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7月の5つ星映画5作品はこれだ!【第86回:今月の5つ星】

今月の5つ星

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 日本製ゴジラシリーズ待望の新作『シン・ゴジラ』がついに公開される今月。前作から20年の時を経て帰ってきた『インデペンデンス・デイ』続編や、全米の大ヒットを受けてナンヨウハギのペットとしての需要が高まっているという『ファインディング・ドリー』もスケールアップ! 監督の半自伝的音楽青春ムービーや、天才脚本家の半生を描いた伝記映画も。これが7月の5つ星映画5作品だ!

シング・ストリート 未来へのうた
(C) 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
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今年のベストムービー!『はじまりのうた』監督がまたやってくれた

シング・ストリート 未来へのうた

 音楽映画の傑作『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』ジョン・カーニー監督がまたやってくれた。今度の舞台は再びダブリン、一目ぼれした女の子を振り向かせるため、14歳の少年が仲間たちとバンドを組む監督の半自伝的作品だ。キーラ・ナイトレイらスターが出演した前作『はじまりのうた』に対し、本作は無名の子供たちがメインで、『ONCE』のインディー映画っぽさもありつつ、『はじまりのうた』のキラキラ感もある、二つの良いトコどりといったところ。音が重なり合い、曲が生まれるときの高揚感と幸福感にあふれるお得意の演出も健在だ。カーニー監督といえば、つい最近キーラについて「役者としての準備ができていない」などと批判したことが話題になったが、その後の謝罪は誠実だったし、この映画を観ればやっぱりそんなに悪い人のはずがないと確信する。監督的には誰にも邪魔されず、自分の好きなように撮りたかったのかなと(本作がまさにそんな感じ)。とにかく『はじまりのうた』で高まりまくった期待を超え、同作にも負けない新たな名作が生まれたことに間違いなし。今年のベストムービー!(編集部・中山雄一朗)

映画『シング・ストリート 未来へのうた』は7月9日より公開

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インデペンデンス・デイ:リサージェンス
(C) 2016 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.
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20年の熟成期間を経た究極のSF娯楽大作!

インデペンデンス・デイ:リサージェンス

 1996年に公開され、映画史に残るSF超大作として大ヒットを記録した『インデペンデンス・デイ』の続編。劇中も20年後の設定で、再び地球はエイリアンから侵略の危機に見舞われるのだが、この20年という歳月が功を奏している。前回の侵略時にエイリアンが残したテクノロジーにより文明が進化を遂げ、映画制作の面ではVFX技術の向上により映像の迫力が増し、すべてにおいてパワーアップした作品に仕上がっている。何といっても度肝を抜くのがエイリアンの宇宙船が前回の3倍以上のスケールなこと! これはもう人類に勝ち目はないように思えるが、そこは前作同様メガホンを取ったローランド・エメリッヒ監督にお任せあれ。破壊だけでなくユーモアも絶妙に取り入れた独特の世界観はそのままに、新旧メンバーを見事に融合させた職人技だ。前作ファンが期待する名演説も、形を変えて登場する。超ド級のスケールのエンターテインメント作品として堪能できる。(編集部・香取亜希)

映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は7月9日より公開

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ファインディング・ドリー
(C) 2016 Disney / Pixar. All Rights Reserved.
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映像・ストーリー、全てにおいて前作を上回った続編

