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第23回

今月の5つ星

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シネマトゥデイが選ぶ 今月の5つ星

アニメ「宇宙戦艦ヤマト」を木村拓哉主演で実写映画化した『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、コンピューターの中に入った青年の冒険を驚がくのビジュアルで描く3D映画『トロン:レガシー』、村上春樹の世界的ベストセラー小説を松山ケンイチ主演で映画化した恋愛映画『ノルウェイの森』など、話題作がズラリ!

12月1日公開 ハリウッド映画並みの映像&スケールを体感 『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 作品情報

エアロスミスのスティーヴン・タイラーが主題歌を手掛けたことでも話題を呼んだ本作だが、おなじみのナレーションや、佐々木功が歌う主題歌をかっこよくアレンジしたBGMも作品を彩り、原作ファン感動の演出も。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で、昭和の街並みを見事に再現した山崎貴監督が本作で手掛けたのは、2200年も間近に迫った未来の宇宙。その映像は、2Dにもかかわらず、飛び掛ってくる敵を思わずよけてしまうほどの迫力。「守るべき人たちのいる地球を守る」という隊員たちの繊細な心の動きも描きながら、「日本映画、ハリウッドに挑戦!」というべきスケールの大きさも圧巻。「日本映画史上最大のプロジェクト」という触れ込みも、大げさではないようだ。

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』©2010 SPACE BATTLESHIP ヤマト 製作委員会
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12月10日公開 3DやCGに頼らない、躍動感あるアクションシーンが見事 『ロビン・フッド』 作品情報

これまでケヴィン・コスナーが演じた『ロビン・フッド』など、伝説の義賊ロビン・フッドを題材とした作品は多く映画化されてきたが、これはオリジナルの「ロビン・フッド」像を描いた、また新しいヒーローの物語。上映時間は2時間20分と長いが、なぜ一人の男がロビン・フッドになったかという過程がわかりやすく、すんなりとストーリーに入り込める。そして、やはりラッセル・クロウはカリスマ性ある役をやらせたらピカイチ! 弓を射るシーンは、毎日オリンピック選手並みの練習を積んだようで、オスカー俳優の風格が感じられた。今はやりの 3DやCGに頼らない、躍動感あるアクションシーンはさすがで、特にラストのフランスVSイギリスの戦いは、アカデミー賞受賞作『グラディエーター』のような感動と興奮を覚える(あのころよりラッセルのぜい肉も気になるけど)。それはラッセルと5度目のタッグを組み、今や「おしどり夫婦」とまでいわれるほどの信頼関係にある、リドリー・スコット監督との作品だからこそ。今年最後に観る映画を勧めるなら、絶対にコレは外せない!

『ロビン・フッド』© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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12月11日公開 原作のテーマを凝縮した、菊地&松ケンのラブシーンが圧巻 『ノルウェイの森』 作品情報

高校時代に恋人を亡くして以来心を閉ざし、死に近付いていく直子と、エキセントリックで生命力あふれる緑、という対照的な二人の女性を愛する青年・ワタナベの青春を描いた本作。「映像化不可能」といわれる独特の世界観で世界を魅了してきた村上春樹の代表作が、ついに映画化されたわけだが、『青いパパイヤの香り』や『シクロ』などで知られるトラン・アン・ユン監督の静謐(せいひつ)な映像美が、現実と非現実のはざまで揺らいでいるかのような村上ワールドに見事にマッチ。さらに、愛する人を亡くす喪失感という原作のテーマを、圧倒的なリアリティーで描くことに成功している。その象徴ともいえるのが、ワタナベと直子のラブシーン。生と死のはざまでもがき苦しむ直子の激情と、彼女の苦しみを受け止めるワタナベ。そんな二人の交錯する思いを体当たりで演じた菊地凛子松山ケンイチの熱演は圧巻で、かつてこれほどまでにかなしいラブシーンがあっただろうか、と胸を締め付けられる。映画化に抵抗のあるハルキスト(村上春樹のファン)も、まずはスクリーンで「映像の成せる奇跡」を確かめてみてはいかがだろうか。

『ノルウェイの森』 © 2010「ノルウェイの森」村上春樹 / アスミック・エース、フジテレビジョン
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12月17日公開 仮想空間で繰り広げられる未曾有のアクションが痛快 『トロン:レガシー』 作品情報

最先端の3D技術とCGで作成された映像が売りの本作。主人公サムがコンピューターの世界に迷い込んだ瞬間、2Dの映像が3Dに切り替わり、一気に広大な仮想空間に引き込まれる。ライト・サイクル(バイク型の乗物)の緊迫感たっぷりのレースバトルや、トロン・スーツに身を包んだキャラクターたちが繰り広げるスタイリッシュなディスクバトルなど、これまでに観たことのないオリジナリティーにあふれたアクションを思う存分堪能(たんのう)できる。さらに、サムを演じる新星ギャレット・ヘドランドやサムの父親を演じるジェフ・ブリッジスら新旧俳優陣の演技が、現実とかけ離れた本作の世界観に説得力をプラス。中でも、無垢(むく)なしぐさがかわいらしい女戦士クオラを演じた、オリヴィア・ワイルドが実に魅力的で、新世代ヒロインの誕生を予感させる。一度観れば危うくも美しい『トロン』空間にハマり、思わずスーツに身を包んでこの世界に飛び込みたくなるハズ!

『トロン:レガシー』©Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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12月18日公開 新星クロエが魅せるアクションは『マトリックス』級! 『キック・アス』 作品情報

全米公開後の週末興行収入ランキングで見事第1位に輝いた本作。「まさかの第1位」ともうたわれたが、堂々のナンバーワンといってもいい内容だ。ビッグ・ダディを演じたニコラス・ケイジをはじめとする俳優の演技力と、復讐(ふくしゅう)劇へと突入するストーリー展開&クスッと笑えるエンターテインメントの妙。どれを取っても秀逸である。さえない男子学生の主人公が、あこがれのスーパーヒーローを不器用ながらも体現していくさまには親近感がわき、未来への希望すら感じさせてくれる。また、映画『(500)日のサマー』クロエ・モレッツふんするヒット・ガールが魅せるガンアクションは、『マトリックス』やクエンティン・タランティーノ が描くアクションシーンに引けを取らない格好良さ。スローモーションとフラッシュライトを効果的に用いたドラマチックな映像美が、作品全体のクオリティーを押し上げ、説得力を増している。後世に語り継がれる名アクションシーンといっても過言ではない。

『キック・アス』©KA Films LP. All Rights Reserved.
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