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トム・クルーズが危機…続く災難…いわくつきの映画『ワルキューレ』の行方

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「僕が何をしたというの!」-トム・クルーズ
「僕が何をしたというの!」-トム・クルーズ

 トム・クルーズ主演 (ブライアン・シンガー監督)の第二次世界大戦を描いた映画『ワルキューレ』(原題)の全米公開がまたもや延期された。この映画の公開延期は今回で2回目。当初は、今年の6月に公開予定だったが10月に延期。そして今回、製作スタジオのUA・MGMが発表したところによると、同映画の公開は来年2009年2月13日に変更されるという。

 スタジオ側のコメントとしては、「2月13日はプレジデント・デイの連休週末にあたるので、同映画の素晴らしさを考えると観客の集まりやすい連休に公開するのが妥当だと判断して再度延期した」ということらしい。

 問題はこのコメントの信ぴょう性。業界内では、新作の公開延期はトラブルのサインと言われており、一度ならずも二度まで行なわれた今回の公開日の延期は、さまざまなうわさを巻き起こしている。

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 この『ワルキューレ』(原題)、実は公開延期はおろか、撮影中から不運な目に遭遇し続けている。

1.トムおことわり!
トムが、ドイツでは狂信宗教とされるサイエントロジーの熱心な信者であることから、政府側がクルーズ主演の同映画への協力を拒否。同作品は、第二次世界大戦中にヒットラーの暗殺を企てたナチス将校の話なので、ベルリン・ロケがないと話にならない……ということでドイツ政府側とスタジオ側との和解が成立するまでの数か月間撮影がシャットダウンされて撮影大遅延。

2.フィルム大損傷!
やっと撮影にこぎつけて、ベルリンでの夜間撮影も無事終了。勇んで現像に出したフィルムに、あろうことか製作過程において間違った薬品を使用してしまい、夜間撮影に使用されたフィルムがすべてパーになった。ダメになったシーンをすべて再撮する羽目になった関係者たち。ここでまた遅延が生じた。

3.出演者10名病院行き!
トラブルは続く……。去年の夏、ドイツで続行中の撮影中に、エキストラ10人が撮影中のトラックから振り落とされ病院にかつぎこまれる、という事件が発生。幸い命にかかわるけがではなかったとはいえ、いやはや……。

4.ブライアン監督の再撮リクエスト
今回の公開遅延は、スタジオ側の表向き説明とは裏腹にうわさによると編集作業中のブライアン監督が一部のシーン再撮をリクエストしたためと言われている。

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 パラマウント・スタジオとの離別後、ユナイテッド・アーティスト(UA)の再立ち上げにかかわり最高幹部の一員となったトム。しかし残念ながら、彼の関わった映画の興行成績は低迷気味。去年11月にトムをはじめ、ロバート・レッドフォードメリル・ストリープ共演で華々しく公開されたUA第1作目の映画『大いなる陰謀』も、批評家評ならびに興行成績ともに芳しくなく、3000万ドル(約30億円)の損失を出しており、トムのキャリア並びに『ワルキューレ』(原題)のこれからの動向にますます注目が集まっている。

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