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女手一つで40年ブルーバード劇場の素敵な館長さんと運命の出会いの巻

まほの別府ブルーバード劇場日記

あたし、この映画館のお手伝いさんになります!

画像テキスト
いつもニコニコしている照館長!(右は森田)

ブルーバードの日々、スタートです!

 今回は、ブルーバード劇場をお手伝いすることになったいきさつをもう少し詳しくお話します。ブルーバード劇場に一目惚れしたその日、(詳細は「映画館で禁断のおせんべいをぼりぼり食べた」の巻で)「私、この映画館の嫁になりたい!」と宣言したものの、一体どうすればいいんだ! と途方に暮れていました。そんなとき、前に飲みに行ったときに仲良くなった別府駅近くの居酒屋さんのお兄ちゃんに「あの、ブルーバード劇場ってところに行ったんだけど、めちゃめちゃ雰囲気が良くてさあ。なんかお手伝いできないかな~」と相談すると、なんとお兄さんはブルーバード劇場で上映イベントを企画したことがあったらしく、館長さんを紹介してもらえることに!

 初めてお話しした照館長はめっちゃニコニコしていました。小さくて、とてつもなく可愛くて、40年前に旦那様を亡くしてから女手一つで二人の娘を育てながらブルーバード劇場を守ってきたと聞いて、どんなすごい豪傑なおばあちゃんなんだろうと思っていたのに。

わ~東京からきたなんてすごいなあ! 嬉しい嬉しい!」と照館長は、いきなり押しかけたわたしに、やさしい言葉をかけてくれました。

「映画のお仕事している人が手伝ってくれるなんて嬉しいわあ。私も高齢だから困っていたけん!」と思いがけず、需要と供給が一致!

そして、そのまま照館長の娘さんの実紀さんにも紹介していただいて、私のブルーバード劇場での日々は始まったのです!

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別府に家を借りる!

 さあ! 別府ブルーバード劇場を手伝うぞ~! となった私ですが、東京と別府を往復して、毎回ホテルに泊まるのはお金もかかるしめっちゃ大変! どうしようかと悩んでいたら、居酒屋で知り合ったおっちゃんがまさかの「安く貸してやるよ」の一言で別府に部屋を借りることに決定! 駅近、3DK、風呂トイレ別で3万円っつーとんでもない最高なお部屋を見つけたのです。イエイ! これで、いつでも別府に泊まれるわけさ。最高じゃねえか!

 と、そんなこんなで森田の別府への半分移住計画はどんどん進んで行ったのです。このお家があるから、4年が経った今でも私は月の半分ずつを別府で過ごし、半分を東京で過ごすっていう生活をさせてもらっております。交通費もLCCがあるから片道6,000円くらいだし。別府に行き始めた頃はみんなから「こんなの長くは続かないよ!」と言われてしまったものですが、まさかあの頃からこんなに長く別府にいられて、ブルーバードで映画祭までやっちゃえたとはマジで信じられんこと! ハリウッドに行った時もそうだけど、思い立ったが吉日ってこういうことなのかもしれませんね!

別府の人たちの温かさに感動!

 これはめっちゃ余談なのですが、森田が別府に引っ越した時のことを少しだけ。家具もなるべく少ないミニマムにして、買ったものはソファ、ベッド、テーブルくらい。だったんだけどね。実は私、一人暮らしってしたことがなかったんです! ハリウッドで撮影アシスタントしていたときは、いつもシェアハウスで、すでに家具もルームメイトが揃っていたし、家具とか買うの初めてなわけです! ワクワクだぜ!

 とはいえ、お金をかけるわけにはいかないのでリサイクルストアに行って、ソファとベッドとテーブルを購入! 知り合いの車にぜーんぶ乗っけてもらって家に戻ってきたわけです。

で! ベッドとテーブルを搬入した後に、ふと気づいた。

ソファがどうやっても入らねえ!

なんだかみなさんに聞いたところによると、引っ越しで家具を買う時ってみんな採寸ってものをするらしいですな。私は、そんなこと全く知らず。

斜めにしようがまっすぐしようがどうにもならないソファを前に愕然としておりました。

 そしたら照館長を紹介してくれた居酒屋のお兄さん、お兄さんの幼馴染み近所の水道屋さんがお手伝いに参上してくれたわけです。

「これはどうやったって、入りきらんな

と呟いた二人。

「ちょっと待っててな!」 とどっかに行った水道屋さん、まさかの2トントラックで戻って来たわけさ!

トラックの荷台を上げて、窓から入れてみよう」 とトラックの荷台にソファを積んで、居酒屋のお兄さんとともにウイーンと上げてもらったんですが

「うわああああ!」 ソファと一緒に荷台から滑り落ちるお兄さん。ヒー危ない!

荷台は斜めになるから落ちる! ってことを学びましたよ。

そして試行錯誤の挙句、なんと運転席の上に乗ったお兄さんたちが 窓から特大のソファをぶち込むという スッゲー荒技でようやく搬入が完了したのでした。

その時の居酒屋のお兄さんは今でも大の仲良し! ブルーバード劇場にゲストが来た時は必ずそこで打ち上げして ポスター配りを手伝ってもらって 上映にも友達みんなで来てくれる

別府って、人の繋がりが本当にあったかい。最高に優しい、大好きな場所なのです。

※そんな森田が19歳のころの崖っぷちのハリウッド修行生活を赤裸々に綴ったエッセイが絶賛発売中です!

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