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三浦春馬さん『天外者』キネ旬読者選出日本映画1位に 田中光敏監督「春馬くんの思い届いた」

田中光敏監督
田中光敏監督

 映画雑誌「キネマ旬報」による映画賞「第94回キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式が4日、Bunkamuraオーチャードホールにて開催され、三浦春馬さんが主演を務めた映画『天外者(てんがらもん)』が、読者選出日本映画ベスト・テン第1位、並びに読者選出日本映画監督賞に選出。田中光敏監督が「これは三浦春馬くんにもらった賞だと思っています」と熱い思いを吐露した。

【動画】読者選出日本映画1位『天外者』受賞スピーチの様子

 本作は、薩摩藩士であり実業家の五代友厚が、同世代を生きた坂本龍馬や、岩崎弥太郎ら仲間たちと共に、日本の未来に希望を抱き奮闘する姿を描いた青春群像劇。

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 田中監督は「大学生のときから読んでいた『キネマ旬報』という権威ある雑誌で、このような賞をいただけたことに感謝します」と述べると、主人公の五代を演じた故・三浦春馬さんに対して「三浦春馬くんという最高に素晴らしい役者と出会って、この作品を一緒に作り上げたことによって、いまここにいることができます」と春馬さんへの思いを語る。

 続けて田中監督は「クランクインが予定より1年近く延びてしまったにもかかわらず、彼は待ってくれて、その間も殺陣や所作の練習を入念にしてくれました。本当に春馬くんはいい奴で、限られた時間や予算のなか、常に前向きに現場にいてくれたんです」と当時を振り返ると「これは春馬くんにもらった賞だと思います。春馬くんの思いがたくさんの人の心に届いた結果です」としみじみ語っていた。

 また、大林宣彦監督の遺作となった『海辺の映画館-キネマの玉手箱』が、日本映画監督賞を受賞。大林監督の長女・大林千茱萸さんが、大林監督がお気に入りだったというジャケットと、馬上で笑顔を見せる遺影を手に登壇。ガンにおかされながらも精力的に撮影現場で躍動していた思い出を語り、故人を偲んでいた。(磯部正和)

三浦春馬さん主演『天外者』読者選出日本映画1位に輝く 田中監督「春馬くんの思いが届いた」「第94回キネマ旬報ベスト・テン」 » 動画の詳細
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