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オードリー・ヘプバーンとの幻の共演企画があったことを『ウエスト・サイド物語』の大名優が激白!

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ジョージ・チャキリス
ジョージ・チャキリス

 全国25劇場で約1年間にわたって開催される「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」のPR大使を務める、映画『ウエスト・サイド物語』で知られるジョージ・チャキリスが、かのオードリー・ヘプバーンと共演企画があったことを告白した。

 チャキリス自身『ウエスト・サイド物語』で世界の恋人と呼ばれ、アカデミー賞助演男優賞に輝くスターだが、「ヘプバーンはパーフェクト! 寺院を建てて祭りたいくらいさ」と神格化するほどの熱狂的なファンだ。「美人は多いけれど、僕にとっては女神さ!」というヘプバーンとは、「残念ながら直接会ったことはないけれど、当時彼女が結婚していたメル・ファーラーと会ったのさ。彼は俳優業のほかに映画製作業にも乗り出していて、実は僕とヘプバーンが共演する映画を企画していた。結局、実現はしなかったけどね」。ちなみに脚本はなく、どんなジャンル、ストーリーなのかも未定だったとか。もし実現すればスクリーンの妖精と世界の恋人の豪華共演になったはず。

 これはヘプバーンがメルと結婚していた1960年代ころの話。共演企画が持ち上がった経緯については、「メルが僕に会いたいと言ったのか、僕のエージェントが彼に売り込みをかけたのか、そこはよく覚えていない。ただ『ウエスト・サイド物語』の後だったから、おそらく向こうが会いたがったのだろう」と回想する。このエピソードは世界的大成功を収めた『ウエスト・サイド物語』が与えた影響が強烈だったことを物語っているが、本作撮影の時点で、チャキリスは後世に残る大傑作になる予感がしていたという。「ある日、待ち時間にスタジオの外に出たら、そこに映画会社の重役が二人いて、『この映画は興行収入的に大成功するかどうかは読めないけれど、芸術的にはすごい映画になるぞ!』と言っているのが聞こえたんだ」と笑う。結果、興行・芸術その両方で大成功を収めた。

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 本作が約半世紀の間愛されている理由については、「不変のラブストーリーに人種や偏見というテーマが含まれていて、ロバート・ワイズ監督ら素晴らしい才能を持った人たちが結束して作り上げたのさ。1秒たりともウソがない誠実な映画。それが愛されている理由だよ」と分析する。「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」では本作をはじめ、ヘプバーンの映画『ローマの休日』など、厳選された外国映画50本が、全作品ニュープリントで上映される。最後にチャキリスは「新しい発見があると思うので、若い世代にもぜひ観てほしい」とメッセージ。「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」では、チャキリスのように、スターがスターに恋する時代の古き良き名作がズラリ。午前十時は映画館で、至福のひとときを過ごしてみては?

「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」はTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国25劇場で開催中

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