ファインディング・ドリー

 息子ニモを助けるため小さな体で必死に海をわたるカクレクマノミ(マーリン)と、彼に付き添う明るいナンヨウハギ(ドリー)のコンビの活躍を描いた大ヒット作『ファインディング・ニモ』から、約13年。ピクサーが放った続編は、映像面からストーリーまで全てにおいて前作を上回っている。前作ではつるっとしたCGだった魚たちも、今作はうろこの一つ一つからレベルアップ。また水中の表現はもちろん、水面から出た時の魚たちの体が潤っている表現は見事の一言。そしてリアルに作り込みつつも、不気味の谷現象を全く起こさないかわいらしいフォルムや世界観を維持しているのだから、ピクサーという会社のすごさを改めて感じる。さらに親の行方を追って消えたドリーをマーリンたちが探しに行くという明快なストーリーラインでありながら、友情・家族愛・夢見ること・一言の重みなどの多くのメッセージが強く練り込まれていることも素晴らしい。「すぐに忘れちゃうの」なんて笑う楽天家のドリーの強さと弱さに、勇気と優しさをもらえる。(編集部・井本早紀)

映画『ファインディング・ドリー』は7月16日より公開

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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
Photo: Hilary Bronwyn Gayle (C) 2015 Trumbo Productions, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
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言葉なしに多くを語るブライアン・クランストンの名演&脚本

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男

 誰もが知る名画『ローマの休日』の物語を生み出しながら政治的立場から映画界を追われ、長らく実名で活動できなかった希代の脚本家がいた。まさに「事実は小説より奇なり」なダルトン・トランボブライアン・クランストン)の物語の舞台は、ソ連との冷戦下の1947年、共産主義者を弾圧する赤狩りの真っ只中のハリウッド。名優ジョン・ウェインデヴィッド・ジェームズ・エリオット)や名コラムニストのヘッダ・ホッパーヘレン・ミレン)ら時の権力者たちから目の敵にされ、同志たちが弾圧に屈していくなかで、トランボは不思議なほど冷静に見える。ブラックリストに名が載り仕事を干されながらも“エイリアンと農婦”といった低予算B級映画の脚本執筆を黙々とこなしていく姿は実にプロフェッショナルだ。彼がそのとき何を思って書き続けていたのか……? トランボの心情をあからさまにしないことで観る者の好奇心を掻き立てる脚本&演出、そしてブライアン・クランストンの抑えた演技が秀逸だ。やがて多忙になり、娘の誕生日にも顔を出さず、全裸で風呂にこもってタイプを打ち続けるトランボに、妻は「今のままだと家族を失うわよ」と告げる。「すべては家族を養うため」と反論するトランボだが、おそらく過酷な現実から逃れるためには仕事に没頭するしかなかったのではないだろうか。「娘は3歳のときから父親の職業を隠し続けなければならなかった。それがどんなにつらかったか」と胸の内を語るトランボ本人のインタビュー映像が、自らの信念を貫くために家族を犠牲にせざるをえなかった彼の哀しみを物語っている。(編集部・石井百合子)

映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』は7月22日より公開

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シン・ゴジラ
(C) 2016 TOHO CO., LTD.
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おかえり、ゴジラ!

シン・ゴジラ

 庵野秀明が総監督・脚本を務めた怪獣映画の金字塔『ゴジラ』シリーズ最新作。約12年ぶりに東宝が製作した、日本版ゴジラの復活を堂々と告げる傑作の誕生だ。赤くただれたような肌で、感情の読めない目をひんむいたゴジラがただ歩く。その姿は、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』ギャレス・エドワーズ監督)のゴジラよりはるかに神々しく、恐ろしい。「エヴァンゲリオン」の庵野総監督らしく、映画全体を覆う終末感は、ワンカットで世界の終わりを演出してみせた『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)の冒頭を超える恐ろしさ。同時に、そんな絶望的な状況でも、傷つきながら冷静に事態に対処する日本人による総力戦は、王道の展開の気持ち良さにあふれている。ハリウッド版の成功を喜びつつ、もはやゴジラを日本で作るのは不可能なのか……と不安を抱えていたファンにとっても、心から「おかえり、ゴジラ!」と思えるであろう、痛快な一本だ。自衛隊の運用過程や官僚たちのセリフに至るまで、映画的なわかりやすさを排してリアリティーを追求した演出にも注目。(編集部・入倉功一)

映画『シン・ゴジラ』は7月29日より公開

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