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オスカーの舞台で輝く京都発ジュエラーNIWAKA

映画に見る憧れのブランド

ローラ・ダーン
助演女優賞を受賞したローラ・ダーン - Rachel Luna / Getty Images

 近年、世界のレッドカーペットでセレブがこぞって身につける日本のジュエラー「NIWAKA(俄/ニワカ)」。2月9日(現地時間)に行われた第92回アカデミー賞授賞式では助演女優賞を受賞したローラ・ダーンが着用し、これまでもオスカーやゴールデン・グローブ賞、グラミー賞など数々の授賞式のレッドカーペットでスターに輝きを添えてきました。今回は日本が世界に誇るジュエラー、NIWAKAをご紹介したいと思います。

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京都の伝統美や自然美をモチーフにした「NIWAKA(俄)」

NIWAKA店舗
NIWAKA店舗

 京都に本店を置くNIWAKA(俄/ニワカ)は1979年、ジュエリー職人の青木敏和が「俄」という名の彫金教室を京都の町中に開いたことから始まりました。それまで職人として修業中だった青木は「良い作品が出来れば満足だ」と思いながら指輪を作っていましたが、ある日、自分の作った指輪を購入した客が喜んでいる姿を見て、「お客様の喜びと商品が合わさることでジュエリーの命が生まれる」と確信したのだとか。そこで、「大切な人」と「自分(我)」との間に「和」をなすジュエリーを作りたいと思い、彫金教室名を「俄」とし、やがてブランド名「NIWAKA(ニワカ)」へなっていったのだそうです。(※1)

 2000年にNIWAKAはニューヨーク・ソーホーに直営店を開き、2009年には京都の中心である三条周辺に安藤忠雄が設計した地下1階、地上4階建ての京都本社ビルを建立。コンクリートの打ちっぱなしに木やのれんという、モダンと和のコントラストが目を引く、いかにも京都らしい建物です(※2)。事実、NIWAKAのジュエリーは京都の伝統的な建造物、庭園や街並み、文様や装飾、四季折々の自然をモチーフとしており、「京小路」「花雪」「京ノ祭」など和風の名前がつけられているのが特徴です。

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ハリウッドスターに愛される3つの理由

 そんなNIWAKAがハリウッドスターに注目されるようになったきっかけは2013年にロサンゼルスにオフィスを構えたことから。現地のスタイリストを介して、レッドカーペットドレスを飾ることになりました。その人気の理由は3つあると言われています。第一に、京都の祇園祭、雨上がりに輝く石畳、格子窓から覗く梅の庭など日本美意識を継承したアート性。第二に、360度どこから見ても細緻を極めたフォルムの美しさ。第三に、直径1mmにも満たない小さなダイヤモンドにまでこだわる最高品質の輝きにあるそう。

マーゴット・ロビー
マーゴット・ロビー。耳元には「花雪(HANAYUKI)」のイヤリング - Anthony Harvey / Getty Images

 2015年度のアカデミー賞アフターパーティーでは、ストライプのベアショルダードレスを纏ったマーゴット・ロビーがイヤリング「花雪(HANAYUKI)」を着けました。モダンなドレスにNIWAKAのクラシックなイヤリングをコーデすることで全体の印象がとっても上品に。

ジェニファー・ロペス
ジェニファー・ロペス - (左から)Jeff Kravitz / FilmMagic / Getty Images、Kevin Mazur / Getty Images for The Recording Academy

 2019年のオスカー授賞式でプレゼンターとして登場したジェニファー・ロペスが纏ったのは、「唐花(KARAHANA)」のイヤリングと両手にはめた「八重霞(YAEGASUMI)」の指輪。ディスコミラーのインパクトの強いドレスに、花のような曲線の美しいダイヤモンドイヤリングと指輪は洗練された輝きを添えて、品格のあるドレスアップ姿に。同年のグラミー賞授賞式にも、きらきらと輝く水面と静かな波の音を様々なカラーストーンで表現したイヤリング「海音(AMANE)」を、ラインストーンとゴールドのチェーンが刺繍されたオフ・ホワイトドレスに合わせてシックで豪華なスタイルに仕上げました。

ジェニファー・ローレンス
ジェニファー・ローレンス - (左から)Kevork Djansezian / Getty Images、Rich Fury / Getty Images

 ジェニファー・ローレンスもNIWAKAを愛用している1人。プレゼンターを務めた2018年のアカデミー賞では、エッジが効いた華麗なゴールドのスパンコールドレスとキャットアイラインのメイクで登場し、「久遠(KUON)」のイヤリング、同コレクションのブレスレットと「梅宴(UMEUTAGE)」のブレスレットを重ね着け、アメシストの「睡蓮(SUIREN)」の指輪をコーディネートすることで、繊細さと柔らかさを演出しました。昨年公開された『X-MEN:ダーク・フェニックス』のワールドプレミアで、胸元が大胆に開いたディオールのブラックドレスで登場した際にも、その胸元に輝きを添えていたのは「八重霞(YAEGASUMI)」のネックレスでした。

