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第11回

今月の5つ星

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シネマトゥデイが選ぶ 今月の5つ星

毎月公開される新作映画の中から、シネマトゥデイ編集部おススメの5本を紹介します。
ピクサー社が放つ極彩色の3Dアニメや、アポなし突撃取材でおなじみ、マイケル・ムーア監督が資本主義の経済問題を暴くドキュメンタリーなど、必見のラインナップ!

12月5日公開 宮崎アニメを彷彿(ほうふつ)とさせる活劇が圧巻 カールじいさんの空飛ぶ家 作品情報

映画『モンスターズ・インク』ピート・ドクターと映画『ファインディング・ニモ』の脚本家ボブ・ピーターソンが共同で監督を務めた3Dアニメ。物語は、カールじいさんと妻エリーとの出会いと、その人生を紹介していくのだが、セリフを一切使わず音楽のみで構成されていく。まず、この一連のシークエンスの出来栄えに、心を撃ち抜かれる。これまで動物や子ども向けのキャラクターが多かったピクサー作品だけに、主人公を老人に設定した点もユニークだ。本作の主人公であるカールじいさんは、映画『Disney'sクリスマス・キャロル』のスクルージほど頑固者ではないものの、かなりのツワモノ。犬の大群に追い掛け回されるわ、空飛ぶ家を操縦するわ、しまいにはおじいさん同士のガチンコ対決! このユーモアが散りばめられたストーリー展開と、宮崎駿監督の映画『ハウルの動く城』を彷彿(ほうふつ)とさせる、「家が飛ぶ」という奇想天外な設定は、アドベンチャー映画としても申し分ない。ぜひ劇場でカールじいさんの勇姿を見届けてほしい。

『カールじいさんの空飛ぶ家』© WALT DISNEY PICTURES / PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
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12月5日公開 突撃取材の名物監督が、世界不況の原因を考える キャピタリズム マネーは踊る 作品情報

本作は、アメリカにおける過剰な資本主義が、結果的にどのような状況を生み出したかを、ユーモアを交えながら痛烈に批判した作品だ。正直、今までマイケル・ムーア監督作品の最大の特徴である緊迫した突撃取材が、あまり盛り込まれていなかったのは、少しもの足りないと思ってしまったが……。ただ、日本のみならず世界中に大きな影響を及ぼしたアメリカの大不況の現状を知ることができる、非常にまとまった作品であることは間違いない。
映画の本質からずれるかもしれないが、ムーア監督が、GMで働いていた自分の父親と、父親の勤め先だった跡地に行ったときのやり取りにグッときた。
「働いていたときの一番の思い出は?」
「同僚だね」
このやり取りが、資本主義うんぬんという以前に、人間として大切なことを示している気がしてならない。

『キャピタリズム マネーは踊る』 © 009 Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films, LLC.
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12月5日公開 アメリカを大混乱に陥れた男のウソみたいなホントの話 インフォーマント! 作品情報

スティーヴン・ソダーバーグ監督最新作は、主演にマット・デイモン、そして製作にはジョージ・クルーニーと、映画『オーシャンズ』シリーズのファンには垂ぜんもののタッグ。とにかくソダーバーグ印の作品! 見どころは、何といってもマット・デイモン。体重を15キロ増やし、輪郭を変えるために歯茎に詰め物までしたという気合いの入りようで、アメリカ中を混乱させ、史上に名を刻む実在の人物に見事に成り切っている。本作におけるマットの一番の功績は、物語にリアリティーを持たせたこと。絶妙な間や表情などで笑わせることによって観客を引き込む、コミカルな要素を十分に持たせながらも、ありそうでない、なさそうであるのかもと思わせる。そして、仰天の事実だったのだと再認識させられる。そんなバランスは、マットだからこそ実現したように思う。ソダーバーグ監督らしさも、マットの実力あってこそといえよう。

『インフォーマント!』© 2008 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
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12月12日公開 夢をかなえた2人の女性のサクセスストーリー ジュリー&ジュリア 作品情報

メリル・ストリープエイミー・アダムス共演。アメリカではとっても有名な料理研究家ジュリア・チャイルドと、彼女にあこがれてブログの女王となった女性の実話を基にした物語。陽気で超ポジティブおばさんのジュリアを観ているだけで「こんな人だったんだろうなぁ」と思えるし、作品ごとにいろんな表情を見せ、親近感バツグンのエイミー・アダムスもとってもかわいい。映画『ユー・ガット・メール』や『奥さまは魔女』の女性監督が手掛けただけに、嫌みのないカワイイ女性キャラクターたち。普通の主婦だけど……、特別な趣味はないけど……そんな人たちが主人公の物語だからこそ、説得力がある。ジュリアにあこがれて、料理ブログを書いたら人気が出ちゃって、あれよあれよという間に作家になって、この映画が製作されましたなんて、スゴ過ぎ!

『ジュリー&ジュリア』
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12月23日公開 巨匠ジェームズ・キャメロンが放つ3D映画の決定版 アバター 作品情報

これまでの映画や3D映像とは比較にならない、新たな3D映像を見せてくれるのがジェームズ・キャメロン監督久々の長編監督作品『アバター』だ。これまでの3D映画や3D映像はスクリーンから映像が飛び出すものが多かった。しかし本作の3Dでは飛び出すのではなく、映像に奥行きを感じさせ、人物や物体の一つ一つに輪郭があり、手を伸ばせば触れそうな、まさにそこにあるような感覚を味わうことができる。舞台となる衛星パンドラの詳細にわたる設定が作品の世界観に説得力を与え、観客を違和感なくそのファンタジックなストーリーに没頭させる。独創的で重量感あるクリーチャー、キャメロン監督のミリタリー・オタクぶりがさく裂の軍兵器などすべてが見どころ。構想14年、製作4年は必要な時間だったと思わせる作品だ。

『アバター』© (C) 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.
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