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無罪を訴え44年!運命の判決は来月…布川事件ドキュメンタリー映画が公開!「フツーのおじさんになりたい!」

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桜井昌司さんと、杉山卓男さん
桜井昌司さんと、杉山卓男さん - (C)「ショージとタカオ」上映委員会

 1967年に茨城県で起きた「布川事件」を題材にした、ドキュメンタリー映画『ショージとタカオ』が3月19日から首都圏の映画館で公開されることが分かった。無罪を訴え続ける、桜井昌司さんと杉山卓男さんの1996年秋の仮釈放から2010年夏の再審公判開始までの姿を追った本作、公開間近には再審判決言渡しがされる。

 第84回キネマ旬報ベスト・テン(文化映画部門)で第1位を受賞した本作、無実を訴える渦中の二人を追ったドキュメンタリー作品と聞いて、重い内容を予想して身構えてしまう人も多いはず。本作はシリアスな出来事を追いながらも、めげることがない桜井さんと杉山さんの人間的な魅力が時にユーモラスに描かれ、映画作品としても注目を集めている。

 サブタイトルで「フツーのおじさんになりたい!」と記されているように、仮釈放で社会に出てからは、仕事が見つからない、住み出した我が家は廃屋同然……と29年の獄中生活を経てのフツーを目指した社会復帰は、問題が山積み。それでも桜井さんと杉山さんは、二人を追い続けた井手洋子監督も驚いたほどの、持ち前の明るさでたくましく新しい生活を築いていく。観た人は布川事件の真相を知ると共に、めげない二人の姿から勇気をもらえるのではないだろうか。

 桜井昌司さんと杉山卓男さんは強盗殺人事件の犯人として、無罪を主張するも無期懲役が確定し、29年間の獄中生活を送った。仮釈放後に再審請求し、2009年12月に再審が決定、3月16日の判決では、無罪判決の見込みだと報道されている。
 
映画『ショージとタカオ』は3月19日より東京新宿K’S cinema(ケイズシネマ)、横浜ニューテアトルで公開

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