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第17回『X-MEN:フューチャー&パスト』『マレフィセント』『ベル(原題) / Belle』

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世界の映画産業の中心、アメリカの最新映画情報を現地在住ライターが紹介する「最新!全米HOTムービー」。今回は、『X-MEN:フューチャー&パスト』『マレフィセント』『ベル(原題) / Belle』を紹介します!(取材・文:細木信宏)

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今、最もHOTな映画はコレ!

■『X-MEN:フューチャー&パスト』

『X-MEN:フューチャー&パスト』作品情報

X-MEN:フューチャー&パスト
日本では5月30日から公開の『X-MEN:フューチャー&パスト』より-左から、ビースト(ニコラス・ホルト)、若き日のプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)- © 2014 Twentieth Century Fox

2023年、X-MENのメンバーたちは、さまざまな形態に変化できるバイオメカニカルロボット「センチネル」の攻撃を受け、危機的状態に陥ってしまう。そこで、プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)は宿敵マグニートー(イアン・マッケラン)と協力し、ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)の細胞を利用したセンチネルの開発が始まった1973年にウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)を送り込み、その開発を阻止しようとする……。

ジェニファー・ローレンス
『X-MEN:フューチャー&パスト』より-ジェニファー・ローレンスが演じるミスティーク- © 2014 Twentieth Century Fox

映像ももちろんすごいが今回まず注目すべき点は、シリーズ1~2作目の監督で、俳優の演出力にたけたブライアン・シンガーが監督に復帰したこと。前作でも監督こそ務めなかったが、原案は彼が担当しており、同シリーズのアプローチを最も心得た彼が再びメガホンを取った本作は、X-MENにも匹敵する超人的パワーを得たようなもので、まさに鬼に金棒。しかも、若き日のプロフェッサーX役とマグニートー役は、前作に続いてジェームズ・マカヴォイとマイケル・ファスベンダーが務め、ミスティーク役も今最も注目されている若手女優ジェニファー・ローレンスが続投しており、彼ら若手演技派俳優を中心に描かれるストーリーは、X-MENたちの手に汗握るアクションや心理戦などを交え、目の離せない展開がめじろ押しなのだ。そして、過去にタイムスリップすることで、X-MENのメンバーがその能力を発揮し始めていく過程を垣間見ることができるのも、ファン最大の注目ポイント。個人的には、今年観た大作映画の中で一番楽しんだ作品で、ストーリーも映像も充実した娯楽大作に仕上がっている。

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■『マレフィセント』

『マレフィセント』作品情報

マレフィセント日本版ポスター
日本では7月5日から公開の『マレフィセント』の日本版ポスター- © 2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

平和な国で育った若くて心身共に美しいマレフィセントが、侵略軍から国を守るべく立ち上がるも裏切りに遭い、その復讐(ふくしゅう)心から敵国の王女オーロラ姫に呪いをかけるようになる……。ディズニーのアニメーション映画『眠れる森の美女』に登場した悪役側の視点から描かれた本作。そのディズニーではまれな悪役の主人公マレフィセント役は、今やハリウッドの大女優アンジェリーナ・ジョリー。まさに適任ともいえるが、この一癖も二癖もある難役に果敢に挑んでいる。共演は、ステファン王役に『第9地区』で主役を務めたシャールト・コプリー、オーロラ姫役に『SOMEWHERE』『SUPER8/スーパーエイト』の美少女エル・ファニングなどで、彼らとアンジーの掛け合いも見逃せない。

マレフィセント
『マレフィセント』より- © 2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

監督は、映画『アリス・イン・ワンダーランド』『アバター』(2009)でプロダクションデザイナーを務め、独自の世界観を作り上げてきたロバート・ストロンバーグで、今作ではマレフィセントの視点からダークな世界に観客をいざなってくれる。そして、マレフィセントに威圧感のあるメイクアップを施すのは、特殊メイクアーティストでアカデミー賞のメイクアップ賞を7度も受賞したリック・ベイカー。他にも優秀なスタッフがそろっており、きっと観客の期待に応えてくれる作品となるに違いない。

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■『ベル(原題) / Belle』

『ベル(原題) / Belle』作品情報

ググ・バサ=ローとサム・リード
『ベル(原題) / Belle』で主役のダイド・エリザベス・ベルを演じるググ・ンバータ=ローと、その恋人の白人青年ジョン・ダヴィニア役のサム・リード

『それでも夜は明ける』を配給したフォックス・サーチライト・ピクチャーズが、再びアメリカの奴隷制度時代を舞台に、今度は混血女性と白人男性の恋愛を描いた意欲作。ストーリーは、英国海軍艦長ジョン・リンゼイとアフリカ人奴隷マリア・ベルとの間に生まれた娘ダイド・エリザベス・ベルが、娘の将来を懸念した父によって叔父のマンスフィールド伯爵に預けられ、大人になっていく過程で白人男性ジョン・ダヴィニアとの恋やさまざまな人種差別に直面するというもの。この実在の女性の物語でメガホンを取るのは、女優としても英国のテレビドラマで活躍し、2004年の映画『ア・ウェイ・オブ・ライフ(原題) / A Way of Life』で映画監督デビューしたアマ・アサンテ

アマ・アサンテ
『ベル(原題) / Belle』のアマ・アサンテ監督

今作最大の魅力は、自分が納得のいかないことに対して、男性にこびず意見を主張する主人公の姿勢だ。ダイドは混血だが、美人でエキゾチックな女性であるだけでなく、裕福なマンスフィールド伯爵のもとで育ったため、高い教養を持っている。そんなダイド役に挑戦したのは、テレビシリーズ「TOUCH/タッチ」ググ・ンバータ=ローで、今後の活躍は間違いない注目の女優だ。そして、マンスフィールド伯爵役をトム・ウィルキンソンが演じ、奴隷時代の中で白人に囲まれた環境を懸念する彼がどのようにダイドに接し、育てていくかも見どころの一つだ。その上、ダイドとサム・リード演じる白人の青年ジョンとの恋愛もあり、奴隷制度時代という重い題材を扱いながらも、さまざまな要素が楽しめる作品になっている。

【今月のHOTライター】

細木信宏 / Nobuhiro Hosoki
海外での映画製作を決意し渡米。フィルムスクールに通った後、テレビ東京ニューヨーク支局の番組「ニュースモーニングサテライト」のアシスタントとして働く。現在はアメリカのプレスとして活動中。

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