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映画コナン『緋色の弾丸』メインキャラ!赤井秀一を徹底解説

今週のクローズアップ

 アニメ「名探偵コナン」劇場版シリーズ最新作となる映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』が4月17日に公開される。「コナン」の物語の本筋に関わる重要人物でもあるFBI捜査官・赤井秀一がメインキャラクターとして登場することが大きな話題だ。映画の公開を前に、赤井秀一のいままでの活躍をふりかえりつつ、彼の魅力を紹介していきたい。(編集部・小山美咲)

【追記】新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』の公開は2021年4月に延期となりました。(2020年6月8日発表)

黒ずくめの組織も警戒するFBI捜査官!

『名探偵コナン 緋色の弾丸』
『名探偵コナン 緋色の弾丸』より

 赤井秀一は、アメリカの連邦捜査局(FBI)に所属する切れ者の捜査官。黒いニット帽に黒いジャケットを身にまとい、渋い大人の雰囲気を漂わせる男。過去には、主人公・工藤新一(=江戸川コナン)が子供の姿になる原因を作った黒ずくめの組織で潜入捜査していたことがある。人並外れた能力を持つスナイパーとして組織からも警戒される人物であり、ジークンドーの使い手で肉弾戦もこなすという有能ぶり。タバコやウイスキーをたしなみ、常に冷静でありながら、時に情熱的なセリフをつぶやくこともある、奥深い魅力を持ったキャラクターだ。

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『名探偵コナン 緋色の弾丸』
『名探偵コナン 緋色の弾丸』より

 「コナン」に初めて登場したのは、原作漫画では29巻、アニメでは2001年に放送された第230話。実に19年前にアニメに初登場した際は、謎めいた存在として描かれていた。それが黒ずくめの組織を追うコナンと目的を共にするFBIの一員であることがわかり、共同作戦も経験した現在ではコナンとは信頼を寄せ合う間柄。赤井は、見た目は小学生であるコナンの正体にも気づいているようだ。

殉職…のはずが沖矢昴として潜伏中

 また、黒ずくめの組織を相手取った過去の作戦により、公には赤井は殉職したことになっており、現在は大学院生の沖矢昴として、見た目も身分も偽って工藤家に居候というかたちで潜伏している。首もとの変声機により、アニメでは声も池田秀一(赤井秀一役)から置鮎龍太郎(沖矢昴役)に変わる。赤井の死の偽装計画にはコナンが加担しており、変装などには新一の両親も協力している。その一方、赤井の生存は当初はFBIの同僚たちにさえも知らされない重要機密だった。

『名探偵コナン 緋色の弾丸』
『名探偵コナン 緋色の弾丸』より

 アニメでは、映画『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』(2014)で赤井の上司にあたるFBIのジェイムズ・ブラックと連絡を取っていた沖矢が変声機のスイッチを切ってつぶやいた「了解」という声が、沖矢(CV:置鮎龍太郎)から赤井(CV:池田秀一)のものに変わったという、しびれまくる演出でその正体が示された。これは過去23作の劇場版のなかでも、屈指の名シーンとされる。

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過去には黒ずくめの組織で潜入捜査していた!

 赤井が黒ずくめの組織に潜入していたのは5年前から2年前までの間。組織の幹部であるジンを追い詰めたものの、同僚のミスがきっかけで潜入捜査を断念し組織を離脱することとなった。赤井が組織潜入の足がかりとした構成員であり、その後組織に殺害された宮野明美は、灰原哀(=宮野志保)の姉。赤井は、明美と恋人関係になり組織に食い込むことに成功した。これに伴い、それまで交際していたジョディ・スターリングには別れを告げているが、今もFBIの同僚として職務を共にしている。

『名探偵コナン 緋色の弾丸』
『名探偵コナン 緋色の弾丸』より

 また、赤井を語るうえで欠かせないのが安室透との関係。私立探偵の安室、黒の組織の構成員・バーボン、そして公安警察の降谷零という3つの顔を持つ男とは、赤井が諸星大と名乗りライというコードネームを得ていた時代に黒ずくめの組織で共に活動したことがある。それ以来、ライとバーボンとして、沖矢と安室として、赤井と降谷として対峙してきた2人。ただし2人の間には赤井の組織潜入時代に、安室の幼なじみで同じく組織に潜入していたスコッチ(諸伏景光)の死をめぐる因縁が……。安室は赤井を敵対視し、簡単な言葉では片づけられない強い執念を示している。

 なお、この2人は昨年アニメ放送された「迷宮カクテル編」(原作は2018年)で工藤家にて対面を果たしており、何か新しい展開があったと思われるが、原作においてもいまだ具体的には明らかになっていない。「コナン」の本筋である黒ずくめの組織の真相に迫るうえで、FBI、日本警察それぞれの主要人物である2人の関係からは今後も目が離せない。

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家族が全員重要人物!

『名探偵コナン 緋色の弾丸』
『名探偵コナン 緋色の弾丸』より

 赤井のみならず、実はその家族全員が重要キャラクター。弟はプロ棋士の羽田秀吉(※「吉」は「つちよし」、羽田家に養子入りした)。妹はヒロイン・毛利蘭たちのクラスメートで、女子高生探偵として事件に立ち向かうこともある世良真純(世良は母親の旧姓)。彼女はコナンの正体にほとんど確信を持っている。母は“領域外の妹”と名乗る少女の姿をしたメアリー。イギリスの秘密諜報機関・MI6に所属している? と見られているが、なぜか小さな体で少女のような見た目になってしまっている。そして、父の務武は過去に黒ずくめの組織が関与したとされる羽田浩司殺害事件に関わり消息不明になっており、この真相を探るために赤井はFBI入りした。

『名探偵コナン 緋色の弾丸』
『名探偵コナン 緋色の弾丸』より

 赤井と弟の秀吉は兄弟専用のスマホを持ち、赤井の偽装死をはじめ情報をほぼ共有しているようだが、真純は赤井の生存はおろか秀吉がプロ棋士であることすら知らないなど、家族でありながら互いについて把握していない謎に包まれた一家。10年前、コナンがこの4人と海水浴場でたまたま遭遇した出来事も重要なエピソードとして描かれており、その一挙一動が「コナン」の本筋に影響する重要なメンバーだ。

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映画『緋色の弾丸』での活躍は?

 『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016)以来、3作ぶりに赤井が活躍する劇場版最新作『緋色の弾丸』。今作では赤井一家の集結がうたわれており、メインビジュアルには赤井、秀吉、真純、メアリーがずらりと並んでいる。現状さえも隠し合っているこの4人がどのように本作に登場するのか、期待は高まるばかりだ。

『名探偵コナン 緋色の弾丸』
『名探偵コナン 緋色の弾丸』より

 物語は、日本で開催される世界最大のスポーツの祭典「WSG-ワールド・スポーツ・ゲームス-」と、その開会式にあわせて開発された最高時速1,000kmを誇る世界初の「真空超電導リニア」を巻き込んだ未曾有の大事件を描く。世界が注目するなか、名だたる大会スポンサーが集まったパーティー会場で突如事件が発生し、企業のトップが相次いで拉致されてしまう異常事態に。その裏には事件を監視する赤井と、彼からの指令を待つFBIの姿があった……。(編集部・小山美咲)

映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』は4月17日公開

(C) 2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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