祝・結婚！新垣結衣、星野源が出演していた映画

　先日、新垣結衣さんと星野源さんが結婚を発表されました。おめでとうございます！　なんてめでたいんだ！　というわけで、結婚への焦りが止まらない未婚の筆者が、幸せなお二人それぞれの出演映画を紹介していきます。（編集部・海江田宗）

■挿入歌にも挑戦！『恋空』

　新垣さんと三浦春馬さんが共演したのが2007年公開の純愛ストーリー『恋空』。新垣さんは同じ高校に通うヒロ（三浦）と運命的に出会うヒロインの女子高生・美嘉を演じました。美嘉はヒロの元カノからの嫌がらせや妊娠など、想像を絶する悲劇に見舞われるキャラクターでした。

　新垣さんはこの作品で挿入歌にも挑戦しています。公開時のシネマトゥデイのインタビューでは「映像から自分の歌声が流れてくることに慣れてなくて（笑）。とてもうれしいとは思ったんですけど、曲が流れてきたときに『ちょっと音量、大きくないですか？』とか『歌詞が間違ってないかなぁ』ってどぎまぎしちゃいました（笑）」と語っています。シンプルに可愛いですね！

■恋愛初心者の主人公『箱入り息子の恋』

　星野さんが映画初主演を果たしたのは2013年公開のラブストーリー『箱入り息子の恋』です。星野さんは、これまで女性と付き合った経験もなく、いまだに実家で両親と暮らしている市役所勤めの35歳・健太郎役でした。

　彼女いない歴＝年齢の恋愛初心者の健太郎と目が不自由なヒロイン・奈穂子（夏帆）の恋はぎこちなくて爽やか。生まれて初めての恋はピュアさがマックスで癒やされます。もしかして星野さんと新垣さんの恋もこんな感じだったんでしょうか。きっと2人の恋は『箱入り息子の恋』と同じくらい、いや、それ以上に素敵なのかもしれませんね！

■学ラン姿！『フレフレ少女』

　2008年に公開されたのは、野球部のエースに恋をしてしまった女子高生が、応援団に入って彼を応援する青春学園ストーリー『フレフレ少女』。新垣さんは、読書が趣味で、物語の中の空想の恋に夢中だった主人公・桃子役を担当し、永山絢斗さん、柄本時生さん、染谷将太さんらが共演しています。

　この作品の特徴はなんといっても頭にハチマキを巻いた新垣さんが、学ラン姿を披露していること。内気で「押忍」を「おしにん」と読んでしまうほど応援団のことをなにも知らなかった桃子が、団長に選ばれ、仲間とともに成長していきます。応援団として一生懸命に応援する桃子に背中を押され、観客側もそんな桃子を応援したくなるという、“相互応援映画”に仕上がっています。

■湯浅政明×星野源！『夜は短し歩けよ乙女』

　森見登美彦さんの人気小説を湯浅政明監督がアニメ映画化し、第41回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞に輝いたのが『夜は短し歩けよ乙女』です。京都を舞台にパッとしない大学生と彼が片思いをする後輩の恋の行方を珍事件とともに描いており、星野さんは主人公“先輩”の声を担当しました。ほかにも花澤香菜さん、神谷浩史さん、ロバートの秋山竜次さんがボイスキャストとして参加しています。

　公開されたのは2017年。前年の10月からTBSで放送されたのが新垣さんと星野さんが共演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でした。同作で星野さんが演じた平匡さんはメガネをかけており、『夜は短し歩けよ乙女』の先輩もメガネをかけたキャラクター。星野さんが『夜は短し歩けよ乙女』のイベントに「先輩的な気持ちになろう」とメガネをかけて登壇することもありました。

■元天才卓球少女役『ミックス。』

　同じく2017年公開の『ミックス。』では、新垣さんが幼いころに天才卓球少女として名をはせた富田多満子を演じました。『コンフィデンスマンJP』シリーズやドラマ「リーガルハイ」などの古沢良太さんが脚本を務めたロマンチックコメディーで、新垣さんのコメディエンヌとしての才能がいかんなく発揮されています。

　多満子とペアを組むことになる元プロボクサーの萩原久役は永山瑛太（公開時は瑛太）さん。新垣さんのキュートさはもちろん、目標に向かって多満子と久が切磋琢磨していく姿も魅力的。ロマコメとしてのハッピーさだけでなく、スポ根としての味わいもある作品です。公開時のインタビューで瑛太さんは作品の感想を聞かれ「ガッキーってスゴイな！　って思いました（笑）。ガッキー映画でしたよね。（中略）多満子というキャラクターを演じているけれども、やっぱり新垣結衣っていう人が素敵なんだなということが伝わってくる」と答えていました。

■宮藤官九郎作品！『少年メリケンサック』

　ここでぜひ紹介しておきたいのが宮崎あおい（崎はたつさき）さん主演の『少年メリケンサック』（2009）での星野さんです。宮藤官九郎さんが脚本を書き下ろし、お気楽でキュートな主人公・かんなが、“おじさんパンクバンド”の「少年メリケンサック」を連れてハチャメチャな全国ツアーを敢行するさまをハイテンションに映し出します。星野さんは「少年メリケンサック」と対バンをする人気バンド「GOA」のボーカルとして登場します。

　「GOA」は「ジェネレーション・オブ・アニメーション」の略。星野さんが絶妙なヲタクっぽさをまとっており、「少年メリケンサック」と「GOA」の対比は秀逸です。俳優だけでなく歌手としても高い人気を誇り、NHK紅白歌合戦にも出場経験がある星野さんが、「GOA」のボーカルとして美声を披露しています。

■興収93億円！『劇場版　コード・ブルー　－ドクターヘリ緊急救命－』

　興行収入93億円（日本映画製作者連盟調べ）の大ヒットを記録したのは2018年公開の『劇場版　コード・ブルー　－ドクターヘリ緊急救命－』です。3rdシーズンまで制作される人気医療ドラマを映画化した作品で、成田国際空港と東京湾の海ほたるで、かつてない事故が立て続けに発生します。新垣さんはドクターの白石恵役を務めました。

　10年続いたドラマシリーズの集大成となる劇場版で、山下智久さん、戸田恵梨香さん、浅利陽介さん、比嘉愛未さん、そして新垣さんという「コード・ブルー」のおなじみのキャストたちのチームワークが抜群の作品です。ともに時間を過ごしてきた仲間たちとともに未曾有の事態に立ち向かっていくさまにグッときます。ちなみに新垣さんはドラマ「コード・ブルー」の1stシーズンが、自身にとって初の社会人の役、医師役も初めてでした。

■シリアス！『罪の声』

　日本を震撼（しんかん）させた昭和の未解決事件をモチーフにした塩田武士さんの小説を、小栗旬さんと星野さんの共演で映画化したのが『罪の声』。犯行グループが出した脅迫テープに子どものころの自分の声が使用されていたことを知る曽根俊也役が星野さんでした。今年3月に授賞式が行われた第44回日本アカデミー賞では11部門で優秀賞を受賞し、星野さんも優秀助演男優賞を獲得しています。

　謎多き事件の真相に迫っていくストーリーは圧倒的な緊張感につつまれており、終始ハラハラしてしまう作品。穏やかでコミカルな印象も強い星野さんはシリアスな演技もピカイチで、役者としての引き出しの多さに驚かされます。また、曽根俊也は京都でテーラーを営んでいるという役どころで、星野さんの関西弁を聞くことができます。