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カザフスタン政府が公式声明!「こんな映画は認めない!」

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チンクイエ!
チンクイエ! - (C) 2007Twentieth Century Fox

 日本での公開も間近となり、注目を浴びている“ボラット”の全貌が徐々に明らかになってきている。

 当時、ミシシッピー州の共和党下院議員候補だったジェームズ・ブロードウォーター氏に作中でインタビューしたボラットは、ブロードウォーター氏が主張している同性愛者(ゲイ)文化の糾弾、さらに人工中絶の禁止に大賛成。「キット、ゲイハ地獄に落ちマス! ミンナ、神サマを信じてナーイ!」と語ったあとに、ボラットの天敵であるユダヤ人を例にあげ、「ユダヤの連中も地獄に落ちマスね!」と一言。するとブロードウォーター氏も「そうですね。地獄に落ちるでしょうね」とつられて一言。この発言が基となり、ブロードウォーター氏は公開後、政治生命の危機に陥ってしまうほど、アメリカ中から非難を浴びた。

 いかにもインチキくさい風貌のボラットに、なぜ共和党の議員候補までもがだまされてしまったのか? それは彼が操る“カザフスタン語”の混じった“たどたどしい英語”だそうだ。たしかに、ボラットは「ハーイファーイブ!」などお気に入りの英語の最後に「ヤグシェマーシュ!」「チンクイエ!」などスラングのような“カザフスタン語”のあいさつを必ず話している。

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 カザフスタン政府は、この映画の公開前に以下のような公式声明を発表した。
「カザフスタン人はこの映画に出演していませんし、この映画をいかなる形でも承認していません。この映画は、カザフスタンに関係するあらゆる人の実際の信条・習慣・行動を表現することを意図したものではありません」

 このメッセージは映画の公式クレジットにも公式に記載されており、ボラットが話していた“カザフスタン語”は、「チンクイエ!」はポーランド語の“ありがとう”。「ヤグシェマシュ!」はポーランド語で“元気ですか?”と、すべてポーランド語であったことが判明。すっかりだまされたボラットのニセ“カザフスタン語”は、カザフスタンの人々が話すことは一度もないそうだ。

 他国の文化を知ることは大切だということを学ばされる映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』は、5月26日渋谷よりシネ・アミューズほかにて全国ロードショー。

『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』オフィシャルサイト:borat.jp
ボラット・サカディエフさんのページ:movies.foxjapan.com

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