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『アリエッティ』がトップに返り咲き!『ソルト』に『ナルト』『ハッチ』が初登場!!

映画週末興行成績

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映画『借りぐらしのアリエッティ』より
映画『借りぐらしのアリエッティ』より - (C) 2010 GNDHDDTW

 毎週のように首位が入れ替わるという激戦が繰り広げられていた国内ランキングだが、8月に入っていよいよ持久戦に突入。そんな激戦が続く夏興行を占う上で、今年は三つの大きな山場、チェックポイントがあると考えられる。一つ目が7月の3連休、二つ目が8月のお盆休み、そして3つ目が映画サービスデーと日曜日とが重なる8月1日を中心とした週末興行だ。今年の映画サービスデーは、強力作が続出したこともあり、東京都の主要館における動員が前年比133.8%、興収が前年比132.4%と爆発的に増加。今年の夏興行の好調さを裏付ける数字となっている。

映画『借りぐらしのアリエッティ』写真ギャラリー

 そんな中で頭一つ抜け出し、前週を上回る動員でトップに返り咲いたのは映画『借りぐらしのアリエッティ』だった。3週目を迎え累計動員は326万6,343人、39億7,972万2,770円と、早くも300万人を突破している。シネコンなどでも、席数の多いスクリーンを本作に割り当てるケースが多く、それを着実に動員増につなげているようだ。続く2位の映画『トイ・ストーリー3』の動員も前週比130%。累計動員数は370万8,004人、累計興収は54億1,079万5,400円を突破。興収順で見ると、3D特別料金が適用される本作が映画『借りぐらしのアリエッティ』を抜いてトップ。まさに激戦という名にふさわしいデッドヒートを繰り広げているといえるだろう。

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 3位に初登場となったのは、スパイ・アクション『ソルト』。初日2日間の成績は動員が32万5,724人、興収が3億6,019万7,500円という結果となった。主演のアンジェリーナ・ジョリーが本作のPRで来日したことがテレビ、新聞、雑誌、ウェブなどで大きく報じられたことも、本作の知名度アップに貢献。20代の女性をはじめ、年配層までの広い客層に支持を集めたようだ。続4位は映画『インセプション』が3ランクダウン。しかし126万2,261人、興収が15億5,334万7,200円と、2週目に入っても落ち込みは少なく、早くも動員100万人を突破。配給元では「50億を目標に」と意気込んでいる。

 5位は、公開5週目となる映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』。累計動員が408万3,729人、興収が52億5,230万5,700円を突破。本年度上半期実写邦画1位の『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』の興収41億を超えたばかりか、さらに『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』最終興収48億円も抜いて、現時点で本年度の邦画興収ナンバー1を記録。今後は『借りぐらしのアリエッティ』との年間首位争いが繰り広げられると思われ、そちらにも注目だ。6位は公開4週目となる『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』で、動員は229万6,527人、23億7,498万4,320円を突破。7位は、新シリーズとしては4作目となる『劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』が初登場。264スクリーンで公開され、初日2日間の動員は16万5,015人、興収は1億7,270万円となっており、最終興収10.2億円を記録した前作の90.1%の出足となっている。

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 そして8位は『昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~』が初登場。タツノコプロの名作アニメ「昆虫物語 みなしごハッチ」を、「おくりびと」の小山薫堂が総合プロデュースでよみがえらせた劇場版。223スクリーンの公開で、初日2日間の成績は動員4万6,687人、興収は4,800万2,000円となっている。そして9位は『ちょんまげぷりん』が初登場。36スクリーンと非常に小規模な公開ながら、9位ランクインと大健闘している。そして10位は『エアベンダー』が4ランクダウン、公開9週目を迎えた映画『告白』は11位と、惜しくもベストテン圏外に落ちてしまったが、口コミで広がった本作の思わぬロングランヒットは、今年の中でも印象深いニュースの一つとして語られることだろう。

 今週末公開の注目作は『ヒックとドラゴン』だろう。全米公開時には内容の良さから口コミで動員が伸びたという結果もあり、さらにテレビCMやイベントなど、媒体への露出度も多く打った本作がどこまで支持を集めるかが見どころだ。その他、シリーズ初の3D作品となる『仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』『天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー』の2本立て作品も人気作だけに、ランキングをにぎわせてくれそうだ。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)

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