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あの人は今?(子役編)

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ あの人は今?(子役編)

 日本では、ブレイク後に家族問題などで苦労したという「ケンちゃん」シリーズの宮脇健、ハリウッドでは、ドラッグの過剰摂取で23歳の若さで亡くなってしまった映画『スタンド・バイ・ミー』リヴァー・フェニックスに代表されるように、なかなか一筋縄ではいかない人生をたどっているイメージの強い、かつてブレイクした子役たち。芦田愛菜鈴木福のブレイクで子役ブームといわれている今、名子役たちの「あの人は今?」を追いたい。

再起はあるのか!?低迷中のかつての名子役たち

 名子役からゴシップ誌の常連になってしまった面々がいる。現在でもゴシップ誌ではよく見掛けるので、「あの人は今?」という趣旨とは少し異なるが、子役を語る上でどうしても言及しておきたいのが、彼らである。

リンジー・ローハン
 女性代表は、3歳の頃から数々のCMに出演し、ディズニー映画『ファミリー・ゲーム/双子の天使』(1998)、『フォーチュン・クッキー』(2003)、テレビドラマ「リジー&Lizzie」(2001~2004)で人気を博したリンジー。現在26歳のリンジーは、20歳を過ぎたあたりから、ドラッグやお酒にまつわるトラブルが度々報じられるように。現在も窃盗や無謀運転の罪で裁判が続いている。

 

12歳のリンジー
S. Granitz / WireImage / Getty Images

 

26歳、現在のリンジー
Gilbert Carrasquillo / FilmMagic Getty Images

 

エドワード・ファーロングマコーレー・カルキンハーレイ・ジョエル・オスメント
 そして、男性代表は、映画『ターミネーター2』(1991)でジョン・コナーを演じたエドワード、映画『ホーム・アローン』(1990)マコーレー、映画『シックス・センス』(1999)『A.I.』(2001)で人々の涙を誘ったハーレイだ。

 現在35歳のエドワード、32歳のマコーレー、24歳のハーレイを苦しめているのも、リンジーと同じくドラッグやお酒の問題。エドワードは、無免許運転や飲酒運転で逮捕され、つい先日も恋人への暴力などが原因で禁固刑に処されることが決定。マコーレーは、麻薬中毒で余命半年などと報じられ少し心配な状態で、ハーレイも、飲酒運転やマリファナ所持でゴシップ誌をにぎわせた。

   

エドワード・ファーロング

 

マコーレー・カルキン
Justin Campbell / BuzzFoto / FilmMagic / Getty Images

 

ハーレイ・ジョエル・オスメント
Taylor Hill / FilmMagic / Getty Images

 
地道に俳優やっています!

 リンジーエドワードマコーレーハーレイがゴシップ誌をにぎわせる一方、日本には届かないところで、俳優としてのキャリアを地道に積んでいる名子役たちがいる。テレビドラマ「大草原の小さな家」(1974~1983)で次女ローラを演じていたメリッサ・ギルバート『E.T.』(1982)でエリオット役を務めたヘンリー・トーマスだ。

メリッサ・ギルバート
 史上最年少でハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにその名を刻んだメリッサは、「大草原の小さな家」の後も、テレビドラマを中心に活躍。ロブ・ロウトム・クルーズジョン・キューザック、ビリー・アイドルらと浮名を流す一方で、着実にキャリアを積んできた。2009年から2010年にかけてはミュージカル版「大草原の小さな家」に母親役で原点回帰。現在も女優を続けている。

 
「大草原の小さな家」のローラ!当時13歳
NBC Television / Getty Images
  現在は48歳のメリッサ・ギルバート
Frederick M. Brown / Getty Images
 

ヘンリー・トーマス
 『E.T.』でエリオット役を務めたヘンリーは、一時は俳優業を離れ、いわゆる普通の生活を送っていたそう。復帰後はインディーズ映画への出演が続いていた時期もあったが、30代も間近になると、『すべての美しい馬』(2000)『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)などメジャー作品にも復帰。2011年に日本で公開された『親愛なるきみへ』にも出演しており、今後のさらなる活躍も期待されている。

 
『E.T.』出演当時のヘンリー
Time Life Pictures / Getty Images
  現在41歳のヘンリー
Gary Miller / FilmMagic / Getty Images
 
俳優+副業も!大成功のあの子役たち

 メリッサヘンリーと同じように俳優業を続ける傍ら、副業でさらなる成功を収めているかつての子役たちもいる。『クレイマー、クレイマー』(1979)ジャスティンヘンリー『スタンド・バイ・ミー』(1986)のウィル・ウィートンだ。

