかまよっていた……」と永作博美

 26日、多摩市のパルテノン多摩をメイン会場に市内各所で行われている映画祭「第21回TAMA CINEMA FORUM」内で「第3回TAMA映画賞授賞式」が行われ、光石研永作博美小西真奈美ら受賞者が喜びのコメントを発した。

映画『八日目の蝉』場面写真

 多摩市制20周年を機に誕生した市民映画祭「TAMA CINEMA FORUM」も、今年で早くも21回目を迎え、観客動員数、上映数ともに国内地域映画祭としては最大級の規模の映画祭として認知されてきている。そんな本映画祭が選ぶ「TAMA映画賞」は、映画ファンの立場から、観客に活力を与えてくれるいきのいい作品、監督、俳優たちをいち早く紹介したいとの思いで立ち上がった賞となっているのが特色で、「映画ファン」の立場から映画人たちに改めて感謝の意を表したいという意図で行われている。

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 『ヒミズ』で第68回ベネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞したした染谷と二階堂は別々の作品で最優秀新進男優賞、最優秀新進女優賞を受賞した。染谷は「以前にこの映画祭で、TAMA NEW WAVEという自主映画部門で賞をいただいたのが、役者として初めてもらった賞でした。商業映画をやるようになって、こちらでこのような賞をいただけてうれしく思います」と喜びのコメント。一方の二階堂は「国内で賞をいたくだくのは初めてなので、すごく緊張しています。こんな賞をいただいて、これからも自分らしく頑張っていこうと思います」と語り、「来年は受験なので、一日一日を大切に過ごせたらいいなと思います」と現役女子高生らしい決意を語った。

 また最優秀男優賞を受賞したのは光石研。今年は33年ぶりとなる主演作『あぜ道のダンディ』が公開されるなど、注目を集めた年となったが、本人はいたって謙虚なもので、「とにかくスケジュールさえ合えば何でもやらせてもらいます。今年は50歳になりましたけども、いつまでも映画の現場にたずさわれるよう頑張っていきたい」と改めて決意を感じている様子。また、『八日目の蝉』で共演した井上と永作もダブル受賞。井上は地方ロケのため、授賞式には参加できなかったが、「壁の高い難しい役でしたが、挑戦してよかったと思います。今後は恐れることなく大胆になって、壁にぶち当たりながら挑戦したい。また『八日目の蝉』のような素晴らしい役、作品に出会えるよう精進していきます」とビデオメッセージを寄せた。一方の永作は「(撮影時期は出産直後で)休もうと思っていた時期だったので、出演するかすごく悩みましたが、(今では)避けずにやってよかったなと心から思っています。こういう賞をいただくことで、作品を豊かにしてもらったような気がします」と感謝の念を述べた。

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 さらに『東京公園』の小西は「年齢と経験を重ねるごとに、このお仕事を愛おしく、また新鮮に楽しんでる自分がいます。私はいまだに現場に行くと緊張しますし、ワクワクしています。ドキドキしながら情熱を持ち続けていられるのはうれしいことだなと思っています」とコメントするなど、女優として充実した時期であることがうかがえる。そして最優秀作品賞を受賞した『奇跡』の是枝監督は、本作に出演した故・原田芳雄さんを偲び、うっすらと涙を浮かべながら、「もう一緒に映画が作れないなと悲しい気持ちになりますが、原田さんに恥ずかしくないような作品をこれからも作っていけたらいいなと思います。この賞はそのための励みになります」と思いを馳せた。ちなみに原田さんは『大鹿村騒動記』で特別賞を受賞している。

 そしてもう一本、最優秀作品賞を獲得したのは御年99歳の新藤兼人監督の『一枚のハガキ』。「本人は授賞式に来る気満々でしたが、足が立たないので無理をさせられないということで、登壇させませんでした」と語るのは新藤監督の孫で、自身も映画監督である新藤風。続けて「『グランプリはいくらもらえるんだ』と聞かれたので、『お金をないけど、名誉はもらえるよ』と答えました。すると『名誉ではお腹はいっぱいにならないけど、気分はいいからいいか』と言っていました」と祖父とのほのぼのとしたやりとりを披露し、会場を沸かせた。残念ながら本作を最後の監督作にすると公言している新藤監督であるが、「脚本だけは死ぬまで書き続けたいと言っています」と創作意欲はまだまだ枯れていないことを明かした。(取材・文:壬生智裕)

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■主な受賞結果は以下の通り(対象作品は2010年10月~2011年9月に劇場公開されたもの)

最優秀新進男優賞:古館寛治『歓待』『マイ・バック・ページ
最優秀新進男優賞:染谷将太『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『東京公園』『あぜ道のダンディ』
最優秀新進女優賞:二階堂ふみ『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ
最優秀新進女優賞:井上真央『八日目の蝉』『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-
最優秀新進監督賞:前田弘二監督『婚前特急
最優秀新進監督賞:深田晃司監督『歓待』
最優秀男優賞:光石研『あぜ道のダンディ』『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』『毎日かあさん』など
最優秀女優賞:永作博美『八日目の蝉』『酔いがさめたら、うちに帰ろう。
最優秀女優賞:小西真奈美『東京公園』『行きずりの街
特別賞:岸田繁(くるり)……『奇跡』『まほろ駅前多田便利軒』などの作品に寄り添い、重層的に盛り上げる映画音楽に対して
特別賞:原田芳雄さん、阪本順治監督、および『大鹿村騒動記』スタッフ・キャスト一同……日本映画の至宝、故・原田芳雄さんと、最期にその情熱を注ぎ映画魂の宿った『大鹿村騒動記』に対して
最優秀作品賞:『奇跡』
最優秀作品賞:『一枚のハガキ』

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