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PFFアワード審査員の瑛太、「僕ら若い世代ももっと映画を作っていかないと」!グランプリは29歳の北川仁監督に!

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改めて映画界を盛り上げることを誓った瑛太
改めて映画界を盛り上げることを誓った瑛太

 30日、「第33 回PFFぴあフィルムフェスティバルPFFアワード」の表彰式が東京国立近代美術館フィルムセンターにて行われ、北川仁監督の映画『ダムタイム』がグランプリを獲得した。審査員を務めた瑛太は同年代の映画監督の活躍に触れ、「僕ら若い世代ももっと映画を作っていかないと」と改めて映画作りに懸ける思いを明かした。最終審査員は瑛太のほか、阿部秀司(プロデューサー)、塚本晋也(映画監督)、南果歩(女優)、瀬々敬久(映画監督)が務めた。

 同映画祭は1977年に始まった若手映画監督の登竜門としても知られている映画賞。これまでに映画『悪人』の李相日監督や映画『恋の罪』の園子温監督など多くの才能を輩出している。今年は602本の応募作品が集まり、映画祭期間中はその中の17本が上映された。今回はその中から各賞が選出され、グランプリには釜山国際映画祭にも招待された北川仁監督の映画『ダムライフ』が選ばれた。

 グランプリに輝いた北川監督はまだ29歳。「ここに来るまでに『お前は才能がない』とかいろいろと言われました。もしこういう機会があったらザマミロと言ってやろうと思っていましたが、いざ立つと今まで支えてくれた方々のことが浮かびました。去年までフリーターだったのですが、そんな僕を育ててくれた両親に感謝したいです」と感無量の面持ちで喜びのコメントをした。

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 グランプリの発表を行った審査員の塚本監督は「本当に僅差(きんさ)でした」と白熱した審査過程を告白。同作については「オリジナリティーがあったに尽きる。作品自体はコミカルだけど、主人公が持っている、今生きている人たちが少しずつ持っているだろう心の闇みたいなものを、少し楽観的に、映画的に描いているところが良かったと思う」とオリジナリティーを評価した。

 また、同じく審査員を務めた瑛太は、今年の入選作品17作品の監督の平均年齢が26歳であることに触れて、「僕も俳優を10年続けてきて、最近楽しさとかも見えてきています。僕ら若い世代ももっとアイデアを出したり、自分たちが前向きに映画を作って世の中の人たちにいろんなことを与えていきたいと強く思いました」と若い世代のエネルギーに感化された気持ちを語った。

 最後に総評を求められた阿部は「グランプリの作品以外はドキュメンタリーっぽい発想で、わりと似たり寄ったりで、同じ箱の中に収まっていたのが残念でした」と厳しい指摘をすると共に「もっと自由な発想をもって、日本国内だかでなく、海外へと向かっていける映画を撮ってほしい」と受賞監督たちに激(げき)を飛ばした。

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 なお、グランプリ作品『ダムライフ』は来月開催される 第24 回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門にて招待上映される。(取材・文:中村好伸)

■主な受賞結果は以下の通り
グランプリ:『ダムライフ』北川仁監督
準グランプリ:『春夏秋冬くるぐる』(日原進太郎監督)
審査員特別賞:『(TAITO)』(緑朗監督)
審査員特別賞:『パッション』(南部充俊監督)
審査員特別賞:『僕らの未来』(飯塚花笑監督)
エンタテインメント賞:『ニュータウンの青春』(森岡龍監督)
映画ファン賞:『チルドレン』(武田真悟監督)

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