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全米興収で「鉄腕アトム」のハリウッド版映画『ATOM』が初登場6位に!-10月27日版

全米ボックスオフィス考

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今はトップを狙う力を充電中ですっ! (映画『ATOM』より)
今はトップを狙う力を充電中ですっ! (映画『ATOM』より) - (C) 2009 Imagi Crystal Limited Original Manga (C) Tezuka Productions Co., Ltd.

 今週のチャート争いは、まさにウサギとカメの逸話を絵に描いたような結果となった。先週首位だった、映画『かいじゅうたちのいるところ』が5週間かけて第1位にたどり着いた映画『パラノーマル・アクティヴィティ』(原題)にまんまと王座を奪われるという結末になったのである。

 去年の同時期と比べて、14パーセントダウンを記録してしまった総合全米興行成績だったが、第1位の映画『パラノーマル・アクティヴィティ』(原題)は、どこ吹く風で意気揚々の2,110万ドル(約21億1,100円)をたたき出した。この快進撃は先週に引き続き公開映画館数が増加したことと(何と200パーセント以上の増館!)、ライバルで公開前からかなりの期待がかかっていた映画『ソウ6』がデビューと同時にガス欠状態であることに端を発している。『パラノーマル・アクティヴィティ』(原題)は、公開日から31日間で6,160万ドル(約61億6,000万円)の興行収入を記録しており、その数字はこれからも伸びていく見込みだ。(1ドル100円計算)

 さて、問題の『ソウ6』だが、1,412万ドル(約14億1,200万円)の売り上げで、今週第2位にランキング。『ソウ6』は、シリーズ中でも一番元気のない作品で、3,036館推定4,000スクリーンというジャンボ公開なのにもかかわらず、カメ級の『パラノーマル・アクティヴィティ』(原題)に第1位をもぎ取られてしまった。デビュー週末でこの興行成績では、天下のジグソウもそろそろ引退近し……といったところか。

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 第3位は、王座を1週間しかキープできなかった映画『かいじゅうたちのいるところ』で1,402万ドル(約14億200万円)の売り上げ。スパイク・ジョーンズ監督に恨みでもあるのかと思われるのほどのボロクソだった、ロサンゼルス・タイムズ紙の批評もかなり痛手だったのではないだろうか。予想以上の落下率57パーセントを記録しており、関係者たちは懸念気味である。

 第4位も、先週から2ランクダウンの映画『ロウ・アバイディング・シチズン』(原題)で1,240万ドル(約12億4,000万円)の収益。だが、『かいじゅうたちのいるところ』に比べると落下率は41パーセントと安定圏内に入っており、当初の下馬評よりスタミナのあるチャート成績が期待できるかもしれない。

 第5位は、デビュー3週目の映画『カップルズ・リトリート』(原題)で1,062万ドル(約10億6,200万円)。こちらも安全圏の落下率で先週と比べて38.4パーセントダウンという結果だった。

 ちなみに、「鉄腕アトム」のハリウッド版映画『ATOM』は、今週初登場ながら惜しくもトップ5入りを逃して第6位にとどまった。

 さて、次回の全米ボックスオフィスはハロウィーン週末にかかることから、やはりホラー系の映画が力を発揮しそうだ。恐怖映画めじろ押しかと思いきや、週末のデビュー・ラインナップを見てみるとかなり閑散としている。小粒よりも小さい超小粒作品(!?)がパラパラとあるものの、チャート上位に食い込んできそうな作品は皆無である。今週は土曜日がハロウィーン当日なことから、トリック・オア・トリートに家族ぐるみで出掛けてしまったり、若者たちはパーティーに行ってしまったりで、映画館への客足が遠のくと見たスタジオが新作発表を抑えたようだ。このことから、すでに公開されている『パラノーマル・アクティヴィティ』(原題)と『ソウ6』が、再び上位に君臨する可能性が高いとみられる。(取材・文:神津明美 / Addie Akemi Kohzu)

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