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イケメン調査隊

第87回『ストロボ・エッジ』山田裕貴

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イケメン調査隊:第87回『ストロボ・エッジ』山田裕貴
インタビュー
『ストロボ・エッジ』山田裕貴
賛否の「否」を原動力にしました

Q:原作でも人気の高い安堂役。オーディションで50人以上の候補者の中から射止めたそうですが、演じてみてどうでしたか?
選ばれたときはすごくうれしかったです。ですがキャスト発表のとき、インターネットでは、賛否の「否」の書き込みしかなくて。その否で僕の名前がネット検索急上昇ワードにあがって。すごく苦しかったです。でも、それを逆に原動力にしました。「今に見てろ、この役を絶対に演じてみせる!」と思って。

Q:役づくりのために、行ったことを教えてください。
まず役のために、10キロぐらい体重を落としました。めちゃくちゃ、ごはん好きなんですけど、全然食べないようにして。代わりにヨーグルトに青汁、野菜ジュース。朝、それを飲んでサウナスーツを着込んで、10キロの走り込み。やると決めたら、スーパーやるタイプなんです! それで、2か月弱で落として。最後には、自分はボクサーかと思いました(笑)。

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『ストロボ・エッジ』山田裕貴
映画『ストロボ・エッジ』より

Q:蓮(福士蒼汰)との友情もあるけれど、仁菜子(有村架純)への思いもある。安堂の心の「揺れ」が難しかったと思います。廣木隆一監督とどのように話し合われたのでしょうか。
「廣木監督が少女マンガを撮るの?」と驚きましたけど、僕は少女マンガであっても、ちゃんと役に人間味を持たせて、深い人間くさいところもしっかりと演じたいと思っていたんです。でも、それを演じるのはとても難しい。安堂の仁菜子への思いを少しずつ高めていって、ラストシーンで爆発させる。そこまでの気持ちの上げ方は、監督の廣木さんに引き出してもらったと思います。リアルなお芝居の仕方を教えていただいたと思います。

『ストロボ・エッジ』山田裕貴
「言霊」を一番大事にしているんです

Q:共演の福士さんも有村さんももともと原作を読んでいたという話ですが、山田さんは原作をご存じでしたか?
高校生のときに読みました。その頃、少年マンガしか読んだことなかったんですが、クラスの女子に「面白いから読みなよ!」って薦められて、半信半疑で読んだら、めっちゃハマっちゃって(笑)。実はこのときに芸能界に入ることが決まっていたので、友達と「いつかやれたらいいよね、『ストロボ・エッジ』みたいな作品を」と言っていたんです。

Q:夢が実現したというわけですね?
本当にびっくりですね。だから僕、自分でやりたいと思うことはなるべく発信することにしています。『言霊』を一番大事にしているんです。逆に調子悪いときにそれを口にしちゃうと引き寄せちゃうから、ネガティブなことはなるべく口にしないようにしています。オスカー女優のメリル・ストリープもインタビューで「これからやっていきたいことは発信していきなさい。そういうメッセージは絶対に誰かに届いてかなうから」って言っていました。僕もそれを信じたい。でも、(同じ公開日の)『イン・トゥ・ザ・ウッズ』に負けたくはないけれど(笑)。

『ストロボ・エッジ』山田裕貴
映画『ストロボ・エッジ』より

Q:ステキなシーンがたくさんありますが、好きな安堂のシーンはどこですか?
実は、学生時代に安堂と少し似たような経験をしたことがあって……。だから、映画の終盤で安堂の元カノの真央(黒島結菜)に、「自分が好きになったやつが、ちゃんと痛みのわかるやつだとわかったから、もういい」っていうセリフは、好きですね。元カノを許せた安堂がすごいなって。僕自身は、あんなかっこいいセリフ言えませんけど。

一問一答
『ストロボ・エッジ』山田裕貴
家電が大好き!

