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今年の夏は動員ミリオン超え作品が続出!『アリエッティ』『トイ・ストーリー』『踊る』『ポケモン』『告白』

映画週末興行成績

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堂々の1位! 映画『インセプション』より
堂々の1位! 映画『インセプション』より - (C) 2010 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

 子どもたちが夏休みを迎え、夏映画戦線もいよいよ本番。連日のように猛暑が続く中、絶好の避暑地として、冷房の効いた映画館に向かう人も多いようだ。一般的には、猛暑になると景気が上向くと言われているが、映画館でもドリンクの売上げが絶好調。あまりにも売れるため、ドリンク用の氷が足りなくなってしまった映画館もあったそうだ。強力作が続々公開されるという「品ぞろえ」の良さも相まって、興行界は例年にない活況を呈している。

映画『インセプション』写真ギャラリー

 毎週のようにトップが入れ替わるという混戦続きの7月、最終週のランキングを制したのは、全国525スクリーンで公開されたレオナルド・ディカプリオと渡辺謙の初共演作『インセプション』だった。先行上映(17日、18日、19日)3日間の成績を含めるというアドバンテージもあって、累計動員数が約60万人、累計興収が7億7,934万9,900円というスタートダッシュを切った。内訳としては、先行3日間が2億9,078万2,400円、初日3日間では4億8,856万7,500円となっている。客層も20代、30代の男女から年配層まで幅広い支持を集めている。渡辺謙、レオナルド・ディカプリオらが来日し、テレビ、雑誌、新聞、ウェブなど精力的にプロモーション活動を行ったことや、集中的なテレビCMなども話題となった。

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 2位以降の顔ぶれは先週と変わらず、それぞれワンランクずつ順位を下げている。2週目を迎えた『借りぐらしのアリエッティ』は累計動員が206万2,166人、興収26億1,770万2,260円と、早くも動員200万人を突破。日本テレビ系列の「金曜ロードショー」では、「ジブリ祭り」と題して4週連続でジブリ作品を放送。23日に放送された映画『となりのトトロ』が平均視聴率20.2%を記録するなど、ジブリブランドは健在。今後の成績に期待したい。

 続く3位は動員260万人を突破した映画『トイ・ストーリー3』、公開4週目の『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』は4位で、累計動員353万1,063人、興収45億9,962万600円を突破した。24日には、寺島進主演のスピンオフドラマ「逃亡者 木島丈一郎」などのスピンオフドラマが放送され、今後も30日に映画『交渉人 真下正義』、31日に『容疑者 室井慎次』が放送される予定。初動で一気に駆け抜けるのではなく、ロングランさせることを念頭に、じわじわと宣伝を周知させるという戦略を取っているようだ。本作の亀山千広プロデューサーが目標に掲げる興収100億円にどこまで迫れるか、今後の推移に注目したい。

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 5位は公開3週目となる『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』。累計動員が169万1,314人、累計興収が17億7,127万2,350円となった。子どもたちが夏休みを迎えたことで、平日の興行をどこまで伸ばすかが今後の興行の行方を占う鍵となりそうだ。ちなみにマインドベース(株)調べの「映画館の座席数シェア」によると、この上位5作品の座席数シェアの合計が映画館全体の80%を占めているとのことで、公開されたばかりの映画『インセプション』を除けば、全て100万人を簡単に突破した映画ばかりとなっている。

 そして6位は映画『エアベンダー』、7位は映画『プレデターズ』。公開8週目の映画『告白』は8位で、累計動員が270万4,838人、累計興収が35億595万8,000円と、35億円を突破した。そして9位は『必死剣 鳥刺し』となっている。続く10位は、若手俳優・小栗旬の初監督作『シュアリー・サムデイ』。9日間の動員は11万7,726人、興収は1億5,392万3,450円という結果となっている。11位は映画『それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌』が惜しくもベストテン圏外に落ちた。さらにブレンダン・フレイザーハリソン・フォード主演の『小さな命が呼ぶとき』が13位、全米ゾンビ映画史上ナンバー1ヒットを記録したという触れ込みの映画『ゾンビランド』が15位と、両作品とも小規模公開ながら健闘している。

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 今週末は、アクション映画『ソルト』に注目。現在、主演のアンジェリーナ・ジョリーが来日しプロモーションを敢行中であり、上位5作品にどこまで食い込めるかが見どころとなるだろう。その他、『昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~』『劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』『ジェニファーズ・ボディ』『ちょんまげぷりん』などが公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)

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