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こんなに笑えるヒーロー映画アリ?

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 コドモのころにオトナの体とスーパーパワーを手に入れたら何をしたかった? 誰もが持っていた強気と弱気が共存する“中二心”を刺激するネタ満載のサイコーな等身大ヒーローシャザム!を黙って観るのはもったいない! 本国アメリカでは5,678万ドル(約62億円)を稼ぎ出して初登場ナンバーワンをゲット。出口調査で観客の満足度を格付けするシネマスコアも「A」評価! 笑って、ツッコミ入れて、最後は少しホロリとくる……そんな映画の魅力って?

映画館で笑ってよし!爆笑保証のヒーロー映画!

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スーパーパワーでやり放題のシャザム

 謎の魔術師から世界の救世主に選ばれた少年ビリー・バットソンが、魔法の言葉「シャザム!」と唱えると、筋肉バッキバキのヒーローに変身して大はしゃぎする本作。数々の人気キャラクターが名を連ねる、通称DC エクステンデッド・ユニバース(DCEU)のヒーローで、彼の暮らす世界には当然、バットマンアクアマンワンダーウーマンといった立派なヒーローたちが存在しています。

 それだけに本作は、全編にわたってヒーロー絡みの小ネタが満載。さらに、世界征服だって夢じゃないパワーを手にしたビリーがやることといえば、雷パワーでスマホを充電したり、大道芸で小銭を集めたりと、ムダ使いばかり。マーベルの破天荒ヒーロー、デッドプール並みにスーパーパワーで遊びまくるシャザムの姿に、先だって開催された試写では、ヒーロー映画のはずなのに会場が笑いに包まれる事態に!

 ヒーローネタといっても、ちょっと大人ぶった悪ガキのビリーにヒーロー知識は皆無。バットマンの設定もよく知らない彼をサイドキック(相棒)として支えるのが、同じ里親宅で暮らすオタク少年フレディです。

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スーパーヒーロー知識を総動員して遊びまくるフレディ役は『IT/イット』で病弱少年エディを演じたジャック・ディラン・グレイザー

 出会ったばかりのビリーに「ヒーローになるなら、空を飛ぶ力と透明になる力、どっちがほしい?」と真剣に聞いてくるフレディは、スーパーマンが弾いた弾丸(鑑定書付き)を保管し、学校でヒーロー知識を披露しまくってはドン引きされてるボンクラオタク。ファッションにも必ずヒーローを取り入れる、逆ベクトルのファッションリーダーぶりにも注目です。

 性格は正反対だけど、ヒーロー知識のないビリーが頼れるのはフレディだけ。二人は、『ロボコップ』でマーフィーが潜伏したのとソックリな廃工場で、せっせとシャザムのスーパーパワーの検証に励むことに。この検証シーンは、あのボヘミアン・ラプソディ』的な興奮も味わえる名場面になってます!

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動画撮るから強盗待って? スーパーパワーに大はしゃぎ!

 もちろん、せっかくの見た目を利用して、イケないオトナの世界を覗くことも。お互いに身寄りのない二人が、秘密を共有することで絆を深めていくさまは、『グーニーズ』を思い出す、少年少女の自立を描いた80年代の名作ジュブナイル映画のようです。

 また、ビリーたちが暮らすフィラデルフィアは、シルヴェスター・スタローンの代表作『ロッキー』の舞台なだけに、ファンにはおなじみの聖地も登場します。さらに、街中によーく目をこらしてみれば、あんなところにバットマンが? となったり。ニヤリとできる発見の楽しみも満載です。

おマエがいればOKじゃん!何でもアリのアクション!

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はっきり言ってチート級に強いシャザム

 「シャザム」(Shazam)の名前と能力は、神々や英雄の頭文字が元になっています。それが、ソロモン(Solomon)の知恵、ヘラクレス(Hercules)の剛力、アトラス(Atlas)のスタミナ、ゼウス(Zeus)の万能、アキレス(Achilles)の勇気、マーキュリー(Mercury)の神速の6つの力です。

 シャザムはこれらの能力の全て備えているわけで、はっきり言ってスーパーマンに匹敵……もしくはそれ以上の強さかも。思春期ど真ん中のコドモなら、もてあますこと間違いなしのパワーです。

 目からビームこそ出ませんが、デコピンでドラム缶がひしゃげるパワーに、どこにでも一瞬で移動できるスーパースピードなど、「ジャスティス・リーグ」メンバーの力だって持っています。バットマンの財力以外はだいたいカバーできるだけに、中身もオトナだったら最強間違いなしです。欠点は中身がコドモなところですが、それこそが彼の魅力なだけに悩ましいところ?

