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女たちの戦い『ストーム』のワールドプレミア開催!

第59回ベルリン国際映画祭

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とても魅力的なケリー・フォックスとアナマリア・マリンカ
とても魅力的なケリー・フォックスとアナマリア・マリンカ - hoto:Yukari Yamaguchi

 2月7日(現地時間)、ベルリン国際映画祭でワールドプレミアが開催される映画『ストーム』(英題)の会見が行われた。ケリー・フォックスアナマリア・マリンカの両女優と、スティーヴン・ディレイン監督らが、戦争、犯罪、政治といった重いテーマを扱った本作について語った。本作はコンペティション参加作でもある。

第59回ベルリン国際映画祭コンペ作リスト写真入り

 家族の休日のひとときから始まる本作は、警察による父親の突然の連行から一転して緊迫した雰囲気に包まれる。兵士である父親の戦地での罪を問う裁判は、ケリー演じる検事側の目撃者の証言が偽りであるらしいというところから、単純な話ではないことをにおわせ始める。偽証したと思われる兄に代わって証言を求められる妹で、ドイツに住むボスニア女性を演じるアナマリアは「ボスニアの言葉もドイツ語も話せないから、怖かったわ。でも友だちに助けてもらえた」と難しかったのは、板ばさみの立場になる役柄だけでなく、言葉の問題もあったと苦労をうかがわせた。

 フォックスは「人権を扱う弁護士とも話したわ」と正義を貫こうとすれば証言者を危険に陥れることにもなりかねないという検事の役作りについて明かした。面白いのは、裏取引による政治的な解決を目指すのが男性たちで、あくまで真実を追究しようとするのが両女優演じるところの検事と証言者というところ。緊迫した重苦しい場面が続くのにもかかわらず、後味がいいのはそのせいか。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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