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リアル人魚に会いたい!実写版マーメイド映画にうっとり

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 夏といえば海でのひと夏の恋。そして、出会えるものなら「人魚に会いたい!」と妄想する人もいるのでは? そんな夢見がちな人たちは、実写版の人魚が登場する映画を観て、リアル人魚に出会っちゃいましょう! (編集部・香取亜希)

■人魚登場率ナンバーワンの作品といえば

『ベッドタイム・ストーリー』ではケリー・ラッセルが人魚先生に。 Walt Disney Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 人魚といえばアンデルセンの童話「人魚姫」が有名ですが、そのほかにも「ピーター・パン」に登場するネバーランドの住人として、人魚が描かれることもあります。そのため、「ピーター・パン」をもとにした、『フック』『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』には、ちらっと人魚が姿を見せます。そのほかにも、『ベッドタイム・ストーリー』『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』といったファンタジーの要素を含む作品には、その世界観を表現する意味でも、人魚が効果的に使われています。これらの作品に出てくる人魚は、男性を惑わす典型的な人魚のイメージで、独特の色気を漂わせた美女ぞろい。登場は一瞬でも、かなり強いインパクトがあります。

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■日本未公開の人魚が主役のレア作品

ぴっちぴちの16歳が人魚に! Nickelodeon / Photofest / ゲッティ イメージズ

 役者が人魚を演じるにあたっては、泳げることが大前提であり、魚のひれを着けて水中で撮影する必要があるため、大掛かりで過酷な撮影になることが予想できます。そのためか、ちょい役で人魚が登場することはあっても、人魚が主役として出ずっぱりな作品はなかなかありません。そんな中、オーストラリアで制作されたドラマ「H2O:ジャスト・アド・ウォーター(原題) / H2O:Just Add Water」は、水に触れると人魚に姿を変えることができる人間の少女3人が主人公。基本的には学園もののストーリーですが、オーストラリアらしい海沿いの街の話で、頻繁に人魚姿で海を泳ぐ姿が見られます。2006年からシーズン3まで制作されていますが、残念ながら日本未公開。

人魚のイメージにぴったりなルックスに人魚ファン歓喜! 20th Century-Fox / Photofest / ゲッティ イメージズ

 未公開といえば日本劇場未公開の『愛しのアクアマリン』がおすすめ。ジュリア・ロバーツの姪であるエマ・ロバーツ出演作というのもお宝感満載ですが、ヒロインはサラ・パクストン演じる人魚のアクアマリン。愛を探すために陸の世界にやってきたアクアマリンが、イケメンのライフセーバーに恋をしてしまい、3日間で彼を振り向かせようと悪戦苦闘するラブコメディー。人間の世界に現れた人魚という設定なので、海中を自由に泳ぎ回るようなシーンは少ないですが、風になびくさらさらの金色ストレートヘアーとブルーアイズ、そしてきゅっとくびれたウエストと、キュートでセクシーな人魚そのもののビジュアルが堪能できます。日本で劇場公開されなかったビデオスルー作品と呼ばれる一品なので、知る人ぞ知るレア作品としてDVDで楽しんで。

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■唯一無二の人魚映画にしてナンバーワン!

これぞ、リアル人魚じゃあ~!!!!!! Buena Vista Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 人魚映画の中でもナンバーワンに輝くのは、1984年公開の『スプラッシュ』。人魚と人間の青年の恋を描いた本格的なラブストーリー。当時、人魚の足が乾くと人間の足になるという設定が斬新で、バスタブにつかると人魚のひれに戻るというシーンが印象的。後々多くの人魚映画に似たようなシーンが登場することになります。この作品がすごいのは、トム・ハンクスが人魚と恋する青年役、監督にロン・ハワード、プロデューサーはブライアン・グレイザーと、後の大物たちが集結しているところ。そして人魚には、『ブレードランナー』『キル・ビル』のダリル・ハンナがふんしています。

 キャストや製作陣もすごいが、何よりも注目すべきは人魚が自由に海を泳ぐ姿のリアルさ。ダリルが水中を泳ぐシーンが何度も登場しますが、海底の沈没船の中を通り抜けたり、魚と一緒に海底散歩をしたり、ウミガメと戯れたりと観ているだけでうっとり。人魚ファンの心をとらえるのは、胸に貝殻を着けたり過度な装飾を身に着けたりしない、自然体の人魚であるところ。尾ひれの形状や泳ぎ方なども、あまりに自然でリアルなので、「こんな人魚が広い海のどこかにいるかも……」という妄想が暴走します。人魚役のダリルは、小さいころから人魚に憧れていて、昔から人魚の泳ぎ方の練習をしていたので、劇中でもスタントなしで実際に演じることができたのだとか。ここまで本格的な人魚映画はほかにない! 人魚好きのバイブルともいえる名作です。興行的にも成功していて、1984年の北米興行収入第10位の大ヒットを記録しています。(Box Office Mojo 調べ)

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■人魚映画ぞくぞく登場の予感!

クロエの人魚はセクシー系よりキュート系? C Flanigan / Getty Images

 今まで映画の題材として扱われることが少なかった人魚ですが、アンデルセン童話の「人魚姫」を映画化するうわさが浮上中です。人魚姫には若手実力派のクロエ・グレース・モレッツがふんし、脚本は『ラブ・アクチュアリー』など、女性の心をつかむのはお手の物なリチャード・カーティスが担当。『ザ・リトル・マーメイド(原題) / The Little Mermaid』として、ユニバーサル・ピクチャーズとワーキング・タイトル・フィルムズが製作を手掛けることが明かされています。アンデルセンの童話がもとになっているということで、ハッピーエンドではなさそうな予感。クロエはキュートなルックスですが、その演技力をもってすれば、陰のある物悲しい人魚にもなれるはず。続報が楽しみ! クロエは自身のInstagramに泳ぎの特訓中の様子などをアップしていて、人魚になる準備中です。

 また、クロエ版とは別に赤毛の人魚姫アリエルとエリック王子の恋を描いた、ディズニーアニメーション『リトル・マーメイド/人魚姫』の実写映画化も検討段階だと発表されています。アンデルセンの「人魚姫」がもとにはなっていますが、ディズニーのマジックが掛かっているので、ラストはハッピーエンドの明るいストーリー。2017年以降、続々と人魚映画が公開されたら、人魚好きには「待ってました!」の人魚ブームが起こりそうです。過去の人魚映画を観直しながら、その日に備えましょう!

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