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ニューヨークの伝説のナイトクラブ「ライムライト」のドキュメンタリー映画が完成!オーナーだったピーター・ガティエンに聞く!

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Skypeインタビューに答えるピーター・ガティエン
Skypeインタビューに答えるピーター・ガティエン

 80年~90年代のニューヨークのナイトライフを彩った有名クラブ、「ライムライト」を描いた話題のドキュメンタリー映画『ライムライト(原題) / Limelight』について、同クラブのオーナーだったピーター・ガティエンがSkypeインタビューで語った。

 同作は、「ライムライト」「トンネル」「クラブUSA」などのニューヨークのクラブシーンを支配したカナダ出身のクラブ王、ピーター・ガティエンが、麻薬取締局や国税局の目の敵とされカナダへ追放されるまでを、関係者と本人へのインタビューを通して検証したドキュメンタリー作品。映画『コカイン・カウボーイズ(原題) / Cocaine Cowboys』でメガホンを取ったビリー・コーベンが監督をしている。

 まず、今日のナイトクラブは、80年~90年代の「ライムライト」のような魅力を感じないのは何故か、という質問に「いろいろな理由はあるだろうが、まず今の若者は即時に喜びを見出そうとする世代で、昔と少し違っているかもしれない。さらに僕が経営していたときは、内装から選曲まですべてに力を入れていたし、客のプロファイルもわれわれにとっては重要だった。当時はあらゆるアーティストや音楽好きなどの若者に出会えたが、現在はどれくらいボトルを客が買うかがナイトクラブでは重要で、そういう点にはがっかりさせられる」と嘆いていた。

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 「ライムライト」でのエクスタシーの使用について「エクスタシーに関しては、1998年までD.E.A(アメリカ連邦麻薬取締局)が、密売人や使用者を捕まえたことがなかったんだ。(エクスタシーを非合法ドラッグと規定したのは1985年)それまでは、ある人物が言っていたが、レストランの禁煙の席でタバコを吸うほうが、むしろエクスタシーの規制より厳しかったくらいだ。ところが突然、僕ら(彼の経営するクラブ)だけがD.E.Aのターゲットにされたのは、あまりに変な話だと思うんだ。あくまでD.E.Aは、目立った人物として僕を捕まえたかっただけな気がするよ」と述べたピーターだが、彼はクラブ内での販売や使用は認めているが、本人は使用したことがないとしている。

 AIDS(エイズ)がもたらした影響について「80年代の半ばの頃、ニューヨークではAIDS(エイズ)がどう感染するかわかっていない人が多かった。グラスに触ったり、キスをしたりすれば感染すると思っていた人もいるくらいだ。だから、一時期だけナイトクラブの経営を困難にさせていた。ただ当時怖かったのは、友人の友人、そのまた友人がAIDS(エイズ)に感染したという話を聞かされることではなく、まさに自分の友人がAIDS(エイズ)に感染して亡くなっていたことで、身近だったために余計に衝撃を受けた」とうつむきながら語った。

 最後にピーターは、「この映画のファイナルカットの権限はなかったが、僕が描いていたらもう少し文化的要素を含めていた」と答えていた。この「ライムライト」は、もともと教会を改装して有名ナイトクラブになったが、現在はショッピングモールに改装されている。ちなみに現在ピーターは、違法滞在者として国外追放されトロントに住んでいる。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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