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メジャー配給会社と大ゲンカ!さらに裁判も!カルト映画『処刑人』の監督が語る!

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トロイ・ダフィー監督、ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス
トロイ・ダフィー監督、ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス - Photo:Nobuhiro Hosoki

 日本でも人気のバイオレンス映画『処刑人』の続編映画『The Boondock SaintsII:All Saints Day』(原題)について、トロイ・ダフィー監督に話を聞いた。アイルランドで父親と共に静かな生活を送っていた双子の処刑人、マクマナス兄弟(ショーン・パトリック・フラナリーノーマン・リーダス)。ある日、知り合いの神父を何者かに殺されたことをきっかけに、復讐(ふくしゅう)のために再びボストンに戻るというストーリー。

 トロイ監督は「テレビのニュース番組を見ていると、重罪を犯したにもかかわらず、軽い刑ですぐに出所してくる犯罪者がいるだろ? だが一般人は、それを見て特に何かできるわけじゃない。しかしこの映画は、一般人が思っている願望を、処刑人であるマクマナス兄弟がかなえてくれるからね」と低予算映画の『処刑人』がカルト的支持を集めている理由を分析する。

 ちなみにトロイ監督は前作製作中、当時ミラマックスのトップであったハーヴェイ・ワインスタインと大ゲンカをして契約を解除された経験を持つ。「一作目の製作は困難を極めた。当時テレビで過剰なオスカー宣伝をして映画界から嫌われていたミラマックスのせいで、成功への扉が閉じられてしまったんだ。でも俳優たちが僕の脚本を気に入ってくれて、ミラマックスの連中を無視して協力してくれた」と前作の制作過程を語る。しかしなぜこれほどまでに人気を誇るタイトルの続編を制作するのに約10年もかかってしまったのか? 「低予算で制作された前作は、その後DVDが爆発的にヒットして何十倍もの利益が出た。しかし僕や俳優にはそれらは未払いで、裁判へと発展したわけさ。秘密協定中だから詳しくは話せないけれど、当時の関係者のほとんどと争う形になったのさ」と苦労を語る。

 『処刑人』の宣伝で来日した際の感想を尋ねると「東京国際映画祭で、初めて日本を訪れたときは、観客の評価が信じられないほど高かった。その後も、日本のファンは、この映画に対して熱心なサポートをしてくれているよ。これまで訪れた国の中で、唯一日本だけが、滞在中にすぐにアメリカに帰りたいと思わなかった国さ。もう3週間ほどいたかったくらいね!」と絶賛し、本作でまた来日したいと付け加えた。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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