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『スピード・レーサー』エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ 単独インタビュー

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『スピード・レーサー』エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ 単独インタビュー

このアクション映画は、ほかのどんなアクション映画とも

違うものになるだろうと思った

取材・文・写真:シネマトゥデイ

『マトリックス』シリーズのアンディ、ラリー・ウォシャウスキー兄弟が同作以来、再びメガホンを取り、吉田竜夫原作の名作アニメ「マッハGoGoGo」を実写化した『スピード・レーサー』。本作のメインキャラクターを務めたエミール・ハーシュクリスティナ・リッチ、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン、マシュー・フォックスがロサンゼルスで行われたジャンケットで個別取材に応じ、それぞれの役柄について熱く語ってくれた。

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エミール・ハーシュ「スピードの情熱が好き」

エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン、マシュー・フォックス

Q:スピードは、完全にヒーローのキャラクターでしたが、演じるときに心掛けたことは?また、あなたにとってヒーロー像とは?

僕が演じたスピードはレーシングにとても集中していて、すごく情熱を持ったキャラクターなんだ。そこに僕はとても共感したんだよ。彼はいつも正しいことをしようとしているんだ。僕の本当のヒーローかい?……それはショーン・ペンだね(笑)。(エミールは、ショーン・ペンが監督した映画『イントゥ・ザ・ワイルド』の主役を務めた)

Q:あなたは6歳のときに俳優になりたいと思ったそうですが、なぜそう思ったのか覚えていますか?

幼いときに役者になりたいと思った理由は、ただ面白そうだったからだよ。宇宙飛行士になりたいというのと同じものだね。ただ、それよりは簡単だとは思ったけど(笑)。

Q:日本のことは知っていますか? それと仕事のこと以外で今一番興味があるのは?

僕が日本のことを知っているかって? 日本は大好きだよ。日本には3回行っているからね。トロやうどんが好きだよ。あと渋谷が好きだな。皇居のあたりも大好きなスポットなんだ。仕事以外のことで興味のあることはたくさんあるよ。本を読んだり、走ったり、テニスをしたりすることだね。友だちと映画を観に行ったり、パーティーに行くのも好きだよ。

クリスティナ・リッチ「トリクシーはフェミニストにとって理想の女性」

エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン、マシュー・フォックス

Q:今年3月に映画『ペネロピ』のプロモーションで来日されましたね。日本の印象はいかがでしたか?

大好きよ! とても素晴らしい時間を過ごせたの。日本の人はとても温かくて、フレンドリーで、楽しかったわ。

Q:あなたが演じたトリクシーはとてもキュートでしたが、あなたは彼女をどういう女性だと分析しましたか?

トリクシーはフェミニストにとって理想の女性といった感じだと思うわ。彼女は自分の思う通り、とても女の子らしく振る舞えるの。上下を組み合わせた洋服を着て、口紅をつけずに外出することは決してないとかね。でも同時に男の子がやることをすべてやるのよ。レーサー・チームの重要なメンバーとして、ほかのみんなと同じようにね。だから若い女の子があこがれるような素晴らしいキャラクターだと思うわ。

Q:あなたはいつも強烈な個性を持ったキャラクターを演じていて、毎回キャラクターが違うのですが、どうやって役作りをしているのですか?

自分でキャラクターを作り出さないといけないときもあれば、キャラクターが自然と出てくる時もあるの。この映画の場合、監督たちが脚本の中でどんなキャラクターかということをとてもはっきりと決めていたの。とても明確に描かれていたのよ。だからわたしがやらないといけないのは、それを正しく理解し、その方向に従って進むことだけだったわ。

Q:あなたはいつも違ったキャラクターなので、あなた自身がどういう人なのかわかりません。あなた自身はどういった性格なのでしょうか?