 そして、妥協を許さない職人が創り上げたNIWAKAのジュエリーを愛するのは海外セレブだけではありません。水嶋ヒロ絢香夫妻もNIWAKAの結婚指輪を身に着けているのだそう。(※3)

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NIWAKAとともにオスカーを手にした女優たち

ヴィオラ・デイヴィス
第89回アカデミー賞で助演女優賞を受賞したヴィオラ・デイヴィス - (左から)Steve Granitz / WireImage / Getty Images、Anthony Harvey/Getty Images

 プレゼンターであるフェイ・ダナウェイウォーレン・ベイティが作品賞を誤発表をしてしまうという前代未聞の騒動が巻き起こった2017年のオスカー授賞式。デンゼル・ワシントン監督・主演作『フェンス』で助演女優賞を受賞したヴィオラ・デイヴィスが纏ったのは「京ノ祭(KYO NO MATSURI)」のブレスレットと指輪、そしてイヤリング。目の覚めるようなオレンジがかったレッドのベアショルダードレスに、夏の風物詩「祇園祭」をモチーフにした華やかなゴールドとガーネットのブレスレットが絶妙にマッチングし、唯一無二のゴージャスさを醸し出しました。授賞式とは打って変わり、真っ白なパンツスーツ姿で登場したアフターパーティーでも、ヴィオラはNIWAKAの「恋香(RENKA)」のイヤリングを着用しています。

ブリー・ラーソン
第88回アカデミー賞主演女優賞受賞ブリー・ラーソン - C Flanigan / FilmMagic / Getty Images

 2016年のアカデミー賞で主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンが授賞式で着用したのは、雨上がりに輝く京の石畳をモチーフにしたリング「京小路(KYOKOMICHI)」。4つの正方形のパターンにダイヤモンドを敷き詰めたこのリングは、ロイヤルブルーのドレスにも負けぬ存在感のある輝きでした。

マリッジ・ストーリー
Netflix映画『マリッジ・ストーリー』独占配信中

 そして、本年度『マリッジ・ストーリー』で助演女優賞を受賞したローラ・ダーン。セクシーなファッションでばっちりキメたやり手の敏腕離婚弁護士を、迫力たっぷりに演じた彼女は、夫婦が離婚へとたどる繊細な物語に説得力と深みを与えて、素晴らしいヒューマンドラマに完成しました。ゴールデン・グローブ賞授賞式ではラフなボヘミアンドレスを身につけていたローラですが、アカデミー賞では一転して、エレガントなジョルジオ・アルマーニのドレスを着用。胸元に黒のフリンジが飾られたソフトピンクのドレスに合わせたのは、藤の花をモチーフにした「恋香(RENKA)」のダイヤモンドイヤリング、「唐花(KARAHANA)」の指輪、そして、「叶(KANO)」と「久遠(KUON)」のブレスレット。可愛らしくまとまりがちなソフトピンクのドレスを優美なスタイルへと格上げしました。

 ちなみに、「叶(KANO)」コレクションは、日本古来より縁起の良い結び目として伝わっている「叶結び」にインスパイアされたもの。ジュエリーの結び目の表面に「口」、裏側に「十」の形を表すことで、身に着けた人の願いが叶うようにという想いが込められているのだとか。今回、初めてオスカー受賞となったローラ・ダーン。NIWAKAは幸運を運んでくれるジュエリーなのかもしれません。

ローラ・ダーン
第92回アカデミー賞授賞式でスピーチを行うローラ・ダーン - Blaine Ohigashi / (C) A.M.P.A.S.

 「大切な人と自分の間にジュエリーを通して和をなしたい」という創業者の確固たる哲学と京都の伝統を継承する美意識が、宝飾品ひとつひとつのフォルムや輝きを通して、物語のように表現されたNIWAKAのジュエリー。職人が心と時間を込めて丹念に作りあげるNIWAKAの作品は、芸術品と言ってもよいでしょう。だからこそ、文化を超えてNIWAKAは愛されているのです

【参考】
俄 NIWAKA|京都のジュエラー ハイジュエリー ジュエリー
※1…「株式会社 俄」公式サイト
※2…安藤忠雄設さん設計ジュエリー「俄」のオープニング/シミリエ:ML日誌
※3…芸能人が選ぶ結婚指輪ブランドとは?憧れのブランドから手が届くブランドまでご紹介 - HOW TO MARRY

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此花わかプロフィール

此花わか

映画ライター。NYのファッション工科大学(FIT)を卒業後、シャネルや資生堂アメリカのマーケティング部勤務を経てライターに。ジェンダーやファッションから映画を読み解くのが好き。手がけた取材にジャスティン・ビーバーライアン・ゴズリングヒュー・ジャックマンデイミアン・チャゼル監督、ギレルモ・デル・トロ監督、ガス・ヴァン・サント監督など。 (此花さくや から改名しました)

Twitter:@sakuya_kono
Instagram:@wakakonohana

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