間違いなしの神配信映画『夜が明けるまで』Netflix

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ラブロマンス編 連載第5回(全7回)

 ここ最近ネット配信映画に名作が増えてきた。NetflixやAmazonなどのオリジナルを含め、劇場未公開映画でネット視聴できるハズレなしの鉄板映画を紹介する。今回はラブロマンス編として、全7作品、毎日1作品のレビューをお送りする。

お互いの伴侶を亡くし、老境を迎えた男女の緩やかに進むセカンドチャンス

夜が明けるまで
Netflixオリジナル映画『夜が明けるまで』独占配信中

『夜が明けるまで』Netflix

上映時間:103分

監督:リテーシュ・バトラ

出演:ロバート・レッドフォードジェーン・フォンダブルース・ダーン

 1960年代から映画スターとして、カメラの前から退く一時期はあったにせよ、第一線で活躍し続けてきたロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダ。何度も共演してきた2人が約40年ぶりに組み、老境を迎えた男女の愛情を奥ゆかしく演じている。

 コロラド州の小さな町に、共に伴侶を亡くして1人で暮らす高齢の男女がいた。妻に先立たれ、ほどほどに周囲と付き合いを保ちながらも孤独を選んで生きているルイス(ロバート・レッドフォード)の家に、ある夜突然の訪問者が現れる。近所に住むアディー(ジェーン・フォンダ)だ。自身も夫に先立たれて独居の身の彼女は、ルイスに毎晩一緒に寝ることを提案する。性的な意味ではなく、毎晩同じベッドに寝て、眠りにつく前に会話する。それだけで、夜になると言いようのない寂しさに覆われる魂は安らぐのだ。

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夜が明けるまで
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 最初は当たり障りのない話題から、徐々に互いが内に秘めていた傷をも分かち合うようになる2人の関係は、やがて周囲から好奇の目で見られるようになる。開き直って、堂々と日曜の昼日中にデートもする彼らは自由で、そこにはささやかな幸せがある。「他人の目ばかりを気にして生きてきた」というアディーのせりふは、世代を問わず誰の胸にも響くはずだ。

夜が明けるまで
Netflixオリジナル映画『夜が明けるまで』独占配信中

 レッドフォードとフォンダは『逃亡地帯』(1966)、『裸足で散歩』(1967)、そして『出逢い』(1979)に続く4度目の共演。肺がんで余命宣告を受けた作家ケント・ハルフの遺作「夜のふたりの魂」を映画化した本作でプロデューサーも務めるレッドフォードのたっての希望で、最初の共演から50年ぶりという節目にこの顔合わせが復活するのがNetflixというメディアであることも感慨深い。映画史に燦然(さんぜん)と輝くアイコニックな存在の2人は齢80になっても華やかさは色あせない。だが、年月を重ねた俳優同士の息の合った名演は、映画スターという定義そのもののような彼らがようやく普通の人々を違和感なく演じる円熟味を感じさせる。同時に2人の揺るぎないスター性が堂々としたラブストーリーを成立させてもいる。

夜が明けるまで
Netflixオリジナル映画『夜が明けるまで』独占配信中

 劇中、アディーの息子・ジーンが子連れで現れるくだりがある。妻との関係が悪化した息子に頼まれ、アディーは7歳の孫ジェイミーを預かることになる。この設定は、フォンダが年老いた父親と娘の物語を父のヘンリー・フォンダと演じた『黄昏』(1981)への目くばせのようだ。自然の中で“祖父母”と過ごす少年が心を開いて打ち解けるという設定も『黄昏』を思わせる。ジェイミーを演じるイアン・アーミテイジはテレビシリーズ「ビッグ・リトル・ライズ」でお馴染みだが、ルイスとアディーの心をさらに結びつける役割となる無垢な魂を好演している。ジーン役のマティアス・スーナールツ、そしてルイスの娘ホリーを演じるジュディ・グリアも、幸せばかりではなかったルイスとアディーそれぞれの結婚生活を反映する存在として手堅い名演だ。

夜が明けるまで
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 監督は、『めぐり逢わせのお弁当』(2013)、『ベロニカとの記憶』(2017)のリテーシュ・バトラ。市井に暮らす、もう若くはない男女のドラマを得意とするバトラ本人は1979年生まれ。その若さとインド出身のアイデンティティーが大御所スター2人と絶妙な化学反応を起こし、心温まる珠玉作として形になった。諦観(ていかん)の中にいる時に訪れるセカンドチャンスをどうつかみ、どう向き合うか。愛の形は人それぞれであり、普遍でもある。(冨永由紀)

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