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『それでも恋するバルセロナ』ハビエル・バルデム

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『それでも恋するバルセロナ』ハビエル・バルデム

 ウディ・アレン監督最新作映画『それでも恋するバルセロナ』が6月27日、いよいよ公開。ペネロペ・クルスが第81回アカデミー賞で助演女優賞を受賞したことでも注目を集めた本作で、モテモテのスペイン人男性を演じたハビエル・バルデムに迫ります!
芸能一家のサラブレッドなんです!

 ハビエルは、1969年3月1日、スペイン・カナリア諸島ラスパルマスで生まれました。祖父母の代から俳優で、母、兄、姉も俳優、おまけに叔父は監督という芸能一家で育ち、6歳でデビュー! 10代のころにはいくつかのテレビシリーズに出演する一方で、ラグビーの選手としてスペイン代表チームに参加するなど、スポーツ選手としても活躍しました。

 そんなハビエルのスクリーン・デビューは、1990年に発表されたビガス・ルナ監督の映画『ルルの時代』。翌年にはスペインが誇る鬼才ペドロ・アルモドバル監督の映画『ハイヒール』で端役を務め、1992年、再びビガス監督の映画『ハモンハモン』にて、闘牛士を夢見る美少年を演じました。そして、スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞で主演男優賞にノミネートされるなど数々の賞を受賞、当時新人だったペネロペ・クルス同様、その名をスペイン中に広めブレイクを果たしたのです。
 しかし一方で、ラグビーで鍛え上げられた肉体美、そして『ハモンハモン』での役柄も相まって、ハビエルにはセクシーな役ばかりがオファーされるようになってしまいます……。

アカデミー賞には母ピラル、兄カルロスと出席しました!
Frazer Harrison / Getty Images

演技派俳優への道のり……

 『ハモンハモン』でブレイクした後の偏ったイメージの定着を嫌がったハビエルは、同じようなタイプの役柄を拒むようになります。そして、あらゆる役柄で次から次に映画出演を果たしていくことで、着実に実力をつけていき、ゴヤ賞で主演男優賞、助演男優賞を立て続けに受賞。確実に評価されるようになっていくのです。

 そんな彼の名を世界的に広めたのが、2000年、キューバ出身の亡命作家レイナルド・アレナスの波乱に満ちた生涯を描いた映画『夜になるまえに』。主演を務めたハビエルは、キューバなまりのスペイン語とキューバアクセントの英語を体得し、さらにはエイズで病死してしまうため約10キロ以上体重を落とし、この役柄に挑みました。

 まさしく渾身(こんしん)の作品となった本作は、ゴールデン・グローブ賞にノミネート。さらにはスペイン人俳優にとって初の快挙を成し遂げた、アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされ、ラテン・コミュニティーだけでなく、世界中の映画ファンにその名をとどろかせたのです。

 

このメンバーと肩を並べてのノミネート!
Greg Harbaugh / HO / AMPAS / Getty Images

おかっぱヘアーで世界的大ブレイク!?

 2004年、事故で四肢麻痺となった主人公を演じたアレハンドロ・アメナーバル監督の映画『海を飛ぶ夢』では、アカデミー賞外国語映画賞を受賞。ほかにも、世界中の数々の映画賞を受賞し、もちろんハビエル自身も、3度目のゴヤ賞主演男優賞やヴェネチア国際映画祭での優秀男優賞を手にしました。また本作では、当時30代であったハビエルが55歳を演じるため5時間ものメークを施しこの役に挑んだこともあり、アカデミー賞ではメークアップ賞にもノミネートされました。

 これを機に、トム・クルーズが本格的な悪役に挑んだことでも話題となった映画『コラテラル』、ナタリー・ポートマンと共演した映画『宮廷画家ゴヤは見た』など、その存在感でハリウッドでの活躍も目覚しくなっていったハビエル。そしてついに、あのジョエル、イーサン・コーエン兄弟とタッグを組むこととなるのです。

 2007年、反則技(!?)と言っても過言ではないインパクト大のおかっぱヘアーで殺人鬼アントン・シガーを演じた映画『ノーカントリー』で、ついにアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。ノミネートに続き受賞も、もちろんスペイン人俳優にとっての大快挙! 授賞式では同行した女優でもある母に、この賞をささげるというスペイン語でのスピーチが印象的でした。

ママ、僕ヤッタもんね!
Frazer Harrison / Getty Images

モテ男が帰ってきた! 『それでも恋するバルセロナ』

 さまざまな役柄をこなせる演技派、そして国際派アクターとしての地位を確立したハビエルの最新作は、演技派になってからの彼には類を見ないモテ男を演じた、『それでも恋するバルセロナ』。元妻役のペネロペ、恋人役のスカーレット・ヨハンソン、その友だち役のレベッカ・ホールという3人からモッテモテのフアン・アントニオをハビエルが演じています。

 『ノーカントリー』のアントン・シガーのインパクトがあまりに強いせいか、「え? ハビエルがモテ男!?」なんてついつい思ってしまう人もいるでしょうが、スクリーンに映る彼は、これまたビックリするくらいにセクシーで、大人の魅力あふれるラテン男。メガホンを取ったウディ監督が求めていた「いわゆる美形な男優ではなく、もっと深い魅力を持ったセクシーなスペイン人俳優」という条件は、ハビエルのキャリア、そして演技力を考えれば、もはやこれほどまでに適正な人物はいないと言えるのではないでしょうか!

 ちなみに本作での再共演がきっかけで交際が始まったという現在の恋人ペネロペは、元妻マリア・エレーナを演じ、見事アカデミー賞助演女優賞を受賞。オスカーカップルの共演を見ることができる『それでも恋するバルセロナ』、美しき芸術の街バルセロナを舞台に繰り広げられる、ウディ節さく裂のロマンチック・コメディー。モテ男ハビエルのあふれるフェロモンをじっくりとご堪能ください!

こんな美女たちにモテモテとは……

まさしくラテン男の本領発揮です! フフン!
(C) 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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