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これで見納め!?女子が萌えるダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ

シリーズ最新作『007 スペクター』撮影後に、ダニエル・クレイグから出た007再演を考えるくらいなら「手首を切って死んだほうがマシ」発言のちに釈明)が物議を醸し、クレイグ版ボンドはこれで見納めか? とさまざまな憶測が飛び交う。一方、本国イギリスでは公開1週間の興行収入が4,170万ポンド(約79億2,300万円・1ポンド190円計算)という、イギリスで公開された映画史上歴代最高のオープニング記録を樹立するなど、依然クレイグ版ボンドの人気は衰えない。そこで今回、その魅力を女子目線で分析してみました!(構成・文:編集部 石井百合子)

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なんてったってセクシー

007/カジノ・ロワイヤル
『カジノ・ロワイヤル』の最も愛した恋人とラブラブで最も幸せだったころのボンド。見よ、この肉体美を!(C)Sony Pictures / Photofest / ゲッティイメージズ

 金髪&ブルーアイズのダニエル版ボンドはとにかくセクシーだ。『007/カジノ・ロワイヤル』で水着姿になったときのマッチョな裸体にクラクラした女性も少なくないはず。きらきらと輝く海の中にさっそうと現れるボンドのまぶしいことといったら! 太からず細からず、引き締まった筋骨隆々の肉体はポイント高し。

007 スぺクター
売れっ子フランス人女優レア・セドゥがツンデレな医師マドレーヌ役に。最初はボンドに反発しながらもグイグイ惹かれていきます SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved

 それが敵方であろうと、来るもの拒まずというか女性を見るなり口説きにかかり、あっという間にベッドを共にするボンドには、「女なら誰でもいいのか」とツッコミを入れたくなるが、女性なら誰しも放っておけない魅力を持っているのだからしょうがない。『007/慰めの報酬』でベッドを共にすることなく、互いに「復讐」という目的を持ち戦友に近い関係を保っていたボンドガールのカミーユ(オルガ・キュリレンコ)とも、最後には熱いキスを交わす。『スペクター』では、「51歳、史上最年長のボンドガール」と話題のモニカ・ベルッチ演じる死んだ犯罪者の妻ルチア、『アデル、ブルーは熱い色』レア・セドゥ演じる殺し屋ミスター・ホワイトの娘マドレーヌという対照的な2人の美女を相手にラブシーンを披露。インドではキスシーンが「あまりにも過激すぎる」とされ、インドでの上映においてシーンの半分をカットされたとか。

007 スぺクター
「イタリアの至宝」モニカ・ベルッチが演じるシリーズ史上最年長のボンドガールとのラブシーンはしっとりと…… SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved

 が……『カジノ・ロワイヤル』では武器商人ディミトリオスの妻ソランジュカテリーナ・ムリーノ)が海辺で死体となって発見され、資金係のヴェスパー(エヴァ・グリーン)が溺死。『慰めの報酬』ではフィールズ諜報員(ジェマ・アータートン)が全身石油漬けにされて死亡、『007 スカイフォール』では元MI6のエージェントでサイバーテロリスト、ラウル・シルヴァ(ハビエル・バルデム)の愛人セヴリン(ベレニス・マーロウ)が銃殺されるなど、ボンドと関係を持った女性は死亡する確率が高く、その代償は大きい。

【動画】『007 スペクター』美しき二人のボンドガール

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アクションシーンは傷だらけで!

007 スぺクター
『スペクター』より。雪山でのヘリコプターと雪上車のバトル、最新鋭のボンドカー、アストン・マーティンDB10が繰り広げるカーチェイスなど、危機また危機のスリリングな見せ場が満載! SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
007/慰めの報酬
『慰めの報酬』より。敵を追って、屋根から屋根へ、階段へ、走るバスの上へと縦横無尽に駆け巡るボンド(C)Sony Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 『カジノ・ロワイヤル』では、マダガスカルのビルの建設現場でパルクール(あらゆる障害物を乗り越えて激走するスポーツ)の第一人者セバスチャン・フォーカン演じる爆弾テロリストとチェイス、『007/慰めの報酬』ではイタリアでMI6に潜んだスパイを追って、まるでムササビのように屋根から屋根へと渡り相手もろとも落下するといった神業的アクションを見せたボンド。工夫を凝らした(危険な)シチュエーション、目にもとまらぬスピーディーなテンポに加え、肉体と肉体がぶつかり合う、車が激突するなど衝撃音が効果的に用いられたことにより、ボンドのアクションを生々しく体感できるのが本シリーズが「リアル志向」と言われる最大の理由。ちなみに最新作『スペクター』ではボンドがメキシコ、ローマ、オーストリア、モロッコ、イギリスと駆け巡り、8,418リットルの灯油と、33キロの爆薬を使用したモロッコの爆破シーンが、映画史上最大規模の爆破スタントとしてギネス記録に認定された。

