とろけるような笑顔が魅力のスマイル王子 中村蒼

＜インタビュー＞

Q：人気コミックの映画化作品で、ドラマーのサク役をというお話を最初に聞いたときのお気持ちは？
実は、読んだことがなかったんです。だから、映画化に対してスゴイというよりは、共演者の皆さんが今をときめく方々ばかりだったので、その中でお芝居ができる驚きやうれしさを感じました。サクは無口でいつもニコニコしているなど、僕との共通点が結構あったので、無理に役をつくるというよりは、自然にやらせてもらいました。

Q：撮影の前に、かなりドラムの練習をされたそうですね？
そうですね。「原作ファンの皆さんを裏切らないように」という気持ちが大きかったので、ひたすら練習をして、スティックを持っていないときも、常に手と足でリズムを刻んでいました。あとは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスさんのパフォーマンスをDVDで見たり、アマチュアバンドが出演しているライブハウスに行って、ドラムの人の表情や雰囲気を研究しました。皆さんが本当に楽しそうに演奏していたので、とても参考になりましたね。もちろん、演奏ではかなわないので、雰囲気だけですけど（笑）。

Q：フジロックの会場で撮影したライブシーンは、すごい臨場感でしたね！
すごく感動しました！　あんなに大きなステージに立てるなんて最初で最後かもしれないですし、あのライブシーンを目標に練習してきたので、緊張よりは楽しみの方が大きかったですね。エキストラのお客さんたちもとにかく盛り上げてくれて、やはりライブは観客と作るものなのだと実感しました。

Q：バンドメンバーの中では最年少でしたが、水嶋ヒロさんをはじめ、先輩方との現場はいかがでしたか？
最初はメンバーの中で僕だけが初対面だったこともあり、孤独感が強かったんですけど、皆さんにイジってもらって打ち解けることができました。特に、向井理さんにはイジられまくりましたね。「なんてSな人なんだ！」って思うくらい（笑）。でも、撮影が早く終わると食事に連れていってくれたり、家まで送ってくれたりするので、だんだん離れられなくなりました（笑）。

Q：サクは、親友のコユキ（佐藤健）をかばって不良と対決しますが、自分も同じような行動をとれると思いますか？
いやぁ……とれないような気がします。もちろん、いじめられている人がいたら助けたいと思いますけど、サクのような行動をとるには、かなりの勇気が必要じゃないですか。だから、友達のために体をはれるサクを尊敬しますし、自分もそうでありたいとは思います。でも、痛いのはちょっとイヤですね（笑）。

＜一問一答＞

Q：チャームポイントはどこだと思いますか？
うーん……、周りの人からは笑顔だと言われます。

Q：自分の欠点を一つ挙げるとしたら？
飽きっぽいところ。三日坊主が多いんですよ。難しい小説なども少し読んだらイヤになってしまうので、読むのをあきらめました。合わないのに無理をするのは体に悪いと思って（笑）。

Q：好きな女の子のタイプは？
ごはんをおいしそうにいっぱい食べる人がいいですね。ダイエットのために少ししか食べない女の子も多いと思うけど、健康的な方がいいです。

Q：女の子の好きなしぐさは？
上目使いに弱いかな。ベタですけど（笑）。

Q：女の子から言われて一番うれしかった言葉は？
「何を考えているかわからない」。全部を知られていない感じがうれしいんです。言われるたびに「よっしゃ！」って思います（笑）。

Q：初デートに行きたい場所は？
ずっと福岡に住んでいたので、東京の定番デートがいいですね。ディズニーランドに行ってみたいです！

Q：リンパマッサージが特技だそうですが、彼女にもしてあげたいですか？
ぜひ（笑）。マッサージは意外と体力を使うし、呼吸の仕方が難しかったりするんです。

Q：休日は何をして過ごすのが楽しい？
友達と会うこと。一人で過ごすと後悔することが多いので。サッカーもいい息抜きですね。

Q：今後はどんな俳優を目指しますか？
周りの目を気にしないで、自分をしっかり持った役者になりたいです。

 
取材・文：斉藤由紀子　写真：高野広美

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映画『BECK』は9月4日より丸の内ピカデリーほか全国で公開
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