ジョージ・クルーニー監督・主演『ミッドナイト・スカイ』5つの魅力

ジョージ・クルーニー
北極圏に一人残った科学者オーガスティンを演じたジョージ・クルーニー。 - Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』は独占配信中

 滅亡寸前の地球、北極基地に一人で残る科学者は、地球に帰還しようとしている宇宙船に、地球の現状を伝えようとする……。このジョージ・クルーニー監督・主演の新作『ミッドナイト・スカイ』には、見逃せない5つの魅力がある。(文・平沢薫)

※ご注意 なおこのコンテンツは『ミッドナイト・スカイ』について、一部ネタバレが含まれる内容となります。ご注意ください。

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魅力1:人類滅亡寸前!という設定が今だからリアル

宇宙船
本作は地球と宇宙船、2つの場所でストーリーが同時進行する。 - Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』は独占配信中

 まず、滅亡寸前の世界の描写がリアル。地球で人類が生存できなくなるという設定が、世界中が地球規模の環境の変化を痛感している今だからこそ、現実味をおびて迫ってくる。

 また、この映画では、人類が生き延びるために宇宙船に乗って宇宙へと旅立つが、この設定も、米民間企業スペースXによる宇宙船が2020年11月に実際に打ち上げられた現在だからこそ、説得力がある。多数の人々が、最後の宇宙船に乗ろうと殺気立つ情景も、とてもフィクションとは思えなくなる。

魅力2:北極と宇宙、2か所で同時進行のサバイバルサスペンス

フェリシティ・ジョーンズ
宇宙探査ミッションを行う宇宙飛行士サリー役のフェリシティ・ジョーンズ。 - Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』は独占配信中

 地球と宇宙船、2つの場所でストーリーが同時進行するので、サスペンスのスリルは2倍。誰もいない地球の北極基地に残った科学者オーガスティン(ジョージ・クルーニー)は、地球への帰還途中の宇宙船に、地球に戻ってこないよう伝えようとするが、彼がいる基地の通信設備では通信できず、遠くにある別の基地まで行かなくてはならない。しかも基地にいた幼い少女を同行することになる。だが、嵐が吹き荒ぶ極寒の北極で、目的地にたどり着くには困難が待ち構えており……。

 一方、宇宙船の旅も順調ではない。宇宙飛行士サリー(フェリシティ・ジョーンズ)らが乗る宇宙船は、地球との交信が途絶えたことに不安を抱き、また、船も小さな隕石群にぶつかって破損して修理作業が必要になる。彼らは宇宙船を修理することはできるのか……。そして、科学者オーガスティンと交信することが可能なのか。2つの場所で別々の危機が起き、サスペンスのスリルが2倍になる。

 そのうえ、ただのサバイバルサスペンスに終始しないところが本作の魅力。最後には深い感動を呼ぶ人間ドラマになっている。その心を揺さぶるストーリーも見逃せない。

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魅力3:監督・主演はジョージ・クルーニー

オーガスティン
オーガスティンが見つめる先は……。 - Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』は独占配信中

 監督・主演はジョージ・クルーニー。『オーシャンズ11』シリーズなどの人気俳優だが、2002年の『コンフェッション』で監督業に進出。2005年の監督第2作、1950年代の米国の脅威となる共産主義者を排除しようとした“赤狩り”に立ち向かったニュースキャスターを描いた『グッドナイト&グッドラック』でアカデミー賞監督賞、脚本賞にノミネートされ、監督としての手腕も評価された。また俳優としては、アカデミー賞助演男優賞を『シリアナ』(2005)で受賞、さらに主演男優賞には3度もノミネートされている。

 そんなクルーニーが2017年の『サバービコン 仮面を被った街』以来、久々に監督を手掛けたのが本作。しかも、今回は主演もクルーニー自身。彼が今、もっとも描きたい物語が描かれているはず。

魅力4:フェリシティ・ジョーンズら実力派俳優が競演

フェリシティ・ジョーンズとデヴィッド・オイェロウォ
地球に帰還中の宇宙船船長役のデヴィッド・オイェロウォ(右)とフェリシティ・ジョーンズ。 - Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』は独占配信中

 クルーニー演じる科学者と通信しようとする宇宙船の乗組員サリーを演じるのは『博士と彼女のセオリー』(2014)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ。船長役は『グローリー/明日への行進』(2014)でゴールデン・グローブ賞ドラマ部門男優賞ノミネートのデヴィッド・オイェロウォ。また乗組員役に『明日を継ぐために』(2011)でアカデミー賞主演男優賞ノミネートのデミアン・ビチルと、映画賞でおなじみの実力派ぞろい。

 他にも『ファースト・マン』(2018)のカイル・チャンドラー、テレビドラマ「ナチ・ハンターズ」(2020)のティファニー・ブーンらも共演。これらの実力派俳優陣の演技によって、家族愛や仲間との絆などさまざまな感情が細やかに描かれて、サバイバルサスペンスの枠を超えた、熱く感動的な人間ドラマが描かれていく

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魅力5:本物ならではのリアルさ

デミアン・ビチルとティファニー・ブーン
宇宙船の乗組員を演じたデミアン・ビチル(左)とティファニー・ブーン。 - Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』は独占配信中

 極限状態の人間たちを描く物語だが、実際の撮影過程もかなり極限的。主人公が暮らす北極は、さすがに北極ではロケしなかったものの、零下40度近くのアイスランドでロケされた。あの猛吹雪はホンモノなのだ。クルーニはそんな過酷な状況の中で、監督と主演の両方を兼任したのだ。

 また、主演のクルーニはこの撮影のために約13キロも減量したため、撮影の4日前に腹痛を起こし、膵炎と診断されて数日間の入院をすることになったという。そしてそれが完治しないまま、撮影がスタート。本作の主人公オーガスティンは体調が良くないのだが、実際にクルーニもそんな経験をしたばかりだった。

 そして、フェリシティ・ジョーンズ演じるサリーは妊娠中だが、実際に撮影中のジョーンズも妊娠中だった。実は本作のサリーが妊娠中だという設定は、ジョーンズの妊娠に合わせて変更されたもので、原作小説ではサリーは妊娠していない。クルーニ監督はジョーンズの妊娠を知り、サリーの設定を変更したのだ。その結果、彼女の妊娠が人類の希望につながり、物語がより豊なものになったのではないだろうか。この映画は、こうしたさまざまな本物ゆえのリアルに支えられているのだ。

Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』は独占配信中

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