ジャスティン・ヘンリー
 初めて演技をした『クレイマー、クレイマー』で史上最年少でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたジャスティン。しかし、その後は大きな出演作もなく、スーザン・サランドンも出演した映画『スウィート・ハート・ダンス』(1988)で一時引退。学業に専念した彼は、1996年にテレビ映画で俳優復帰。現在も俳優業は続けているものの、どちらかというと副業といった感じで、動画共有サイト「Veoh」の地区総支配人を務めるなど、ビジネスマンとして成功を収めている。

 
『クレイマー、クレイマー』当時のジャスティン-共演したダスティン・ホフマン、メリル・ストリープと
Tom Wargacki / WireImage / Getty Images
  現在41歳のジャスティン
Brian To / FilmMagic / Getty Images

ウィル・ウィートン
 『スタンド・バイ・ミー』の主演は、リヴァー・フェニックスではなく、ウィル・ウィートン。映画で親友を演じた二人は、私生活でも親友だったというが、ドラッグに走ったリヴァーと違い、ウィルが走ったのは、オタクの世界。『スタンド・バイ・ミー』後、「新スター・トレック」(1987~1994)など主にテレビの世界で活躍し、現在も俳優を続ける一方で、趣味を生かして日本生まれのアニメ「NARUTO -ナルト-」英語版のメンマ役など、テレビアニメやゲームで声優としても活躍。自伝本もヒットするなど多彩な活動を行っている。

 
『スタンド・バイ・ミー』当時のウィル(14歳)
George Rose / Getty Images
  現在40歳のウィル
David Livingston / Getty Images
番外編:実は子役デビュー&今でも大活躍!

 マーティン・スコセッシ監督の映画『タクシードライバー』(1976)で注目されたジョディ・フォスター『E.T.』でガーティ役を務めていたドリュー・バリモア『レオン』(1994)でマチルダ役を務めていたナタリー・ポートマン……。子役としてデビューし、現在も活躍している俳優たちは多々いるが、『(500)日のサマー』(2009)ジョセフ・ゴードン=レヴィット『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)スカーレット・ヨハンソンが子役だったというのは、意外な話だろうか?

ジョセフ・ゴードン=レヴィット
 『(500)日のサマー』でブレイク。『インセプション』(2010)『ダークナイト ライジング』(2012)『LOOPER/ルーパー』(2012)とヒット作への出演が続き、人気、実力共に若手随一のジョセフも、子役時代から活躍している俳優の一人。本格映画デビュー作は、11歳のときに出演したブラッド・ピットクレイグ・シェイファー共演作『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)で、クレイグが演じた兄ノーマンの若き日を演じた。今と変わらぬりりしい顔をした11歳の少年ジョセフは、一見の価値あり。

 
子役時代のジョセフ
Time & Life Pictures / Getty Images
  現在32歳のジョセフ
Dan MacMedan / WireImage / Getty Images

スカーレット・ヨハンソン
 『真珠の耳飾りの少女』(2003)『ロスト・イン・トランスレーション』でブレイクしたスカーレットのデビューは意外に早く、10歳で出演した『ノース/ちいさな旅人』(1994)。その後、サンダンス映画祭で上映された『のら猫の日記』(1996)、トロント映画批評家協会賞助演女優賞を受賞した『ゴーストワールド』(2001)とブレイクまで着実にキャリアを積んできた。しかし、『ノース/ちいさな旅人』に出演したときは、誰も「世界で最もセクシーな女性100人」(2006年版)に選ばれる女優に成長するとは思っていなかったことだろう。『それでも恋するバルセロナ』(2008)『アベンジャーズ』(2012)など、現在の活躍は言うまでもない。

 
子役時代も美しいスカーレット(当時13歳)
Marion Curtis / Time & Life Pictures / Getty Images
  現在28歳、セクシーなスカーレット
Randy Brooke / WireImage / Getty Images

 こうして子役たちの過去を振り返ってみてわかるのは、やはり子役たちの人生は、一筋縄ではいかないということ。子役時代に大ブレイクしてしまった俳優の中には、その後悲惨な運命をたどってしまった人がいたり、現在大活躍している俳優の中にも、子役時代は鳴かず飛ばずであった人がいたり……。しかし、人生というのは概して一筋縄ではいかないもの。子役ブームの今、日本だけでなく、ハリウッド、そして世界中でリヴァー・フェニックスに起こったような悲劇が二度と起こらないよう、現在低迷中のリンジー・ローハンエドワード・ファーロングマコーレー・カルキンハーレイ・ジョエル・オスメントにも、再起を図ってもらいたいところだ。

文・構成:編集部 島村幸恵

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