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第36回

今月の5つ星

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シネマトゥデイが選ぶ 今月の5つ星

クリント・イーストウッド監督&レオナルド・ディカプリオのタッグ作『J・エドガー』、古谷実の人気漫画を『恋の罪』の園子温監督が実写映画化した『ヒミズ』、オダギリジョー&チャン・ドンゴン、日韓のスター共演によるスペクタクルドラマ『マイウェイ 12,000キロの真実』など、話題のラインナップがズラリ!

  • 『ブラック・スワン』
  • 『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』
  • 『アジャストメント』
  • 『マイ・バック・ページ』
  • 『クロエ』
1月7日公開 やるかやられるかの男と男の生ぐさいバトルに圧倒されっぱなし! 『哀しき獣』 作品情報

映画『チェイサー』ナ・ホンジン監督が、またもハ・ジョンウキム・ユンソクとタッグを組み、フィルム・ノワールの傑作を生み出した。ハリウッド・リメイクも決定した映画『哀しき獣』は、韓国映画『オールド・ボーイ』『悪魔を見た』をも超える衝撃作だ。キラキラなイケメン俳優が出演するメロドラマが先行しがちな韓国映画界だが、本作で描かれる、殺(や)るか殺(や)られるかの男と男の生臭いバトルは、観る者を圧倒。殴る、蹴るなど計146回も続くバイオレンスシーンには、思わず目を覆いたくなるが、先の見えないスリリングな展開は観客のハートを刺激する。『チェイサー』では逆に犯人を追い詰める側の人間だったキム・ユンソクが、おのを片手に狂気の鬼と化す怪演ぶりも注目だ。血と汗にまみれたドロドロな男たちのバトルをとくとご覧あれ!(編集部・山本優実)

『哀しき獣』©2010 WELLMADE STARM AND POPCORN FILM ALL RIGHTS RESERVED.
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1月14日公開 311を踏まえた園監督のメッセージは誰の心にも届くはず 『ヒミズ』 作品情報

古谷実による人気同名マンガを、『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』の鬼才、園子温監督が実写化。東日本大震災を受けて脚本が大幅に変更され、被災地で撮影が敢行されたことも話題になった。主演の染谷将太二階堂ふみが、普通の日常を求める少年・住田と、彼を信奉する少女・茶沢を体当たりで熱演。非日常を生きなくてはならない絶望を抱え、時に泥だらけで殴り合いながらきずなを深めていく二人の関係は、痛々しくもどこかぬくもりさえ感じる。住田が持つ平凡な日常への渇望と、それがかなわないことへの絶望は、年代を問わず共感できる人も多いのではないか。劇中には、前作ほどではないにしろ、園作品らしい衝撃的な描写も登場するほか原作同様、殺伐とした雰囲気が漂っているため、精神的に余裕がないときに観るのはキビしいかもしれない。ただ、絶望感が支配していた印象の強い原作と違い、本作には生きていくことへの希望が同時に描かれるのは、311の後に本作を作り直したという園監督のメッセージが込められたからだ。衝撃的であると同時にさわやかな青春映画となっており、鑑賞後には不思議と元気がわいてくるはず。(編集部・入倉功一)

『ヒミズ』©2011「ヒミズ」フィルムパートナーズ
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1月14日公開 オダジョー&ドンゴン、日韓スターの化学反応が輝く戦争ドラマ 『マイウェイ 12,000キロの真実』 作品情報

ヒット作『シュリ』カン・ジェギュ監督が、第2次世界大戦下で日本、ドイツ、ソ連という三つの国の軍服を着て戦って大陸を横断した東洋人の実話から、戦争に翻弄される2人の男の愛憎劇を創出。何といっても、オダギリジョーチャン・ドンゴンという日韓スターの演技合戦が見ものだ。オダギリが国に対する忠義にとらわれて自分を見失う軍人をエモーショナルに演じる一方、ドンゴンは国に帰るために自分であり続けようとする捕虜を抑えた演技で体現。まるで水と油のような2人が、戦場で死の恐怖に直面することで丸裸となり、はからずも強いきずなで結ばれていく姿が感動ともつかない激情を呼び起こす。当然、「どちらの俳優がよかった」という話になりそうだが、2人が組んだことによって生じた化学反応こそがこの映画の肝である。そんな一期一会の名演技はもちろん臨場感あふれる戦闘シーンを、大画面で堪能してほしい。(編集部・石井百合子)

『マイウェイ 12,000キロの真実』©2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED
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1月21日公開 遊び心あふれる3D映像でタイムスリップ感がパワーアップ! 『ALWAYS 三丁目の夕日'64』 作品情報

日本が東京オリンピックに沸いた昭和39年を舞台に、「親子」の物語を描いた本作。息子が一人立ちするとき、娘が結婚するとき、抱く親の思い、子の思いは、現代を生きるわたしたちにも重なる。最先端のCG技術を駆使して昭和の街を再現し、異例の大ヒットを記録した同シリーズ。第3弾では3D技術を採用、観客視点のカメラアングルを取り入れるなどして、前2作でも目指していたというタイムスリップ感を、さらにアップさせている。冒頭、一平が投げた飛行機で夕日町三丁目へといざなわれると、ラストまで続く昭和39年へのタイムスリップ。なぜ3Dで制作する必要があるのか? 制作が発表されたとき、誰もがそう思ったかもしれないが、監督の遊び心と経験、技術者たちの努力が詰まった日本最高峰の3D映像を観れば納得するはず。今作では、ぜひ3Dで、現代にも通じる日本の親子の物語を、体感してほしい。(編集部・島村幸恵)

『ALWAYS 三丁目の夕日'64』©2012「ALWAYS 三丁目の夕日'64」製作委員会
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1月28日公開 FBI長官の驚くべき素顔を等身大で演じたレオがお見事 『J・エドガー』 作品情報

名匠クリント・イーストウッド監督が初めてレオナルド・ディカプリオを主演に迎え、48年もの間FBI長官を務めた実在の人物J・エドガーを題材にした作品と聞けば、おのずとハードルが上がる本作。社会派の印象を持ちやすいが、実は家族愛・人間愛にあふれた作品だ。歴代8人の大統領に仕え、恐れられたというエドガーの自己顕示欲の強さや強引さ、その裏に隠された小心さを表し、20歳代から70歳代までを演じ切ったディカプリオは見事。母のみを信じ、迷いを相談する場面などは究極のマザコンぶりが徹底されており印象的だ。また思いを寄せる人に素直に愛を伝えられない姿も、エドガーという人物の切なさをにおわせる。そんなエドガーの思い人で彼の右腕クライド・トルソンを演じたアーミー・ハマーもいい。『ソーシャル・ネットワーク』の双子役で一躍注目されたが、傍若無人なエドガーに尽くし甘い声で愛をささやくなど、難役ながらも実力を遺憾なく発揮。そのほか、1924年以降が舞台のため、ナオミ・ワッツをはじめとする女性キャストの衣装がクラシカルでキュートな年代物であることも、ファッション好きにはたまらないポイントだ。(編集部・小松芙未)

『J・エドガー』© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
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