007/慰めの報酬
『慰めの報酬』より。ボンドはいつだって傷だらけ!(C)Sony Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 「アクション映画に興味がない」という女子も、スーパーヒーロー的過ぎず、常に傷&血だらけで命懸けのミッションに挑むボンドの姿にはキュンとくるはず。中でも、『カジノ・ロワイヤル』には丸裸のボンドが座面をくり抜いた椅子に座らされ、男性の急所を敵に滅多打ちにされるという拷問シーンが。『スペクター』にもクリストフ・ヴァルツ演じる敵オーベルハウザーから恐ろしい拷問を受けるシーンがあり、Sな女子は絶体絶命のピンチに悶えるボンドの表情に萌えることだろう。

【動画】ギネス認定された『007 スペクター』大爆発シーンの裏側

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詰めが甘い

007/カジノ・ロワイヤル
『カジノ・ロワイヤル』より。“血の涙を流す”不気味な宿敵ル・シッフルとのポーカー対決では、大金をスッたり、毒を盛られたりとさんざんな目に(C)Columbia Pictures / Photofest / ゲッティイメージズ

 「新米エージェントゆえに、まだ未熟」であり、ボンドの不完全さが強調されている点が本シリーズ最大の特徴であり醍醐味。例えば、『カジノ・ロワイヤル』では敵のル・シッフル(マッツ・ミケルセン)とカジノで対決するも、敵が仕掛けた罠にはまって大敗。その場に居合わせたCIAの力を借りて二度目の勝負に挑むも今度は毒を盛られてしまう。車の中で解毒処置をする際に解毒剤を注射したものの、そのあとAED(自動体外式除細動器。心臓に電気ショックを与え蘇生を試みる装置)のスイッチを押す瞬間、コードがつながっておらず心肺停止状態に。危うく死ぬところを資金係のヴェスパー(エヴァ・グリーン)に助けられるといった具合で、ヒヤヒヤさせられる場面が多々あるものの、危なっかしいからこそ守ってあげたくなるもの。のちにヴェスパーは裏切り者であることが発覚するが、彼女が身を挺してボンドを救った背景には、ボンドの男性としての魅力に加え、思わず守りたくなるような「スキ」があったからではないだろうか。

007 スぺクター
『スペクター』より。何だかんだ言って最後には許してくれる前Mと違い、やたらと冷たく当たる新Mとソリが合わないボンド SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved

 『慰めの報酬』ではヴェスパーを亡くし、すっかりやさぐれて敵の一味を誰彼かまわず殺しまくるボンドに、上司のM(ジュディ・デンチ)は「手がかりを片っ端から殺さないでよ」とぼやく始末。MI6本部が暴走するボンドを見限ろうとしても、なんだかんだ言ってMがボンドの味方であり続けるのには、「出来の悪い子ほどかわいい」というような心理が働いているのかも。最新作『スペクター』でも冒頭、メキシコで「標的」を格闘の末殺してしまい、残ったのは謎のマークが刻印された指輪のみ。ロンドンに戻るなりM(レイフ・ファインズ)から怒られるなど、相変わらず「生け捕り」の成功率は低いまま

【動画】サム・メンデス監督、ボンドの成長を語る

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意外に大人げない

007 スカイフォール
『スカイフォール』より。かつての部下に命を狙われ追い詰められたMは、ボンドが子供時代を過ごした家へ身を隠す(C)MGM / Columbia Pictures / Photofest / ゲッティイメージズ