わからないわ。ウーン……普通だと思うけどね(笑)。

スーザン・サランドン&ジョン・グッドマン「ウォシャウスキー兄弟が大好きだった」

エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン、マシュー・フォックス

Q:お二人が出演したことにより、この映画がすごくグレードアップしたと思うのですが、そもそもお二人が出演を決められたきっかけを教えてください。

スーザン:『マトリックス』が大好きで、ウォシャウスキー兄弟が大好きだったの。彼らは素晴らしいと思うの。だから彼らが電話をくれたとき、このアクション映画は、ほかのどんなアクション映画とも違うものになるだろうと思ったのよ。彼らがどういうものを作ろうとしているか理解できなくても、とても興味深いものだったわ。

ジョン:僕はアニメが大好きで、オリジナルのアニメが大好きなんだ。ウォシャウスキー兄弟が、このアニメをどういう風に実写にするのか、とても興味があったんだよ。

Q:スーザンの母親役はとてもすてきでした。あの母親のように、子どもがティーンエイジャーになっても何でも話せる母親になるにはどうすればいいか、アドバイスをもらえませんか?

スーザン:子どもたちが秘密まで話す必要はないし、わたしも子どもたちに秘密まで話したくないけど、子どもたちに何でも話させるようにする一番の方法は、彼らの言うこに耳を傾けるということね。

Q:ジョンの演じた父親もとてもすてきでしたが、あなたの父親と似ているところはありますか?

ジョン:残念ながら僕は父親を知らないんだ。僕が2歳の誕生日を迎える4か月前に亡くなってしまったからね。

Q:スーザン、今回の映画のようなファミリームービーや『デッドマン・ウォーキング』のような社会的な映画まで、出演作の分野が幅広いですが、いつもどういう基準で映画を選んでいますか?

スーザン:映画を選ぶときは、まず脚本を読んでそれに心を動かされるかどうか、そこにコネクションを感じることができるかどうかを見るの。そしてわたしが仕事をしてみたい監督だとうれしいわ。でも多くの場合、新しい監督だったりするわね。それにファミリーのスケジュールに合わないといけないの。そしてちゃんとギャラを払ってもらえるととてもグレイトね(笑)。でも、すでにやったようなものは、またやりたくないわ。同じことをリピートしないようにしているの。

マシュー・フォックス「真田広之はとても仲のいい友だち」

エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン、マシュー・フォックス

Q:先日、来日したときに日本で何をしましたか?

素晴らしい時を過ごしたよ。いつものように短い旅だったけどね。仕事で作品をプロモートするために世界中を回っているときは、いつもかなりのハードスケジュールなんだ。でも、とてもいい時間が過ごせたよ。仲のいい友だちのヒロ・サナダ(真田広之)と会って、夜一緒に過ごしたりできたんだ。彼とはいい友だちになれたよ。ヒロと一緒にいるととても楽しいんだ。だから、彼と同じ作品に出演することができてとてもエキサイトしたよ。

Q:今回の役は謎めいた役で、あなたはよくそういった役を演じていますが、謎めいた役にあなた自身が惹(ひ)かれるのでしょうか?

そうかもしれない。僕はいろいろな役に惹(ひ)かれるんだけど、僕自身は、あまり白黒はっきりしたキャラクターよりも、少しグレーっぽい方が興味がある。時には曖昧で、ストーリーを通して何者であるかがわかってくる方がね。レーサーXではそれをやる機会が確かにあった。彼は最初とてもミステリアスでどこから来たかもわからないんだけど、映画の中で明らかにされるし、(マスクの)その下にある彼の中身についてもっとわかるようになるんだ。

Q:あなたのお子さんたちは、お父さんがヒーローを演じていることをどう思っていますか?

彼らはとても興奮していると思うよ。この一年ぐらい、父親がレーサーXを演じていることを知っていて、オリジナルのアニメにも詳しくなっているしね。彼らも(オリジナルのアニメが)大好きなんだ。だからとても興奮しているよ。でも映画を観たらとんでもなくびっくりすると思うね。いろいろな個性的なキャラクターたちが、この信じられないぐらいすごい世界に登場するわけだからね。そうなると父親がレーサーXを演じているということだけではなくなってしまい、映画そのものに圧倒されると思うよ。


メインキャストの誰もが口をそろえて言うのが「ウォシャウスキー兄弟は素晴らしい」ということだ。その才能を直接体験して肌で感じたらしい。ほぼ全編がCGで製作されている本作だが、出演者の温かさが伝わってくるのは、出演俳優の個性のほかにもウォシャウスキー兄弟の『スピード・レーサー』に対する愛情があふれているからかもしれない。

映画『スピード・レーサー』は7月5日にサロンパスルーブル丸の内ほかにて全国公開

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