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マーベル社長、MCUが受け入れられる秘訣は「常に新しくあること」

MCU最新作「ワンダヴィジョン」より
MCU最新作「ワンダヴィジョン」より - (C) 2021 Marvel

 『アベンジャーズ』シリーズなどを手掛けるマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが、自社の作品群マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)や最新作「ワンダヴィジョン」について語った。

【動画】「ワンダヴィジョン」US版テレビスポット(60秒)

 2008年の『アイアンマン』から始まったMCUは、“フェーズ”と呼ばれる区切りを設け、原作コミックで活躍するマーベルヒーローたちをスクリーンに登場させてきた。11年の集大成を飾った『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、『アバター』を抜いて世界興行収入歴代1位になるなど、MCUは全世界で愛されるシリーズへと成長している。

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 MCUが人々に受け入れられる秘訣は何なのか? ファイギは「常に新しくあること。新鮮なことをやる」と切り出すと、マーベルが何十年もかけて出版してきたコミックの奥深さやストーリーを活用することも重要だと説明する。「『コミックは全部同じような感じだ』と思う人もいるかもしれないが、マーベルのコミックをたくさん読んだら、全然そうじゃないとわかるはず。キャラクターはみんなそれぞれ違うし、ストーリーも、トーンも幅広い」

 「私は、インタビューを受け始めた頃からずっと、『我々はほかと違うことをやる、新鮮であり続ける、観客の期待を上回ることをやる』と言ってきた。マーベル・スタジオのやり方がわかってきたぞ、と思われる前に、違う形へ移行するんだよ。それも、ただ違うことをやるがためにやるわけじゃない。あらゆるストーリーを語りたいからやるんだ」というファイギ。マーベルが生み出した豊富なヒーローとコミックの数々が、彼らにインスピレーションを与えているのだ。

 進化していくテクノロジーも「ツールのひとつに過ぎない」というファイギは、「コミックアーティストは、自分が思いついたことを何でも絵にできる。今、テクノロジーがどんどん発達しているから、フィルムメーカーも、それと同じようなことができるようになった。頭の中にあることをすばらしい形で映像化できる。テクノロジーはストーリーを語る上でのツールのひとつ。絵描きにとっての筆の1本だ。あるいは、新しい絵具。新しいものが増えると、いつだって楽しい。観客にまだ見たことがないものを提供できるんだからね」と持論を展開した。

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 MCUは、15日より配信されたドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」よりフェーズ4に突入。本作は、マーベル・スタジオ初の配信ドラマ作品であり、MCU作品では珍しいシットコム形式を採用した挑戦作だ。「昔からシットコムが好きだった」というファイギは、「これに関しては、『ヴィジョン』というマーベルのコミックシリーズがあるんだよ。何年も前に発行されたものだ。これは、ワンダじゃなくてヴィジョンが郊外に住んでいるというもの。表紙がまた素晴らしいんだ。彼がアメリカの郊外の街でドアの前に立っていて、郵便受けがあったりとか。それがインスピレーションになっている。そこに、何かテレビならではのものをやりたいという願いが重なったんだ」と企画誕生の経緯について語っている。

 「ディザスター映画をやったかと思ったら、政治スリラーをやることもできるし、今回みたいにシットコムをやることもできる。それはすごく楽しいよ」と充実感をにじませるファイギ。マーベルは今後も、『ドクター・ストレンジ』続編(2022年3月25日全米公開)をホラー作品として、ドラマ「シー・ハルク(原題) / She-Hulk」をリーガルコメディーとして製作するなど、様々なジャンルに挑戦する予定で、フェーズ4以降も人々を驚かせる映画やドラマを届けてくれそうだ。(編集部・倉本拓弥)

オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで独占配信中

ワンダヴィジョン|US版TVスポット60秒|1月15日 配信開始 » 動画の詳細
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