 堅物ながらユーモアもあるMとボンドとの、母子のようでもあり恋人のようでもある微妙な関係も本シリーズの特徴。『カジノ・ロワイヤル』ではMI6が資金係としてボンドに遣わした美女ヴェスパーに骨抜きにされ、海上のヨットで「都合により辞職します」とMにメール。予告なしにいきなり辞職。理由は女。しかも連絡はメールで、って……完全に社会人失格でしょう。ラスト、ヴェスパーを失ったボンドを、Mが「(復職には)少し時間が必要かしら……?」と気遣うシーンでは「なんで!」とムキになって強がる。『慰めの報酬』では「ヴェスパーのかたき討ちなんて企んでいないわよね?」と念を押すMに「全然!」とうそぶきながら、内心では復讐心がメラメラ。

 そんなボンドとMの関係が最もフィーチャーされているのが『スカイフォール』。冒頭、走る電車の上でNATOの機密情報を盗んだ男とボンドが揉み合う最中、「(男を)撃って!」というMの指令を受け、スナイパーのイヴ(ナオミ・ハリス)が射撃した瞬間、撃たれたボンドが峡谷に落下し、消息不明に。男とボンド、どちらに当たるのか確率は五分五分。しかし、男を逃すわけにはいかない。使命を優先したシビアな判断を下したMだが、自分が療養している間に死んだことにされ、葬式まで行われたことを知ったボンドは激怒。ロンドンに戻るなりMに恨み節を述べるが、逆にMは「謝ってほしいわけ?」とつれない態度。復職するためには再度試験を受けねばならず、なにくそと試験に励むボンドの感情丸出しの様子がかわいい。

007 スカイフォール
『スカイフォール』より。Mに見殺しにされたとスネるボンド(C)MGM / Columbia Pictures / Photofest / Zeta Image

 そんな矢先、かつてMの優秀な部下で同じように「見殺し」にされ、Mに恨みを持つサイバーテロリストのラウル(ハビエル・バルデム)が、ボンドに甘い言葉をささやく……。Mがラウルに追い詰められるなか、Mを許せるのか、葛藤しながらもボンドはMを守るべく子供時代を過ごした「スカイフォール」でラウル一味と激闘を繰り広げる。結果、Mは流れ弾に当たって命を落としてしまうが、ラウルがMを「ママ」と呼んでいることからも、本作はボンドが「親離れをする」物語と言えるかもしれない。

 MI6内で引退を迫られ世代交代の現実を突き付けられ、ボンドは任務のため命懸けで戦ってきたにもかかわらず「個人」よりも「任務」を優先する組織の非情さを思い知る。スパイという職業のシビアさを、シリーズ上最もリアリティーをもって描いたのが本作でもある。

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スーツが似合う!

007 スぺクター
イギリス王室のウィリアム王子とキャサリン妃夫妻、ヘンリー王子も出席した『スペクター』ロイヤルプレミアのクレイグ。タキシードがキマッてます!

 1代目ショーン・コネリー、2代目ジョージ・レーゼンビー、3代目ロジャー・ムーア、4代目ティモシー・ダルトン、5代目ピアース・ブロスナンに比べ、6代目のクレイグは唯一身長が185センチに満たないが、スーツが最も似合うのは彼ではないだろうか。これまでAnthony Sinclair(ロンドン)、ディミ・メジャー(ロンドン)、セシル・キャッスル(ロンドン)、Douglas Hayward(ロンドン)、ブリオーニ(イタリア)とさまざまな高級ブランドのスーツが用いられてきているが、クレイグ版はアメリカのTOM FORD製を採用。『007』シリーズはアクションが多いため過激な動きにも対応できることがデザインの条件。『スカイフォール』では一つのアクションシークエンスに何と85着も用意されたという。劇中、ところどころにボンドが袖口のカフスを直すしぐさが挿入されており、こういったさりげない描写がスーツ・フェチの心をくすぐる。基本的にタイトなつくりで、パンツはくるぶし丈。『スペクター』では紺、モカ、白、ミディアムグレーのギンガムチェックなどバラエティーに富んだスーツ姿を堪能できる。

007 スぺクター
『スペクター』より。モカのスーツ SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved

 ちなみに時計のブランドはオメガ。今回、『スペクター』とタイアップした「オメガ・シーマスター 300」(税抜き価格75万円)を採用。ステンレススティール製ケースと、ブラック&グレーのストライプのNATOストラップ(引き通し式のナイロンストラップ)、1万5,000ガウスもの強力な磁場への耐久性を備えたこのモデルは、映画の公開と同時に7,007本世界数量限定で発売される予定。

【動画】映画『007 スペクター』最新予告編

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