ADVERTISEMENT

伝説の人気キャラクターが帰ってきた!

今週のマンダロリアン

 強い! カッコいい! ついにあの人気キャラクターが大暴れ。そして、ザ・チャイルドことグローグーにも大事件が! 今回はあっちもこっちも必見の怒とうの驚きエピソード回! (文・平沢薫)

※ご注意:このコンテンツは、「マンダロリアン」シーズン2についてネタバレが含まれる内容となります。後半の「もう観ちゃった方向け」はご注意ください。

今週のマンダロリアン(シーズン2)連載:第6回

<これから観る方向け:ネタバレなし>ロドリゲス監督がシリーズ初参加!

マンダロリアン
激しい戦闘シーン!(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 熱狂的なファンを持つあのキャラクターが登場して、イメージ通りのカッコよさをたっぷり見せてくれる。それだけで大満足のエピソード。この責任重大なエピソードを手掛けたのは『アリータ:バトル・エンジェル』のロバート・ロドリゲス監督。今回がシリーズ初参加だが、ロドリゲス監督らしい派手なアクションシーンが見もの。 

 ところで今回も「ダンク・ファリック!」というセリフが登場。この言葉はシーズン1第1話から出てきたこのシリーズの頻出用語。最近ではシーズン2第3話「後継者」でマンドー(ペドロ・パスカル)が船の誘導装置が故障しているのに気づいた時に言い、ボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)が彼の「マンダロリアンは顔をさらさない」という言葉を聞いた時にも言っていた。また、シーズン2第4話「包囲」では敵の基地の入口がなかなか開かない時にグリーフ・カルガ(カール・ウェザース)が同じ言葉をつぶやいた。これはどうやら、この世界で「クソ!」というような悪態をつくときの言葉らしい。「マンダロリアン 」ファンの間で流行るかも?

ADVERTISEMENT
マンダロリアン
いつも一緒。(C)2020 Lucasfilm Ltd.

<もう観ちゃった方向け:ネタバレあり>ファン必見!ボバ・フェットのカッコよさが全開

 とにかくボバ・フェット(テムエラ・モリソン)がカッコイイ! 今回は、ボバのクールさ、強さでシビレさせてくれるエピソードだ。ふと空を見上げると飛んでくる、彼の愛機スレーヴ1。そこから降り立つフードの人物は、シルエットだけでもすでに威厳があるが、フードを脱いだときの顔つきも迫力満点。彼が使うタスケン・レイダーの武器ガダッフィ・スティックは、トルーパーのアーマーをも砕く破壊力を発揮する。

 そして、ついにあの旧三部作のアーマーを装着した姿で登場。アーマーの表面は古びているが、彼の姿は以前にも増して威厳に満ちている。そして、問答無用に強い。監督に『マチェーテ』(2010)シリーズ、『シン・シティ』(2005)シリーズのロバート・ロドリゲスを起用したのは、このクールなアクションを描くためだろう。

マンダロリアン
この石は一体……?(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 また、ボバのセリフにはこれまでの『スター・ウォーズ』シリーズの歴史が反映されている。それは、彼がマンドーに素性を問われて答える「俺は宇宙に足跡を残したいだけ。俺の親父同様にな」という言葉。前半は『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』で彼の父ジャンゴ・フェット(テムエラ・モリソン)が言った「俺は宇宙に足跡を残そうとしているだけの単純な男だ」を踏まえたもの。字幕では「宇宙に足跡を残したくてね」になっているが、原文を直訳するとこうなる。ジャンゴがこう言ったとき、子どもだったボバも近くでこの言葉を聞いていた。彼はこの言葉をずっと覚えていたのに違いない

 そしてこのセリフの後半は、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』でルーク(マーク・ハミル)が皇帝の暗黒面への誘いを拒絶して言う「僕はジェダイだ」に続く言葉「父がそうだったように」と同じ。ボバ・フェットは、父ジャンゴの教えを受け継いで生きる男なのだ。この名セリフも、ボバ・フェットにはよく似合う。そして、ジャンゴがマンダロリアンで、かつてマンダロアの内戦に参加したという事実も明らかになった。

 しかも、このボバ・フェットの活躍がまだ続くことも明らかに。彼は「アーマーを返してくれたら、子どもの安全を保証する」という誓いを守るため、マンドーと共にグローグーの救出に向かうことになった。次回も彼の勇姿がたっぷり見られるに違いない

マンダロリアン
モフ・ギデオンの視線の先にいるのは……。(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 もうひとつ、今回の大きなドラマは、ザ・チャイルドことグローグーの変容。彼がジェダイの寺院の遺跡の石の上で、石に手を触れるシーンは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で、レイ(デイジー・リドリー)が手のひらを地面に押し当てて目を閉じ、フォースの力を感じとるシーンを思い出させる。グローグーはこの体験から、これまでよりもフォースを使えるようになったようだが、封印していた記憶も取り戻したのだろうか? 

 この遺跡のシーンでは、グローグーの近くに青い蝶が飛んで来たのが気になるが、これは正史ではない過去の関連小説などでジェダイ寺院の庭には青い蝶が飛んでいたことへのオマージュかもしれない。また、青い蝶といえば、ディズニー公式 YouTube チャンネルのショートアニメ動画「スター・ウォーズ ロール・アウト」の1編「ベンと昆虫ハンター」でも、幼いベン・ソロと青い蝶のエピソードが描かれている。この蝶は同じ種類かも?

 また、気になる小ネタもあちこちに。ストームトルーパー・コマンダーと呼ばれる、肩にオレンジ色の防具をつけたトルーパーのリーダーは『スター・ウォーズ/新たなる希望』に登場して以降、本家シリーズでは見かけないが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、アニメ「スター・ウォーズ 反乱者たち」にも出てきた。そして、モフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)が、黒いトルーパーをダーク・トルーパーと呼んだが、これはビデオゲーム「スター・ウォーズ コマンダー」に登場した戦闘用ドロイドと同じ名称。シーズン2第話「包囲」でギデオンの背後に並べられていた黒いアーマーは彼らだったようだ。

 さて、次のマンドーの行動は、グローグー奪回のため、シーズン1第6話「囚人」に登場したメイフルド(ビル・バー)を脱獄させること。マンドーにボバ・フェットとフェネック(ミンナ・ウェン)、さらにキャラ・デューン(ジーナ・カラーノ)が加わって、これまで以上に過激な脱獄アクションが期待できそうだ

10月30日(金)よりディズニープラスにて独占配信中 (毎週金曜日17:00に新エピソードが配信:全8話)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

おすすめ映画

ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT