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ロッテルダム映画祭開幕!日本からは小林政広監督が参加

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ロッテルダム映画祭初参加でいきなり特集上映が組まれた小林政広監督(オランダ・ロッテルダムの映画祭会場「シネラマ」にて)
ロッテルダム映画祭初参加でいきなり特集上映が組まれた小林政広監督(オランダ・ロッテルダムの映画祭会場「シネラマ」にて) - (写真:中山治美)

 オランダで開催されている第37回ロッテルダム国際映画祭が現地時間23日(日本時間24日)、第80回アカデミー賞などで台風の目となっているジェイソン・ライトマン監督の映画『JUNO/ジュノ』で幕を開けた。

 同映画祭は昨年、廣末哲万監督映画『14歳』が最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を受賞したように、世界各国の精鋭監督をいち早く紹介する映画祭として知られているが、今年はメイン・コンペティション部門のタイガーアワードに、日本からは写真家・若木信吾氏の初監督作映画『星影のワルツ』が選出された。そして特集上映の一つとして、映画『愛の予感』が2007年ロカルノ国際映画祭でグランプリを受賞した小林政広監督作品7本が上映された。

 24日は早速、小林監督のデビュー映画『CLOSING TIME クロージング・タイム』(1997)、『海賊版=BOOTLEG FILM』(1999)、『愛の予感』(2007)が上映され、いずれも劇場は満席となった。舞台あいさつに立った小林監督は「初めて参加する映画祭なのに、いきなり特集上映を組んでいただいて光栄です」と恐縮しきり。上映後のティーチイン(質疑応答)では観客から熱心な質問が次々と飛び出し、観客も負けじと撮影秘話を披露した。

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 『CLOSING TIME クロージング・タイム』の際、小林監督は「ボクの初長編監督作。予算もなくスタッフはピンク映画時代から付き合っていた人に助けてもらい、役者さんには皆、出演料一律、1日1人5000円で出てもらいました」と映画界では神秘のベールに包まれているギャラを暴露。また北海道でロケを行った『海賊版=BOOTLEG FILM』の際には、「雪景色を見て、同じ北海道を舞台にした村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』を思い出した」という観客に対し、「余談ですが、昔ボクがアルバイトしていたジャズ喫茶に村上さんが同じくバイトとしてやって来て、一緒に働いていた時期がありました。ただ、後から入った彼の方がはるかにジャズの知識が豊富だったため、ボクはクビになりました」と自虐的なネタで観客の笑いを誘った。

 上映作はいずれも好評で、日本では自主製作で細々と映画を作っている小林監督も、ここではモテモテ。ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭の女性スタッフからは「4月に行われるウチの映画祭にもぜひ来てほしい」とラブコールを受けていた。
 
 同映画祭は2月3日まで開催。ほかには、北野武監督映画『監督・ばんざい!』や松本人志初監督映画『大日本人』、河瀬直美監督映画『殯(もがり)の森』など2007年の日本映画祭をにぎわせた話題作も招待上映される。

ロッテルダム国際映画祭オフィシャルサイト filmfestivalrotterdam.com

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