 しかし、ヒーローが輝くには、強力な悪役(ヴィラン)の存在が不可欠。本作の敵役Dr.シヴァナは、人間の原罪を表す「七つの大罪」からパワーを得た、純粋な心を持った者だけにパワーが与えられる、シャザムとは正反対の負を象徴する存在です。クライマックスでは、超人同士の大バトルが展開。ふざけっぱなしのビリーとフレディは、中身も見た目もオトナなシヴァナに勝てるのか? フレディのために、ビリーが真のヒーローへと成長していく姿は胸熱です!

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『グリーン・ランタン』……なにそれ? 超シリアスなDr.シヴァナを演じたマーク・ストロング

 シヴァナを演じるイギリスの名優マーク・ストロングは、あの『キック・アス』(2010)や『グリーン・ランタン』(2011)でコミック映画を経験済み。残念ながら『グリーン・ランタン』はビミューな評価に終わり、後に主演のライアン・レイノルズも『デッドプール』(2016)で自虐ネタにしまくってました。でも『シャザム!』のマークは、当時の不満を解消するかのような悪役ぶりを見せてくれます!

愛さずにはいられない!本国でも話題沸騰

 抱腹絶倒の『シャザム!』には、すでに本国アメリカのメディアも大絶賛。爆笑もののユーモアはもちろん、ビリーたちの絆を描いた、エモーショナルな物語にも称賛の声が上がっています。

「全ての瞬間が愛おしい。カラフルで活気付いていて、生き生きとしたキャラクター主導のアクション、胸を打つ人と人のつながりといった、エモーショナルな瞬間が込められている。超ゴキゲンで、超スリリングで、超イケてる!」(コートニー・ハワード:映画評論家)

「とにかく素晴らしい。これまでのDCEUと全く違って、面白くて温かくて、ハートフルで、おバカでキャストも最高!」(Den Of Geek UK)

「これは純粋な少年とスーパーヒーローのチャレンジの両方を楽しみながら大声で笑う映画。ウィットに富んでて面白くてヒロイックで、『ビッグ』『ゴーストバスターズ』『グーニーズ』のような、80年代名作映画の興奮を思い出す!」(ポール・シャーリー:Joblocom)

「『シャザム!』は、ほぼ完璧でお気に入りのDC映画。純粋で、ネタ満載の超笑えるジョークがいっぱい。子供時代に戻ったかのように楽しめた」(アッシュ・クロッサン:ET Nowプロデューサー)

「ビッグでおバカで愛おしい、これまでになかったDC映画。トム・ハンクスの『ビッグ』を思い出すけど、そこに『バットマン vs スーパーマン』ばりのスーパーヒーローアクションが満載。大好きすぎて、特大のハグをしてあげたいよ。DC映画はどんどん良くなってる」(エリック・デイビス:Fandango編集長)

 などなど、『ソウ』『死霊館』『ワイルド・スピード』シリーズのジェームズ・ワンが監督した大ヒット作『アクアマン』を超えるといっても過言ではないほどの激賞ぶりに、否が応にも期待が高まります。

ジャスティス・リーグ参加しちゃう?

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ヒーロー友達できるかな?

 およそヒーローらしくないシャザムが、DCヒーローが集結する「ジャスティス・リーグ」に参加したらどうなっちゃうのか? シャザムを演じたザカリー・リーヴァイも「シャザムが、わりとシリアスなスーパーヒーローたちの中にいたら、コミックリリーフとしてパーフェクトな存在になる」と今から期待しているようです。

 「シャザムとフラッシュが駆け足で競争しながら『オレの方が早い!』なんて言い争ったり、目をでっかくしてワンダーウーマンを見つめて『すげーかわいい!』って叫んだりするんじゃないかな。さらにまた、彼は誰よりも強い。シャザムはスーパーマンよりも強いんだよ(笑)」とのことですが、常時シリアスなバットマンとは、どうやって絡むんでしょうか……。

 ちなみにヒーロー映画といえば、次回作のヒントが隠されたエンドロールのオマケ映像もお楽しみのひとつ。『シャザム!』にも、ファンにとって嬉しいサプライズがあったりするのか? 期待だらけの新感覚ヒーローを見られる日はもうすぐです!(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)(編集部・入倉功一)

映画『シャザム!』は4月19日より全国公開
映画『シャザム!』オフィシャルサイト
(C) 2019 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

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