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審査結果に激論飛び交う

第58回カンヌ国際映画祭

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審査員記者会見で力説するサルマ・ハエック、隣は同じく審査員のジョン・ウー監督
審査員記者会見で力説するサルマ・ハエック、隣は同じく審査員のジョン・ウー監督

 仏時間22日、受賞結果を説明するエミール・クストリッツァら9人の審査員による記者会見が行われた。同会見は昨年からの試みで、昨年はマイケル・ムーア監督の『華氏911』がパルム・ドールを受賞したことをめぐって、「なぜこの政治的な映画を選んだのか?」などと記者VSクエンティン・タランティーノ審査委員長のバトルが展開されたが、今年は比較的穏便に会見が進められた。

 まず、審査委員長のクストリッツァ監督が「今年はどの作品のアベレージを保っていたが、その中でも3本の映画が審査員の心を打った」と語り、主要な賞を占めたダルデンヌ兄弟の『ザ・チャイルド』(原題)とミハエル・ハネケ監督の『ヒデゥン』(原題)、そして個人的に好きだという『ブロークン・フラワーズ』(原題)を挙げた。

 トミー・リー・ジョーンズの『メルキダス・エスカラーダ』(原題)に関しては、女性記者から「暴力的で、こんなマッチョな男の話の映画をサルマ・ハエックや(作家の)トニ・モリソンのようなかたがたが支持するなんて信じられない」と言った質問も飛び出したが、それに対してクストリッツァ監督が「これは米国とメキシコの国境を舞台にした話で、この地域に住む人たちの生活が両国の文化に影響を受けて暮らしているかをきちんと描いている作品だ」と反論。ハエックも「バイオレンスのことを言うけど、この映画で人が銃で殺されるシーンがあるのは1回だけ。しかも、それは過ちから起こる殺人なのよ」と熱弁を奮った。

 映画祭はこの後、パルム・ドールを受賞した『ザ・チャイルド』(原題)の上映とクロージング・セレモニーが行われ、11日間の祭典に幕を下ろした。 

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