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ニューヨーク映画祭に周防監督が来場!『それでもボクはやってない』が上映される!

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ニューヨーク映画祭に出席した周防監督
ニューヨーク映画祭に出席した周防監督

 日本国内で高い評価を受け、興行的にも成功した周防正行監督最新作『それでもボクはやってない』が海を越え、ニューヨーク国際映画祭で公開された。前作『Shall We ダンス?』が、ここアメリカでリメークされるほどの話題性があったため、その新作をアメリカの映画ファンは、長い間心待ちにしていた。そんな中、今回は周防監督が、日本から同映画祭の記者会見に参加した。

 彼は冒頭で「10年ぶりの作品であるけれど、この間に3本くらい企画があり、自分自身が原因で製作する気になれず、4本目の企画が現在の作品に相当し、その企画が練られたのは、今から6年前だった」と答えた。アメリカ人記者から、日本映画は社会問題を扱った映画が少ないんじゃないか(ホラー映画やサムライ映画の公開が多いため)という質問には、「なかなか商業的に成功しないため、70年代に比べたら減っているが、決して少なくはない」と答えた。さらに、「この映画は前作とかなり違い、社会的な映画であるけれど、こういう世界があるという驚きを出発点としていることは、これまでの作品と変わらない」と述べている。

 主演に加瀬亮を選んだことについては、「法廷シーンに観客を集中させたかったため、家族を持っている人ではなく、守るべきものが少ない若者を選んだのですが、若者という漠然としたイメージしかわかずに多くのオーディションした結果、彼を見て直感で決めた」と話した。ちなみに次回作について聞かれると、「この1本で司法制度に関しての映画は終わりでなく、少し違う角度から、これからも法律問題を考えていきたい」とコメントした。

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 そして最後に、200回も裁判所を傍聴しながらリサーチした周防監督は、「この映画は、わたしにとって日本の裁判所を批判したものです」と力説した。この映画は、すでにアカデミー賞の日本代表として選出され、非常に期待されている。

 『それでもボクはやってない』は、主人公が満員電車の中でちかんの疑いをかけられたことから、裁判へと発展し、日本の司法の矛盾を浮き彫りにしていく物語。この映画の鑑賞後、ある記者からは、「今度わたしが日本に旅行し、電車に乗る機会があったら、自分の両手は、間違いなく頭より上に置いておくことにします」と会場を笑わせていた。(インタビュー:細木信宏 シネマトゥデイ)

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