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故・市川崑監督の劇場未公開作品がついに公開!浅野ゆう子が感極まる

第21回東京国際映画祭

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市川崑監督のパネルとともに中井貴一と浅野ゆう子
市川崑監督のパネルとともに中井貴一と浅野ゆう子

 24日、第21回東京国際映画祭特別上映作品映画『その木戸を通って』の舞台あいさつが渋谷Bunkamuraオーチャードホールで行われ、主演の浅野ゆう子中井貴一が登壇した。

 本作は、今年2月に92歳で他界した故・市川崑監督の70数本の作品歴の中で、ただ1本、劇場未公開となっていた作品。深いスリットの入ったドレスで美脚を披露しながら登場した浅野は、「本作の完成は15年前。それ以来、ずっと大きなスクリーンで観るのが夢でした。その夢がかなって今、幸せ」と感極まった表情でコメント。

 当時、日本初の本格的長編ハイビジョンドラマということで話題を呼んだが、撮影現場では戸惑うことも多かったようだ。「女優にとって照明は命。でも、ハイビジョン撮影は照明がほとんどない暗い中で演技をするんです。とても不安でしたが、市川監督から『大丈夫や、明かりなしでもアンタはきれいやで』とおだててもらって安心できました(笑)」と浅野が話すと、「監督は、女優にはそんな優しい言葉をかけていたのか。僕には一度もなかった」と中井が嫉妬(しっと)する一幕も。

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 肉が大好きで食事は肉と玉子だけ、そしてタバコは1日4、5箱スパスパ吸っていたという市川監督。そんな市川監督との思い出について聞かれると、「一緒にすき焼き屋さんに行ったとき、すき焼きとオイル焼きを2人前ずつ食べていらっしゃいました。70歳過ぎだというのにお元気だと思いましたね」とほほ笑みながら話す浅野。中井も「健康と元気というのは別物だということを監督から学びました」とちゃかしつつも「市川監督は僕に俳優のいろはを教えてくれた師匠だと思っています」と尊敬の言葉を述べた。

 本作の原作は山本周五郎の短編小説。城勤めの無為な日々をおくる主人公・平松正四郎(中井)のもとにある日、記憶喪失の美しい娘・ふさ(浅野)がやってきたことをきっかけに、ふさの純粋な魂が徐々に正四郎の人柄と人生を変えてゆく。

映画『その木戸を通って』は11月8日より丸の内TOEI2ほかにて全国公開

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