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天国へ届け!伊藤淳史、声を震わせ亡き弟への思いを…祈りのパンク魂を炸裂!

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気丈にステージを務める伊藤淳史
気丈にステージを務める伊藤淳史

 9日、渋谷O-Eastで映画『フィッシュストーリー』のプレミア試写イベントが開催され、主演の多部未華子濱田岳中村義洋監督がトークショーを行ったほか、劇中に登場するパンクバンド、逆鱗(伊藤淳史高良健吾渋川清彦大川内利充)がライブを披露した。

映画『フィッシュストーリー』写真ギャラリー

 この日は、伊藤の実弟で俳優の伊藤隆大さんが急死するという悲しいニュースが報じられ、逆鱗のライブを楽しみにしていたファンからも「本当に伊藤淳史が登場するのか」と心配する声も上がっていたが、伊藤はライブが始まるといつも以上に力のこもったベースプレーを披露。バンドリーダーとして曲間のMCを笑顔で務め、笑いを巻き起こすなど、ファンや逆鱗メンバーたちを大いに盛り上げた。また、逆鱗としてライブを披露するのも現時点では、今回が最後になるとあって、ほかのメンバーたちも全力で3曲の演奏に打ち込んだ。

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 しかし最後の曲「FISH STORY」を演奏する前、亡き弟への思いがこみ上げたのか、伊藤は「あのー、完全に個人的なことですけど、皆さんに本当いろいろとご心配をおかけしまして……」と声を震わせながらあいさつ。「今日ここに来てくださった方々に僕たちの思いを伝えたいし、これから映画を観てくれる方にも思いを伝えたいし、これから生まれてくる人たち、そして天国にいる人にも伝われば……」と語り、一つの曲が世界をつないでいくという作品のテーマとダブらせながら、祈りのメッセージを愛する弟に捧げていた。そのあまりに気丈な伊藤の姿に、ファンも圧倒されたのか会場はシーンと静まり返り、伊藤の心の痛みを共有していた。

 『フィッシュストーリー』は1975年、早過ぎたデビューを飾ったパンクバンド“逆鱗”がリリースした楽曲「FISH STORY」がめぐりめぐって、2012年の地球滅亡を救うという予想不可能な青春ストーリー。原作・伊坂幸太郎、監督・中村義洋という『アヒルと鴨とコインロッカー』コンビが再タッグを組んだ超話題作だ。

映画『フィッシュストーリー』は3月20日より渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開

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