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パルム・ドール発表! アルモドバル監督またも受賞を逃す

第59回カンヌ国際映画祭

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ヘレナ・ボナム・カーター、ウォン・カーウァイ監督、モニカ・ベルッチ
ヘレナ・ボナム・カーター、ウォン・カーウァイ監督、モニカ・ベルッチ

 仏で開催されていたカンヌ国際映画祭が28日、閉幕式を迎え、コンペティション部門の発表が行われた。最高賞にあたるパルム・ドールにはケン・ローチ監督の英国映画『ザ・ウインド・ザット・シェークス・ザ・バーレー』(原題)が受賞。ローチ監督にとっては、初のパルム獲得となる。(その他の結果は以下の通り)。

 直後に審査員による選考結果会見が行われ、その中で審査委員長のウォン・カーウァイ監督が「私たちは毎日、何時間もかけて議論を重ねてきた。コンペに選ばれた作品の質は高かったが、与えられる賞には限りがあったのが残念」と語り、特に中国映画『Summer Palace』(原題)のロウ・イエ監督とイタリア映画『ザ・ファミリー・フレンド』(原題)のパオロ・ソレンティーノ監督の作品に賞を与えられなかったことを惜しんだ。

 また、最優秀男優賞と女優賞は共に異例のアンサンブルキャストに与えたことについて「『ヴォルベール』(原題)は家族の物語。同様に『デイズ・オブ・グローリー』(原題)も仏軍に従事し、共に闘ったアルジェリア人5人の物語。共に誰か1人ではなく、チームによって導き出された演技だと思う」(カーウァイ監督)と説明した。

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 下馬評の高かったペドロ・アルモドバル監督は、脚本賞と最優秀女優賞に。受賞結果の感想を求められたアルモドバル監督は「『オール・アバウト・マイ・マザー』の時も“パルム確実”と書き立てられたのに取れなかったからね。でも映画にとって最も重要なのは脚本だ。だから私はこの賞を誇りに思う。同時にスペインに素晴らしい女優たちがいることを証明出来たことがうれしい」と、誇らしげに賞状を掲げた。

【パルム・ドール】
英国映画『ザ・ウインド・ザット・シェークス・ザ・バーレー』(原題)ケン・ローチ監督
【グランプリ】
仏映画『フランダース』(原題)ブリュノ・デュモン監督
【最優秀脚本賞】
ペドロ・アルモドバル『ヴォルベール』(原題)
【最優秀男優賞】
仏映画『デイズ・オブ・グローリー』(原題)のサミー・ナセリら5人
【最優秀女優賞】
『ヴォルベール』(原題)のペネロペ・クルスら6人
【審査員賞】
英国映画『レッド・ロード』(原題)アンドレア・アーノルド監督
【技術貢献賞】
『バベル』(原題)の編集ステフェン・ミリオーネ

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