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アリスついに陥落、3Dファミリー・アニメ『ヒックとドラゴン』の勝利! -3月29日版

全米ボックスオフィス考

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3Dは強し! (映画『ヒックとドラゴン』より)
3Dは強し! (映画『ヒックとドラゴン』より) - (C) 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

 同じ3D作品だった映画『アバター』には及ばないものの、3週連続第1位だった映画『アリス・イン・ワンダーランド』を王座からけ落とし、3Dファミリー・アニメ映画『ヒックとドラゴン』が全米第1位に輝いた。

映画『ヒックとドラゴン』

 当初の推定から考えると少々残念な数字である4,373万ドル(約39億3,570万円)をたたき出した『ヒックとドラゴン』は、全米上映館4,055件、推定7,000スクリーンという超大型ロードショー。2,178館が3D上映を行っており、同作品の興行収入68パーセントは3D上映館からの収入であるという統計が発表されている。また、今週末より3D上映の入場券料が場所によっては2ドルから3ドル値上げされており、それも今週末の成績に貢献したものと見られる。(1ドル90円計算)

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 今週の第2位は、ついに王座を明け渡してしまった『アリス・イン・ワンダーランド』で1,771万ドル(約15億9,390万円)。アメリカの3D上映館の約3分の1を『ヒックとドラゴン』に持っていかれてしまい、先週よりやや大きな下降率を記録した『アリス・イン・ワンダーランド』だが、総合興行収入は公開後24日目までで2億9,350万ドル(約264億1,500万円)と素晴らしい成績を残している。

 第3位は、新作で今週初登場となった、ジョン・キューザック主演の映画『ホット・タブ・タイム・マシン』(原題)で1,402万ドル(約12億6,180万円)。この映画の題名は、2006年度の映画『スネーク・フライト』以来の絶妙タイトルと絶賛されているものの映画評論家たちはことごとく、「絶妙なのはタイトルのみ。内容は退屈きわまりない」などと辛らつな批評を浴びせており、ボックスオフィスでの成績も残念ながら当初の予想を下回り、悪評を裏付ける数字となってしまった。

 第4位は、ジェニファー・アニストンジェラルド・バトラー主演の映画『バウンティー・ハンター』で1,201万ドル(約10億8,090万円)の成績。先週と比べて42パーセントの下降率を記録しており、近年の同類映画の下降率と比べるとややマシな結果となっている。

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 そして第5位は、先週第2位より54パーセントの落下で1,012万ドル(約9億1,080万円)を収めた映画『ダイアリー・オブ・ア・ウィンピー・キッド』(原題)。子ども用の童話を映画化したファンタジー映画にはありがちな下降率だった。

 さて、次回ランクインをするのはどの新作か? 4月2日に封切られる話題作をご紹介しよう。今週末は、強豪の映画『タイタンの戦い』が封切られるせいか新作ラインナップが閑散としている。『タイタンの戦い』に唯一対抗できるのは、まったく毛色の違う作品で客層も全然違うものしかない……というわけで、映画『ホワイ・ディド・アイ・ゲット・マリード・トゥー?』(原題)が上位をうかがう。この作品の主演であるタイラー・ペリーといえば、出せば当たるという感のあるマデラおばちゃんシリーズで大人気の黒人監督兼俳優。今回の作品はマデラ・シリーズから離れて、2007年の同名ヒット作品のシリーズ2弾目(だからタイトルの終わりに、2の代わりにTooが付いている)。

 『タイタンの戦い』のトップはほぼ確実と見られるが、小粒でもピリリと辛いタイラー・ペリーの作品がどこまで上位に追随できるかにも注目だ。(文・取材: 神津明美/Akemi Kohzu)

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