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不思議な偶然が次々と起こっていた!! 『明日への遺言』が初日迎える

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左から、小泉堯史監督、富司純子、斎藤文、藤田まこと、加藤隆之
左から、小泉堯史監督、富司純子、斎藤文、藤田まこと、加藤隆之

 1日、丸の内TOEIで映画『明日への遺言』の初回上映後に初日舞台あいさつが行なわれ、主演の藤田まこと富司純子加藤隆之近衛はな、そして小泉堯史監督が登壇した。(この映画のフォトギャラリーはこちら)

 藤田演じる岡田資(たすく)中将の長男にふんした加藤は「(髪をばっさり切って)板前さんみたいな髪型になってますが、正真正銘、岡田陽(あきら)を演じたのは僕です!」と客席を沸かせながら、「偶然にも、実際の陽さんと僕はまったく同じ身長。それに僕のおじいちゃんの黒澤明も同じ身長で。最初“あきら”つながりで呼んでくれたのかな、と思って勝手に感じていた運命を信じて良かったと思う」と自らの不思議な体験を明かした。

 この日は岡田中将の孫を演じた、赤ん坊の齋藤文(あや)ちゃんも登場。これまた偶然にも、公開初日(3月1日)に満1歳の誕生日を迎えた文ちゃんに、「は~い、あやちゃ~ん!」とデレデレの様子でアクアマリン(誕生石)のペンダントをプレゼント。撮影のときには生まれたばかりの文ちゃんだが、「全然泣かなくて、静かな赤ちゃんだったねぇ」と藤田が話すと、富司も「ピリッと緊張が走る裁判シーンの撮影の中で、小さなかわいい顔でふわーっていうあくびが何ともかわいくってね」と抱きかかえ、あやしている様子を温かく見守っていたキャスト陣と小泉監督。映画の撮影時の様子が舞台上でよみがえったかのような光景が見られた。

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 また、公開に先駆けて、藤田と小泉監督は全国各地へプロモーションのため、日本各地を南へと北へと駆け巡り、総移動距離は何と8000キロに上っている。「原作と同じくまさにながい旅でした」という藤田だったが、久々の文ちゃんとの再会にすっかり気を良くしたようで「疲れもふっ飛びましたので、小泉監督、近いうちに2作目もぜひ。今度は時代劇でよろしくどうぞ。ただ、必殺仕事人は卒業しましたので別の役柄なんかを」と自ら提案すると、満員の客席からは期待の拍手が鳴り響いていた。

 『明日への遺言』は、大岡昇平のノンフィクション小説「ながい旅」を小泉監督が構想15年、満を持して映画化したもの。名古屋空襲時における一般民衆への無差別爆撃を実行した米軍搭乗員処刑の罪に問われた岡田中将の法廷闘争を描いている。

映画『明日への遺言』は渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて全国公開中
オフィシャルサイト ashitahenoyuigon.jp

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