Q:どんな映画が好きですか?
今、映画ノートをつけているんです。廣木監督とお仕事をさせてもらって以来なんですけど、100本ぐらい書いています。いい俳優さん、いいお芝居を観たいので。最近、気に入った映画は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『箱入り息子の恋』。あと、最近見て衝撃を受けたのは、『レオン』。悪役を演じているゲイリー・オールドマンが素晴らしい。あんなカメレオン俳優を目指したいです。

Q:趣味に「家電」とありますけど、ひょっとして家電俳優ですか?
そうです(笑)。細川茂樹さんみたいに、僕もビックカメラとかディズニーランドの気分で行けるんですよ。最新家電が出たら、すぐ見に行っちゃうし、買っちゃうし。今一番チェックしているのは、(布団クリーナーの)レイコップですね、すごく欲しい。

『ストロボ・エッジ』山田裕貴
映画を観ると決めたら、1日6本ぐらいずっと観ています

Q:休日はどんなふうに過ごしていますか?
ほぼ家にいます。映画を観ると決めたら、1日6本ぐらいずっと観たり、あと録画していた作品を消化しています。お笑いも大好きで、バラエティー番組もよく見ます。「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の「ドラゴンクエスト芸人」なんて、僕が出たかったぐらいです(笑)。

Q:『ストロボ・エッジ』のような甘酸っぱい恋愛の経験は?
中学生のときです。当時は野球をやっていて、唯一の丸刈りで、クラスでも「おちゃらけキャラ」でした。そんな僕がマドンナ的な女の子を好きになって。2年のときに同じクラスになって、隣の席になって、仲良くなって向こうから僕のメアドを聞いてくれて。卒業式のときに第2ボタンを彼女のために取っておいて……という、少女マンガに出てくるような卒業式シーンの思い出がガチにあります(笑)。

『ストロボ・エッジ』山田裕貴
天真爛漫な子が好き

Q:好きな女性のタイプは?
ヘンな子が好きです(笑)。天真爛漫(らんまん)な子。そういう意味では仁菜子も当てはまるけれど。一緒にいて笑っていられる子がいいですね。例えば、ほろ酔いで二人で歩いていたら、僕の後ろからいきなりドーンとぶつかってきて、僕の後ろでクスクス笑っているような子。その表情を見て、つられて僕も笑っちゃうような……。

『ストロボ・エッジ』山田裕貴
幅のある役者を目指したい

Q:どんな俳優を目指したいですか?
幅のある役者です。「この人、こんなところにも出ていたの?」と気付かれるような俳優になりたいです。以前に、GReeeeNさんの「愛し君へ」という曲のプロモーションビデオに出させていただいたことがあるんですけど、昔はリーゼントのヤンキーだったのが、更生して真面目に働くというキャラクターを演じました。その動画のコメントに『この人、同じ役者さんなの!?』というのを見つけて、すごくうれしくなりました。もちろん、俳優として名前を覚えてもらいたいけれど。そんなふうに、「あれもやっていたんだ、これもやっていたんだ」と後から結び付くような俳優になりたいですね。

取材・文:前田かおり 写真:高野広美

映画『ストロボ・エッジ』は全国公開中

インフォメーション
『ストロボ・エッジ』
©2015 映画「ストロボ・エッジ」製作委員会©咲坂伊緒/集英社

映画『ストロボ・エッジ』
ベストセラーを誇る咲坂伊緒の漫画を実写化した青春ロマンス。女子生徒の憧れである男子高校生・蓮と彼をいちずに思う少女・仁菜子の姿を、周囲の恋模様も交えて追う。メガホンを取るのは、『100回泣くこと』などの廣木隆一。『イン・ザ・ヒーロー』などの福士蒼汰、『女子ーズ』などの有村架純が主演を務める。その脇を『ホットロード』などの山田裕貴、『リメンバーホテル』などの佐藤ありさらが固める。ときめき満点の物語に加え、役づくりで20センチもカットした有村の髪型にも注目。

オフィシャルサイトはこちら

作品情報はこちら

プロフィール
『ストロボ・エッジ』山田裕貴

生年月日:1990年9月18日
出身:愛知県
身長:178cm
血液型:O型
趣味:映画鑑賞、家電

芸歴:2011年「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイブルー役でデビュー。映画やドラマで幅広く活躍中。主な出演作にドラマ「GTO」「スターマン・この星の恋」「イタズラなKiss~Love in Tokyo」、映画『ライヴ』(主演)『奴隷区 僕と23人の奴隷』『ホットロード』『ガチバン NEW GENERATION 2』など。現在、フジテレビ「イタズラなKiss2~Love in Tokyo」(月曜深夜)放送中、また5月21日より上演される舞台「GARANTIDO ガランチード」の出演を控える。

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山田裕貴 公式ブログはこちら

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