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カンヌもだまされた!サギ師に引っかかった!デル・トロ監督が激白

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「とほほ…」-映画『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督
「とほほ…」-映画『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督 - 写真:細木信宏

 映画『パンズ・ラビリンス』で、見事に現実と迷宮のはざまを描いたメキシコ出身の監督ギレルモ・デル・トロが、この映画の製作前に起きた、まるで映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のシーンのように鮮やかなサギ師にだまされた出来事を激白した。

 「ある男が短編を持って僕のプロダクションをたずねてきた。その短編を観たとき、彼には才能があると感じ、思いきって映画『ブレイド2』の絵コンテスタッフの1人として雇ってみたんだ。ところがすぐに化けの皮がはがれた。彼は偽ものだったんだ。

 これは後になって分かったことなんだけど、彼の持ち込んだ短編はホアン・アントニオ・ベイヨナが監督が撮った作品とほかにも違う2人の監督の作品をミックスしたものだった。僕はたまたまホアン・アントニオ・ベイヨナが監督と、彼がレポーターだったころから親交があったんだけどね……まあ、それはそれで一件落着したんだけど、またしばらくして、この男がどういう経緯か分からないけど、カナダで監督として映画を製作していたんだ。そして、その時期に、この男に利用された監督のうちの一人が、カンヌ国際映画祭に短編を出品した。

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 ところが、その前にこのサギ師の男が、すでににカンヌ国際映画祭にその短編を出品していたんだ。この男に利用された監督は、選考委員から勘違いされ『あなたは、このようなことをして映画監督として恥ずべきだ』と逆に疑いをかけられてしまったようなんだ。

 結局、事が大きくなってしまい、すぐにカナダで撮影をしていたこの男を捕まえて、全部吐かせたようなんだけど、本当にまるで『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』みたいな話だよね」と当時を振り返り、今では遠い日の出来事のように目を細めていた。(取材:細木信宏 シネマトゥデイ)

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