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宮崎駿&スコセッシ&イーストウッドら出演の『黒澤 その道』、制作理由をカトリーヌ・カドゥー監督が明かす!

第24回東京国際映画祭

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わたしがやらねば! カトリーヌ・カドゥー監督
わたしがやらねば! カトリーヌ・カドゥー監督

 24日、六本木ヒルズを中心とした会場で開催されている第24回東京国際映画祭にて、「巨匠へのオマージュ」として特別上映中の映画『黒澤 その道』のカトリーヌ・カドゥー監督が登壇し、黒澤明監督との思い出やエピソードなどを語り、観客からの質問にも笑顔で応じた。

第24回東京国際映画祭コンペティション作品紹介

 本作は、故・黒澤明監督のフランス語通訳を務めていたカトリーヌ・カドゥーが監督したドキュメンタリー。会場にはこの日、実際本作にも出演している塚本晋也監督、アッバス・キアロスタミ監督も姿を見せ、黒澤ファンにとってはたまらないイベントとなった。

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 カドゥー監督は、翻訳家の第一人者として活躍しているが、いざメガホンを取るにあたって、「ものすごく勇気がいった」そう。「映画を作りたい、わたししか作れない映画を作る、というところから勇気が沸いてきた。わたし自身、なぜ黒澤先生が全世界に愛されているのか、また理解されているのかを知りたくて作りました。『わたしがやらねば』と思った」と情熱的に語った。その結果、「この映画を撮ったことで、黒澤先生の死からやっと立ち直れた」という。

 出演してくれた11名の監督たちには、「黒澤作品で好きなワンシーンを語っていただきたい」とたったひとつの質問をしたとのこと。カドゥー監督自身は『姿三四郎』が一番好きだそうで、「柔道の草分け的存在の人の話ですよね。スポーツから自己鍛錬(たんれん)に変える道がよく描かれてる。わたしの映画のタイトル『黒澤 その道』もそこから取りました。『自己鍛錬(たんれん)の道』、『人間を知るための道』という意味です」と明かし、まるで黒澤監督が目の前にいるかのように、やさしい眼差しで思い出を振り返っていた。

 映画『黒澤 その道』は、マーティン・スコセッシベルナルド・ベルトルッチ、宮崎駿、クリント・イーストウッドら、世界の巨匠とうたわれる11名の監督が、黒澤作品の魅力を語るドキュメンタリー。第64回カンヌ国際映画祭カンヌ・クラシック部門で上映され、大きな話題をさらった。(取材・文:尾針菜穂子)

第24回東京国際映画祭は10月30日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内の各劇場などで開催中

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